若手の活躍が目立った週か?

今週は各地で4つの重賞、内2つは中京なので若手は中央四場に戻った者もいます。そうしないと騎乗数が確保できませんからね。土曜の阪神、日曜の中山では重賞がありませんから、若手が集まるとしたらそこでしょう。まぁ関西の若手が中山で騎乗馬を探せるとは思いませんが。

それでは期毎に上から順に見て行きましょう。まず、松若は土曜は阪神でしたが日曜は中京で騎乗。阪神では10鞍に乗って3着が1回のみ。ところが日曜の中京では9Rを14番人気、10Rで9番人気で連勝。人気薄もさることながら、上位騎手が集まる中京での連勝はさすがの一言。1月は低調な成績でしたが、2月からローカルで勝ち鞍を集め、春競馬が始まってから4勝を挙げたので、復調したと判断できます。引きずらない点は良いですね。野中君に見習わせたいです。

鮫島克や荻野極は土曜は中京、日曜は阪神でした。騎乗数はそれぞれ11鞍、7鞍で、重賞がある場所では騎乗数を確保できませんでしたね。鮫島克は0-0-2-9、人気を考えればまずまずでしょうが、荻野極は0-0-0-7で良いところなし。馬質を上げる方法を模索したいところです。

横山武は土曜は中京、日曜は中山で騎乗し1-2-0-8の成績。中京で2着2回のほか、ファルコンSで10番人気を掲示板に乗せました。こういうコツコツと結果を残すところが彼の持ち味と言えます。ちなみに勝ち星は今年4つめの特別戦勝ちです。

西村は中京⇒阪神で1-0-1-14の成績、重賞はいずれも二桁人気に騎乗するも掲示板にも乗れず。彼は勝ち星より勝率を上げれたら評価できるんですが。リーディング11位に付ける関西期待の若手でも平場でしか勝てないのであれば問題です。

団野大成は土曜の重賞に騎乗するために珍しく中山で騎乗。その中山では15番人気で勝利を挙げ、中山牝馬Sでは2着に入る活躍を見せ1-1-1-13の成績。日曜は中京でそこそこの人気馬に騎乗するも、ルメール無双に抗えず3着1回が精一杯。やはりトップクラスの騎手相手にはまだ厳しいか。

岩田Jrは父同様に騎乗数で稼ぎます。土日ともに中京で騎乗し1-2-1-17の成績でした。普段中央四場で騎乗しているせいか、トップ騎手が集まる競馬場でも騎乗馬が確保でき、1,2番人気で1-2-0-1と好成績。中穴で掲示板に乗れるのも依頼される理由でしょう。

斎藤新は中京⇒阪神で重賞に騎乗し0-2-0-16と残念な結果に。しかし、重賞経験に乏しいので良い経験になったでしょう。できれば1番人気で勝っておきたかったですね。

亀田は土日中京でしたが、重賞には騎乗できず。しかし、日曜に7,8Rを連勝して2-1-1-15の成績。まだ20勝そこそこですし、平場の依頼は多いですね。後1勝で昨年の成績に並びますし、しばらくは期待できる若手でしょう。

そして3月デビューの泉谷は3-0-0-11と新人ながら週に3勝を挙げる活躍。一部で期待の新人とか騒がれてましたが、5,7,9番人気での勝利は大したもんですし、内1つは特別戦勝ちです。関西所属らしくそこそこの馬が回ってきて、そこで結果を出している印象を受けます。他の新人3人は関東所属なので人気馬はなかなか回ってきませんし、回ってきても結果が残せていないので、『こんなもんか・・・』というイメージが付いてしまいそう。まぁ泉谷が今のまま順調にいけるとは思いませんが、現状は一歩リードしているのは確かですね。


結局のところ、松若や泉谷といった人気薄で勝利を挙げる若手が目立つ一方、しっかりと人気馬で勝利を挙げる若手もいますし、コツコツと2,3着を確保する若手も居ます。土日70Rで1/4に当たる17勝を稼ぎましたし、若手としてはそれなりに活躍したと言って良いのではないでしょうか。

段々と重賞での騎乗機会も増えてきましたし、あと一歩というところまで来た者もいます。重賞で馬券圏内に入ればそれだけで関係者の覚えもいいですし、逆に平場や特別戦で結果を残せば急に上位騎手が居なくなった時に乗せてもらいやすいです。

特に牝馬クラシック路線は、例年、桜花賞組以外は玉石混合ですし、昨年のカレンブーケドール津村のようにピンチヒッターから主戦にランクアップも可能な路線です。若手はそういうポジションを目指して頑張ってほしいですね。



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