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レーン敗北、お疲れ様でした笑

ダミアン・レーンが今季来日した時から≪この来日でGⅠ2勝しないと短期免許の取得要件を満たせない≫と言い続けてきました。それだけレーン憎しだったわけですが、安田記念終了時点でレーンはダービーを勝ったのみで取得要件を満たせないと思っていたら、昨年のマイルCSと合わせて2勝という取得要件で2024年も来れるって話を聞きました。

これホントなん?


短期免許の取得要件って母国リーディングの他、申請時から遡って2年以内に指定外国競走を2勝以上だったはずです。JRAのGⅠもそこに含まれるんですかね?ミルコルールまたは年2勝で要件を満たすんじゃなくて?

これって私にとって結構大真面目にかなり重要なことです。もし、指定外国競走を2勝という要件が『インターナショナルカタロギングスタンダーズに定めるところによるPartⅠ競走のうちのGⅠ競走を2勝』という意味であれば、わざわざ短期免許の要件に指定外国競走を2勝、JRAのGⅠを2勝とか分ける必要がないじゃないですか。わざわざ指定外国競走とJRAのGⅠを分けているのは、それを満たす条件が違うからじゃないの?


これだけ注目度のある短期免許制度について、未だに正確な基準を公表しないJRAにも腹が立ちますが、正確なものを把握せず、大本営の発表をそのまま記事にしている記者にも腹が立ちます。正確なところはどうなんだと。

確かに馬券の購入に関しては直接関与してきませんよ?しかし、ファンからすれば短期免許の外国人が来る来ないって一大事じゃないですか。絶対に来てほしくない人も居れば、歓迎する人も居ますし、私のように特定の条件を満たすなら来てもいいって立場の人も居ます。基準や要件を正確に公開することでファンの関心度だって変わってくるでしょう。そうした部分を疎かにするのは、ファンに支えてもらっている組織としては如何なものかと思いますよ。何度も言いますけど、君たちの事業収益の99%は馬券収入なんだからな?ファンが金落とすから事業が成り立ってるんだぞ?

ミカエル・ミシェルの短期免許取得時のひと騒動で短期免許申請時のルールの一部が判明し、それまで疑惑だったミナリクやブロンデルの取得要件に問題が無かったことが分かりましたが、今回も同じようになるのでしょうか。レーンは今年2ヵ月しか取ってないので、来れるのであれば今秋にも1ヵ月乗りに来るかもしれません。そしたら、その時の大本営発表で要件が確定するでしょう。そんな事になったら私は泣きますが。


これまで様々な短期免許の記事で散々批判してきましたが、レーンは数字的には大した騎手じゃないんですよ。そりゃリーディング20位前後にいる田辺や藤岡弟、幸、三浦、和田辺りと比べたら信用できますよ?でも、推しの坂井瑠星や菅原、浜中、鮫島克、ミルコ辺りと比べたら変わらないどころか劣ってる部分が目立つのです。↓↓↓の記事でその説明をしています。

言葉は悪いかもしれませんが、これくらいの騎手に有力馬をバンバンあてがうなら、若手騎手の回した方が将来的な選択肢が広がると思うんですよね。


リーディング30位までに居て10年後には居なくなる可能性が高い騎手は、川田、ルメール、武さん、戸崎、田辺、幸、津村、ミルコ、吉田隼人、ノリさん、和田、藤岡兄と約4割もいるんですよ?20位まででも8名、10位までなら4名なので、上位騎手の概ね4割程度が10年後に引退している可能性があるってのに、それに続く若手といえば横山武と坂井瑠星、頑張って団野大成くらいじゃないですか。岩田Jr、鮫島克、西村、菅原、菱田などはチャンスを与えても失敗続きだったり、チャンスを横取りされたりしているんですよ?上がゴソッと居なくなっていきなりチャンスを与えて、ダメならやっぱり日本人はダメだとばかりに短期免許の傭兵にシフトするなんて、無能としか言い様がありませんね。

