藤田もアウト どうなっているJRA?そして引退だと?追記あり
上記の記事で藤田がどう出るかという話をしていましたが、結局、藤田もアウトでしたね。文春砲が出た後、美浦トレセン公正室の赤井誠室長は「週刊誌の記事内容は読ませていただきましたし、(文春側から)本部への問い合わせはありました。現在調査中で、まだわれわれは何も把握していない状況ですので、藤田騎手本人から聞き取りを行うべき内容であると思っています。今週末の騎乗については現時点では申し上げることはできない」とコメントしていましたが、9日の17時に本人に事情聴取したところ、事実を認めたそうです。
本人の話では、2023年4月頃までに複数回にわたり、調整ルーム居室内に通信機器を持ち込み、通話ではなく通信アプリ(LINE)の使用していたそうで、昨年5月以降からは不適切な使用はないとのことですが、まぁ完全にアウトですよね。これについてJRAは、猛蔵や小林勝と同様に10月11日から騎乗停止となりました。
いやぁスマホ6から始まって通算10人目ですか。ルメールもいるから11人目か?まぁルメールはデビュー前だったし、日本競馬の特殊性を理解する前だろうか仕方ないにせよ、残りの10人はなぁ・・・
赤井誠公正室長は「研修が意味をなさなかったというところは、結果的にこういう事案を招いてしまいましたので、そこに関してはご指摘の通り。さらに何かをやらなければならないというのは、今後しっかりと考えていかないといけない」と言いますが、非常に難しく大きな問題になってきました。
騎手は開催日前日の21時までに調整ルームに入室することが義務付けられており、一節内の最後のレースに乗り終えるまでは、通信機器を使用した外部との接触が禁止されています。これについては例外もあり、希望者はタブレット端末を所持することが可能であり、節内で他場に移動する際の交通手段の確保やレース映像の確認などのために、ネット閲覧やアプリのインストールが制限された端末を使用することは可能なんで、全てダメというわけではありません。
そうは言っても今の時代にSNSやら、ゲームやら、ネットサーフィンやら楽しいことや時間潰しの方法が沢山あるスマホやタブレットを使うことはできないわけで、それに慣れた人からすれば非常に制限が掛けられたと感じるでしょう。
しかし、公正競馬を守るためにはその制限を受け入れないとイカンのです。それが例え建前でしかないものであっても、そこを譲ってしまったら公正競馬、ひいては日本競馬が成り立たないのですよ。
ウマ娘から入ったライト層の中には、そこを軽視して時代錯誤だなんだと言ったり、海外と比べて遅れているとか騒ぐ輩もいますが、日本競馬は世界でも類を見ないほど公正さが求められているのです。それはなぜか。競馬がギャンブルだからです。日本競馬はスポーツとギャンブルの二面性を持った競技であり、賭博が禁止されている国から特別に承認を受けて施行しているわけで、スポーツ面ではともかく、それが他国の競馬と同じわけないでしょう。
そうした点から考えると、調整ルームをはじめとした公正競馬の適切な施行のために行われる制度は当然認められるべきです。ましてや、かつて八百長事件があったわけですから、二度とそのような事が起こらないような制度にしていくのは当たり前という言葉では片付けられないくらい当たり前です。
そのため、日本で騎乗する騎手は公正競馬のためにその制度を受け入れる必要があります。だってそれをしなければ八百長が疑われたり、不正な手段で金銭を得る輩が出てきますし、そうなれば売上が落ちて、現在のような高額賞金や手当、設備の維持管理などはできなくなるでしょうね。それは日本競馬の衰退に繋がるって分かりませんかね。
ともかく、これでJRAの面子も、騎手会長として叱責した武豊の面子も丸潰れです。騎手会も通信機器関係の規制を緩めろとは今後十数年は言えないでしょう。でも仕方ないですよね。若手とはいえ、自分たちが自分たちの首を絞めたんですから。川田の独善的な行動を容認しているようなお飾りの組織じゃイカンのですよ。細かい所まで突き詰めて、どこから突っ込まれてもいいような形にした組織にしないと。
あぁ~・・・残念。
2024年10月10日21時30分 追記
藤田が引退届を提出したそうです。競馬ラボによると、
「(スマホの不正利用)その規制が厳しくなる以前の出来事であることに加え、1年以上前の話を、週刊誌の報道がきっかけという不条理な処分に、非常に危険な職業であることに加え、勝負の世界なゆえに強靭な精神力が必要な騎手という職業を続けていくためのモチベーションが保てなくなったようだ。」
「まだJRA側が受理していないため、確定してはいないが、競馬会の救世主であり、現代の女性ジョッキーのパイオニア的存在の藤田菜七子騎手が、こんな不本意な出来事により本当に引退するのならば、とても残念でならない。」
う~ん・・・逃げたかな。
潔いという印象より先に、そう思ってしまいますよね。確かに近年は成績が下降していますし、若い女性騎手がドンドン出てきて、それが自分の成績を抜いていき、JRA職員と結婚したわけですから引退する理由はいくらでもある状態です。そこにこの問題ですから、後押しというか、きっかけになるには十分です。
ただ、やっぱり問題がありました、謝罪どころかコメントも出さずに引退しますってのは人として筋が通らんと思うのですよ。たった一人の女性騎手だったとはいえ、周りに散々サポートされましたよね。たくさんの人に支えられましたよね。この引退届提出というのは、そうした人に対する裏切りでしょう。
責任取って辞めますという理屈は分かります。しかし、それは自らの言葉でしっかりと謝罪した上で行うもんです。
「私の軽率な行為で多くの方にご迷惑とご心配をお掛けしたことをお詫び申し上げます。全ては私の不徳の致すところです。今回の件につき、責任を取りまして本日付で引退届を提出致しました。これまでの多大なるご支援に心より感謝申し上げます。」
ぐらい言った上での引退なら潔いのかな?とも思いますが、逃げるように引退届を提出して表に出ませんってのは逃げたと言われても仕方ないのではないでしょうか。普通に失礼にも程があります。後輩の水沼だって、正装で謝罪してるんですよ。先輩がそんな態度でどうしますか。最後まで競馬に対する真摯な姿勢を見せてもらいたいもんです。
JRAは受理していないという事ですが、まぁ引き留めることはないでしょうね。後輩の女性騎手も育ってますし、JRA職員と結婚した競馬法に触れる騎手というのも何とも外聞が悪いですし。故・角田大河騎手も引退扱いだから裁定委員会を開かないという結論でしたし、引退すれば根掘り葉掘り問い詰められることはない、とか考えたのであれば幻滅とかのレベルの話じゃないですが・・・まぁ藤田もその程度の騎手だったということでしょう。逆に、これがアドバルーンだったら相当な策士ですが。
もちろん、これは競馬ラボの情報が正しくて、藤田が表に出ずに引退したらの話ですが、ソースも無くここまで踏み込まないでしょうからね。
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