スミヨンのやらかし

昨日の京都5Rおよび11Rでスミヨンがやらかしたとネットで騒がれています。前者は最後の直線で外に斜行した件、後者は3角で内に斜行した件と4角で十分な間隔がないのに前を追い抜いた件です。これにはスミヨンは荒い、騎乗停止じゃないのか、という意見が見られますが、短期免許の外国人騎手に関するこうした事象についてはJRAの裁決の立場を考慮して考えると理解しやすいと思います。ここからは先はあくまで【私個人の見解】ですので、その点をご了承下さい。(←できればnoteを始めた経緯を読んで頂けると助かります)

まず、前者は外に斜行し岩田のシュルシャガナの進路が狭くなったとの事ですが、レースリプレイを見てみるとほとんど影響がないように見えます。次に裁決パトロールを見てみると、正面からの映像では接触があったかは不明ですが外に寄って若干前に入っているように見えます。そして裁決パトロールの斜めからの映像では若干寄ってはいるものの影響は無いように見えます。ここで注目したいのが、正面からの映像(パトロール11秒~)だとスミヨンは手綱をずっと内に引いていて、シュルシャガナに最接近した際(同15秒あたり)まで修正を試みている点です。そして追い出した後ゴール直前でも内に引いている点、新馬戦である点、被害馬との着差を考慮すると、騎乗停止はおろか過怠金も厳しいなぁというのが私の印象です。

そして、後者はまず3角で内に斜行し、その後4角で狭い所を抜いたわけですが、3角での事象は比較的よく見る事象でありオイオイオイ!と叫ぶような影響があるわけでもなく、『チッやられたわ』程度のもんだと思いますので過怠金でもしゃあないが…戒告にならんかなぁという程度の印象です。4角での事象は確かに狭い位置でタレたインティを弾き飛ばしてはいます。裁決パトロールの後方からの映像を見ると狭いトコ行くなぁと思いましたし。ただ海外ではあれくらいはよくありますし、乗ってるのは短期免許の外国人ですし、弾き飛ばすだけなら日本でも見かけますので、インティの余力が無かった点、落馬は下がった直後ではなく影響を受けてから7~8秒後だった点まで考慮すると、裁決もそこまで厳しい判断はできなかったのではないでしょうか。たぶん、ここで騎乗停止などの処分をしたら、日本競馬は厳しすぎると批判を受ける事は間違いないですしね。なので過怠金100,000円ぐらいかなと思ってたら、さらに低い50,0000円で決着し、意外だなぁという印象を受けました。というか川田が影響を受けた後に引っ張り過ぎ、下げ過ぎが原因じゃね?と思ったりもしますが、その辺は何とも言えません。

まぁスミヨンの騎乗は荒い荒いと言いますが、日本国内では荒く見えるのは確かだと思います。しかし、そもそも短期騎手免許制度はJRA騎手の技術向上を目的としているハズで、ひいては世界に通用する馬づくりならぬ世界に通用する騎手づくりであるハズなんですよ。そりゃ馬が世界に通用しても騎手が通用しなかったら勝てないですからね。そういう目的から見ると、短期免許の外国人が日本にそぐわない騎乗をしたとしても、多少は目を瞑る必要はあるのではないかと思う時もあります。主に自分の馬券対象外の時ですが。

とは言っても既に短期免許は形骸化されてますし、社台グループに都合が良い騎手を乗せるための制度と言っても過言ではないので、そろそろJRA騎手との兼ね合いを考える時期が来ていると思いますね。


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