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データと直感の融合 フィリーズR&金鯱賞

JRAが2022年の第1回関東定例記者会見を行いました。その中のこんな質疑応答が気になりました。


-JRA賞の各部門賞について、「最優秀マイラー」「最優秀スプリンター」「海外特別賞」のような新しい部門賞創設の予定は?

JRA広報担当理事(清水靖博理事) 

海外特別賞の新設ですが、日本中央競馬会JRA賞表彰規則で当該年度の中央競馬の競走における成績をもって選定するものとしております。この成績という中には理事長が指定する外国の競走の成績も含んでいるというところでございます。各部門賞の選定につきましては以前からこうした選考基準のことで国内の競走成績に限らず、海外の競走成績も適切に反映されているというふうに考えておりますので、海外特別賞の新設といったことにつきましては、現在のところ考えておりません

最優秀短距離馬の細分化については、16年にJRAの内部において、検討を行いました。当時は今まで注目されなかった競走馬にも受賞の機会が生じるということで新設には一定のメリットがある、というような考えもございました。しかしながら、JRA賞の権威、それから価値を下げる可能性もあるのではないか、という考えから新たな部門賞の創設については見送った経緯がございます。しかし一方で、近年は競走馬のレース選択がより専門化していて、競馬番組につきましてもそういったことをふまえた編成を行っているところでございます。

また、負担重量におきましても距離区分がより細分化されている諸外国の制度、こういったものを研究しているところであります。最優秀短距離馬の細分化につきましては、レースのとらえ方、競馬番組等の状況をふまえつつ、JRA賞の権威、それから価値、こういったものにふさわしい馬が選ばれるよう、総合的に検討してまいりたいと思っております。



-新型コロナウイルス感染者の実名を控えることになった経緯について

JRA総合企画担当理事(吉田正義常務理事)

感染確認にともなう実名報道についてのJRAの考え方でありますが、1つには人権、プライバシーに対する意識というものがあります。感染者、その家族などに十分な配慮が必要ではないかと考えております。具体的には子どもさんへのいじめを招かないか、お住まいの地域で差別的な言動を受けないか。こういったことを主催者としまして、考える必要があるのではないかと思っています。したがいまして、私どもの公表の内容ですが、中央競馬を安全、円滑に実施するうえで必要な範囲内ということが望ましいのではないかと認識しています。

昨年夏に騎手の感染者の実名を公表しましたが、その後、社会全体の対応であるとか、個人情報保護の重要性などをふまえまして、騎手が新型コロナの感染者となった場合の発表取り扱いをどうしようかということで、JRAと騎手の団体である日本騎手クラブとの間で協議を重ねてきました。

騎手クラブと3つほどの理由で考えまして、1つには病歴というのは要配慮個人情報に該当する情報であること。2つ目としまして、騎手の乗り替わり自体はレース予想の重要なファクターでありますが、お客様は騎手変更後の情報をもとに馬券を購入されるということがありますので、病名の公表は必須ではないことが考えられる。3番目ですが、感染者の実名を公表しなくても十分な感染拡大防止対策を実施するのは可能じゃないか、と。繰り返しになりますが、社会全体の対応、個人情報保護の重要性、こういったことを総合的に勘案しまして、実名による報道は差し控えることとしたところであります。

競馬会としまして、やはり中央競馬の開催が途切れてしまうことは絶対に避けるべきことと考えておりますし、円滑に競馬開催を実施していくことが最重要の課題でありますので、新型コロナウイルス拡大防止策を今後とも徹底的に講じていきたいと考えております。(自ら公表した)ルメール騎手の場合にしてもいずれにしても、病気の内容については、新型コロナ以外でもいろんな病名がございますので、そういったことの開示というのは人権であるとか、プライバシーにかかわると考えておりますので、競馬会から病気の具体的なことを発表する考えはまったくございません


審判担当理事(菊田淳理事?)

(実名を公表しないことの)目的としては個人情報の保護ということでございます。たとえば、感染が判明した騎手に情報統制をして「しゃべるな」というのはやはり間違っていると思いますので、その辺りは特段考えていませんが、騎手クラブとの協議の中でこういった対応を今、決めているところでございますので、その辺りは騎手の方も理解した上でやっていただければと思います。



まず、海外特別賞の創設を考えていない点は理解できます。ただ、外国の競走成績も選考基準として適切に反映されるというなら、マルシュロレーヌが特別賞を受賞できなかったことについてJRA賞受賞馬選考委員会から適切に説明がなされるべきではないでしょうかね。「日本の競馬の歴史としてはすごいことだけどライトファンの認知度などを考えると、歴代の受賞馬との比較で少し弱いのでは」という説明は、マルシュロレーヌがどうこうできる範囲を超えている理由だと思んですが。

だいたい、「日本の競馬の歴史としてはすごい」と言っておきながら、本場BCの勝利に対して特別賞を与えないなんて、これまで特別賞を与えてきた天皇賞春秋連覇や両グランプリ制覇よりBC勝利は劣ると言っているのと同じでしょうに。部門投票で現れない偉業をすくい上げて、競走馬の偉業を後世に伝える・・そのために「特別に表彰すべき」対象として特別賞があるのだと思うのですが違うんですかねぇ。

また、最優秀短距離馬の細分化についてJRA賞の権威を下げる可能性があると言うが、それなら尚更マルシュロレーヌに特別賞を与えない事との整合性が取れなくないですか?本場のBCを勝っても取れないJRA賞の価値ってどんだけすごいんですか?毎年JRA賞を受賞している競走馬は本場BCを勝利した事より価値があるってことですか?

それからはやり病の感染者の実名公表をしない点については、まぁ分からなくは無い。ただ著名人は、感染していなくても陽性反応が出ただけで謝罪コメントを出していますよね。それって利害関係者に迷惑を掛けたことを申し訳なく思ってそうしているのではないでしょうか。馬券購入者はJRAにとって重要な客なわけだし、馬主や生産者と同じように利害関係者と言って差し支えないでしょう。であれば、応援する騎手の体調を想うファンの気持ちや、JRAが行う感染拡大防止対策の評価をするためにも、公表にする事には一定の公益性があるように思いますけどいかがでしょうか。JRAは自分たちを支えるファンを軽く見ていませんか?ファンの方をしっかり見ないから、チグハグな対応ばかりなんじゃないですかね。



さて先週の結果ですが、オーシャンSは「あえて狙うなら」と基準を公開したものの、見が正解と言ったとおりに直感まで働いたのでスルーしました。公開した内容はかすりもしなかったので、見で正解でしたね。チューリップ賞は事故ですね事故。直線半ばでは当たったなぁとか思っていましたが、まさか最内から13番人気のピンハイが突っ込んでくるとは思わないじゃないですか。

日曜の弥生賞は、本命の1~4番人気BOXが的中したのは当然として、馬番では1突出していると述べました10番が来るとはねぇ。中山大好きな田辺が気になってヘッジ取り止めた分を単複に突っ込んじゃいましたよ。複勝でも十分だったのに頭になるとは直感様々です。


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