ヒューイが帰国、成績はどうだった？

月曜でライル・ヒューイットソンの短期免許期間が終了しました。初免許だと2ヶ月しか居られないのは残念ですが、さすが若くして南アフリカのリーディングに輝いたところを見せてくれましたね。感覚としてはムーアやモレイラ、マーフィーといったレベルとは思いませんでしたが、馬質を考えればかなり評価していいのではないかと思います。では、この2ヶ月のヒューイの成績を短期免許上位のマーフィー、レーンと合わせて見てみましょう。

短期免許の上位3人の成績

ヒューイ　3/7～5/4
総合成績　　19-15-16-100　勝率12.7％、3着内率33.3％
1番人気 　　  6-  5-  5-  5　  勝率31.5％、3着内率73.6％
1～3番人気　11-12- 5- 29　 勝率19.2％、3着内率49.1％

マーフィー　1/5～2/3
総合成績　　27-14-13- 43　勝率27.8％、3着内率55.7％
1番人気 　　18-  7-  5- 12　 勝率42.8％、3着内率71.4％
1～3番人気　23-13-11- 35　勝率28.0％、3着内率57.3％

レーン　4/18～5/3
総合成績　　12- 9- 4- 18　勝率27.9％、3着内率58.1％
1番人気 　　  8-  4- 3-  8　 勝率34.7％、3着内率65.2％
1～3番人気　12- 9- 4- 16　勝率29.2％、3着内率60.9％

これを見ると、総合成績は今年来た外国人騎手の中でマーフィー、レーンに続く好成績となっています。1番人気の勝利率はレーンとどっこいどっこいで、3着内率はヒューイの方がかなり上です。というかマーフィー以上の数字で短期免許の中ではTOPですね。ちなみに、初顔のヒューイはどうしても様子見から入るので、6番人気以下の騎乗が多いのも総合成績を下げる要因となっています。

6番人気以下の成績

ヒューイ　
6番人気以下　3-1-2-47　勝率 5.6％、3着内率11.3％
マーフィー　
6番人気以下　2-1-1-2 　勝率33.3％、3着内率66.6％
レーン　
6番人気以下　0-0-0-0 　勝率 0.0％、3着内率0.0％

コレを見るとマーフィーとレーンはかなり優遇されていますね。たまにくる人気薄でも2/3を馬券に持ってくるマーフィーもスゴいですが、人気薄に全く乗らないレーンもスゴいですよ。特にレーンは4,5番人気にもそれぞれ1回ずつしか乗ってないので、騎乗馬はほぼ人気馬、人気薄なんて乗らねぇぜという精神なんでしょうか。何様だキミは。

ヒューイに話を戻しますが、1～3番人気に絞った場合は、勝率、3着内率がかなり下がります。これは1～3番人気の割合を見るとその理由が分かります。

1～3番人気の割合（1人→2人→3人）

マーフィー　50対25対25
レーン　　　56対27対17
ヒューイ　　33対26対40

マーフィーとレーンは1番人気が多く、2,3番人気が少ないのに対し、ヒューイは3番人気の割合が多く、1,2番人気が少なくなっています。成績を挙げやすい1番人気の数が多ければ、勝率も3着内率も良くなって当然ですね。先の6番人気以下の数字と合わせて見るとマーフィーとレーンに比べてヒューイの馬質の低さが目立ちます。

それでも1番人気ではマーフィーと肉薄しているのを見ると、決してマーフィーやレーン以下の騎手とは言えないのではないかと思いますし、特にレーンとは良い勝負だと個人的には思います。それは、昨年のレーン初来日時の数字と今年のヒューイの数字を比べてみると分かります。

ヒューイとレーンの初来日時の成績

ヒューイ　2020年 3/7～5/4
総合成績　　19-15-16-100　勝率12.7％、3着内率33.3％
1番人気 　　  6-  5-  5-　5　 勝率31.5％、3着内率73.6％
1～3番人気　11-12- 5-  29　 勝率19.2％、3着内率49.1％
6番人気以下　3-  1- 2-  47　 勝率 5.6％、3着内率11.3％

レーン　　2019年 5/4～6/23
総合成績　　37-11-18- 57　勝率30.0％、3着内率53.6％
1番人気 　 　14-  1-  8- 14　勝率37.8％、3着内率62.1％
1～3番人気　33-  8-14- 36　勝率36.2％、3着内率60.4％
6番人気以下　2-  1-  0- 12　勝率13.3％、3着内率20.0％

おんやぁ？こちらも随分とレーンが優遇されていますねぇ？1番人気の騎乗数（19対37）はもちろん、1～3番人気の騎乗数（57対91）もですか？そりゃあ成績も上がりますわな。なんでこんなにヒューイは評価されないんですかね？もっと馬質上げても良いと思いますが。

そのレーンは昨年と比べると今年の勝率は軒並み低下し、3着内率が増えているので、人気馬での取りこぼしが多かった事を示しています。昨年の重賞では6-0-1-6だったのが、今年は0-2-1-0である事もそれを裏付けています。それなのに馬質は確保できるというのは、昨年の活躍に対するご褒美といったところでしょうか。それとも良く分からない南アフリカ競馬のトップは信用できないって事でしょうか。

確かに私も来日前のヒューイがどの程度の騎手か量りかねていましたが、それはレーンも同じです。レーンは重賞を勝ってチャンスをもぎ取りましたが、ヒューイは逆に重賞勝ってもGⅠの有力馬を取り上げられる始末ですからね。

もちろん、2,3番人気で飛ばすヒューイにも問題はありますが、仮にも本国でリーディングで2年連続でリーディングに輝いているんですよ？レーンは本国で賞金リーディングどころか3位以内にも2017年に入ったきりですが？

何だかヒューイ推しが強くなってしまいましたが、正直、ファンの目線からはすればレーンよりヒューイの方が真面目に見えますし、応援したくなるんですよね。あれ？違います？私の周りはレーン憎しが多いのですが・・・えっ？馬券絡みじゃないかって？そうですね。それもあると思います。レーンの馬券を買うとなぜか来ないですから。

とにかく、ヒューイはまた来年も来てほしいですね。次は3ヶ月乗れますから、ダービーまでたっぷりと乗れますよ。その時はめっちゃ応援します。