水沼元輝、最も重い処分へ
水沼元輝騎手の通信機器の不正使用問題について、裁定委員会から処分が発表され、2024年5月31日から2025年2月28日までの9か月間の騎乗停止処分となりました。
この事案の流れは、水沼騎手は5月24日から26日にわたって美浦トレセンおよび東京競馬場の調整ルーム居室内において、通信機器(スマホ)を不適切に使用(飲食店への電話予約や、ネット通信、SNSの閲覧など)しており、本来通信機器を預けるべき専用ロッカー内にスマホケースのみを預けていたことが報告され、JRAが水沼騎手本人に確信したところ、使用の事実を認めたため、裁定委員会から処分が出るまで騎乗停止となり、本日7月10日に騎乗停止処分が下されたという形ですね。
スマホケースのみを預けるなどの偽装工作が悪質と判断され、JRAからは軽い処分にはならないとまで言われていた中で9ヵ月の騎乗停止ですから、妥当と言えば妥当ですし、若く、反省の色を示し、師匠が引き取りを確約したとなればこれ以上の処分は難しかったとも取れます。9ヶ月間の騎乗停止はJRAが確認・特定できる範囲では最も重い処分とのことですから、JRAからすれば、これで幕引きを図りたいのでしょうねぇ。
個人的には、これを超える厳しい処分が望めない以上、致し方ないという感じですが、JRAには公正競馬についてもう少ししっかりと考えてもらいたいと思います。それは通信機器の持ち込み云々の話はもちろん、八百長に繋がりかねない油断騎乗や、強い馬にだけ有利になる様々な忖度は、公正競馬の観点から見たらアウトです。私が散々述べてきた川田との癒着や忖度などもアウトですよ。繰り返しになりますが、
疑われることすらいけない
それが公正競馬を守る唯一の方法だと思います。そのためには、何においても説明責任を果たすことが最も重要ですが、それはJRAや騎手会、調教師会などJRA関係者が疎かにしてきた部分ですから、JRAも騎手会も調教師会も公正競馬についてしっかりと議論をし、それを文書にまとめ、適切かつ妥当な方法で公開して透明性を高めていく、これが信頼を回復させる方法だと思いますね。分かった?JRAさん。
あと、個人的にちょっと気になる点がありまして、師匠が一緒に謝罪をするのは分かるんです。むしろ当然と思いますが、その加藤和先生はなんでポロシャツにジーンズというラフな格好なんですかね。まがりなりにも弟子の不始末を詫びるわけですから、スーツで来て頭を下げるべきではなかったかなと思うんですよ。これ見た人は、ホントに反省してんの?と思いませんかね。
例えば、過失で事故起こして相手の直接会って謝罪をするのに、この格好で行って「申し訳ありません。今後気を付けます」とか言うようなもんですよ。イジメを放置した学校の先生が家に謝罪に来た時、この格好だったら出直して来いって言いませんかね。謝罪をするってことは言葉だけでも態度だけでも心だけでもダメなんですよ。自分の非を認め、真摯に反省し、繰り返さないと約束する、それを相手に認めてもらうまでが謝罪です。
そういう意味では、謝罪している姿を見た時に、非常に残念に思いました。
水沼元輝騎手
「自分の行動によって関係者やファンの皆様、多くの方に迷惑と信頼を失う行為をしてしまったと反省しております。学校生の頃から先生には迷惑をかけている。こういう状況でもクビにされることなく、厳しい言葉とともに前向きな言葉もいただいた。今後は、この恩をあだで返すことなく行動していきたい。できることならしっかり復帰したい。くじけずに頑張っていきたい」
師匠の加藤和先生
「前回(騎手6名が処分を受けた際)にもっと私が強く言っておけばこのようなことはなかった。私も師匠の二本柳調教師に見守られて今、この場にいられる。師匠と弟子は親子のようなもので、水沼も自分の子供のように育ててきたつもり。まだ若いので歯を食いしばって努力して頑張ってほしい」
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?