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ダミアン・レーンに短期免許を与えていいのか?

4/19の皐月賞でサリオスに騎乗予定のダミアン・レーン騎手が先日来日したそうです。詳しい来日は分かっていませんが、30日の午前中に入国したようで、母国のインタビューに答えた内容によると現在は2週間の隔離期間中との事です。つまり、自由になるのは最短で13日の午後であり、そこから短期免許の申請を出して許可を求めていく事になります。

ただね、JRAとして素直に認めるのかなって気もしなくはないんですよ。諸外国と比べて日本競馬が開催を続けられているのはウイルスを持ち込ませない努力をしているからです。騎手や調教師の努力はもちろん、馬主も観戦を自粛し、ファンの観戦も禁止し、職員も開催を中止してなるものかという意気込みで職務に当たっています。

そこに、全国民の出国禁止を勧告した国から来た外国人が参戦するのは、正直言ってリスクが高いと言わざるを得ません。2週間の隔離後に発症した事例も、PCR検査で陰性の結果が出た後に発症した事例もある以上、自主隔離の終盤にPCR検査を行い、陰性となった後に公共交通機関を避けてトレセンに入るくらいの慎重さが必要ではないでしょうか。

もし、短期免許を与えた後、例えば土曜の午前にレーンが発熱し、コロナと診断されたら、それはJRAの責任と言えます。そしてその代償は、春競馬の中止、クラシックの延期もしくは中止、売上の大幅減という形で支払うことになるでしょう。そうしたリスクを考えると、皐月賞に間に合わせるために『自主隔離終わりました、ハイ短期免許与えます』とはならないと思うんですよね。

ルメールやフルキチを無理やり隔離させた事に不満を言う輩もいますが、それだけ大変な事態だという事を理解することが大切だと思います。『全ては日本競馬を開催するために』が合言葉ですぞ。



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