サービスのセキュリティが甘かった?

やっぱり一斉報道されましたね。FBIは、先日のサウジCで優勝したマキシマムセキュリティを管理するジェイソン・サービス容疑者他27人を訴追したと発表しました。『サービス調教師がセキュリティの管理を怠ったのが原因か?』と思ったのですが、どうやらドーピング違反らしいです。

なんでもサービス調教師をはじめスタッフや獣医が『巧妙な手段でドーピングを計画』していたそうで、管理する全ての競走馬にクスリを打ってたってんだから驚きです。

それでも、何でFBIが出るまで大事になったのかというと、そのクスリ自体が『競走馬を本来の能力より早く走らせる効果』があり、それは『競走馬の心臓への負担や脚元への疲労などに繋がり、ひいては死ぬ事もある』ので、そりゃ『残酷で非人道的な扱い=虐待でしょ』って話らしいですね。

まぁ競馬自体が非人道的と言われたら返す言葉もないんですが、それをいうなら畜産全部ダメじゃね?とも思うわけで、動物愛護の精神とのバランスは非常に重要なポイントだと思います。【ムチの使用は1レース何回まで】と配慮していると言ったところで、連闘連闘で2ヶ月で5~6戦と使っていればムチの使用過多より酷くない?とも考えられますから。

結局、競走馬は愛玩動物じゃないですし、大なり小なり負担をかけるわけで、そうなると線引き(バランス)が重要なんですが、なぜかその線引きが曖昧すぎてこういう問題に発展するんですよね。たまたまクスリ使ったからアウトってだけで、クスリ使わなかったら過酷なローテでもいいんかい?って話になるし、脚元への疲労や死ぬ事になる=虐待というのであれば競馬はできませんし。

それに虐待というなら、早朝深夜に突然のドーピング検査で何時間も拘束される方も充分に人権を無視した虐待だと思いますし、テニスのようにランキング維持するためにはトップ選手でも試合に出続けなきゃいけないってのもある種の虐待なんじゃないかなと思います。スポーツって難しいですよね。

まぁ他の問題でもそうだけどドーピング問題はイタチごっこですから。規制が厳しくなる⇒規制を掻い潜るクスリや方法が開発される⇒それに対応した規制ができる・・・終わりがありません。せめて自分では何も決められない競走馬に馬生に良い方向に向くといいなぁと思った次第です。ハイ。



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