個人的にはレーンにお手馬を盗られた鮫島克や吉田隼人、松山、横山和には同情の念を抱かざるをえません。それで勝ったのはタスティエーラだけですし、そのタスティエーラは松山からしてみたらトライアルの弥生賞勝って、本番の皐月賞2着なのに、後のダービー馬を短期免許組に盗られたわけですから。まぁハーツコンチェルトが権利獲らなかったら乗れたかもですが。

ともかく、他の記事でも述べたようにレーンは日本人騎手でも多くいる普通の上手い騎手です。これほどまでに良い馬質を与えられる騎手では決してありません。これなら一鞍入魂の浜中や新進気鋭の酒井瑠星、新芽に栄養を与えたい菅原や鮫島克などの方が良いですね。そちらの方が健全な世代交代の流れに資すると思いますよ。それに反する輩は目先のことしか考えてないのではないでしょうか。



という記事を先週末に書いていたら、土曜の昼にレーン過怠金の情報が流れてきました。それまでのレーンの制裁点は24点で、過怠金10万円だと8点が加算されます。ということは制裁点32点となり、30点を超えた短期免許組には翌年の免許を交付しないという要件に満たしたため、レーンは来年2024年度に短期免許を取得することはできません。

いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃやっっっっっっっっっっっっっっっっっっっったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

まさにこんな感じですね。これほど嬉しいのも珍しいかなと自分自身で思います。しかも来現状では全ての取得要件を満たせていないので、今秋ひと月を最後に2024年以降は取得できないのです。

ここで短期免許の取得要件をおさらいすると、

1.母国リーディングで指定成績を収める
2.申請日から遡って2年以内に指定外国競走を2勝
3.(申請日から遡って2年以内に?)JRAのGⅠを2勝

こうなります。まず1.母国リーディングに関しては、母国豪州のリーディング3位以内に入る必要があります。レーンはニューサウスウェールズ地区ではなくヴィクトリア地区を主戦としていますが、そのヴィクトリア地区でこれまでにリーディング3位以内に入ったのは2017/18年シーズンと2020/2021年シーズンの2位のみとなっています。その他は短期免許で来日していたこともあって5位とか9位とかに沈んでおり、短期免許を取得できずに母国で専念しても3位に入れるかは微妙と言うか不透明です。


次に2.指定外国競走を2勝という要件は、今期来日時のJRAニュースリリースを見る限り満たしておりません。そもそも豪州の指定外国競走は、3月末のタンクレッドS、秋のコーフィールドC、コックスプレート、メルボルンCの4競走のみです。いずれも豪州では位の高いレースであり、いくらレーンでも簡単に勝つ事はできません。

また、日本人が大好きな香港国際競走でレーンを呼べばいいと思うかもしれませんが、香港国際競走は指定外国競走に含まれておらず、春のチャンピオンズマイルのみが対象となります。つまり、現状のレーンは指定外国競走未勝利であり、今春のサウジやドバイでの騎乗ぶりを見ると、この要件を満たすのはなかなか難しいと思います。


そして3.JRAのGⅠを2勝については、2025年度に申請する場合、遡って2年以内、つまり2023年度と翌2024年度のGⅠが対象となります。現状、レーンが勝利しているのは2023年度の日本ダービーのみですから、取得要件を満たすことはできません。もちろん、今秋の成績いかんでは取得要件を満たすことはできますが、昨秋にあの程度の騎乗馬しか集まらなかったことを考えると、こちらもなかなか難しいでしょう。


以上のことから、2025年度以降のレーンが短期免許を取得するのはなかなか難しいと思います。GⅠ勝利数に左右されるようではまだまだ甘いと思いますし、そのレベルが許されるのはライアン・ムーアくらいにならないといけませんからねぇ。

というわけで私の憎きダミアン・レーンは短期免許を取得することは厳しいという話題をお送りしました。もう笑いが止まりません。歓喜から絶望、また歓喜という素晴らしい結末でしたから。ホントにレーンと連れてきた関係者には、ざまぁとしか言い様がありません笑

まぁ傭兵の短期免許組が欲しいなら、もう少し数字的に納得できる輩を連れてきてほしいところです。化けの皮が剝がれたレーンをいつまで使ってるんだ、と。

あと組織の永続した繁栄を考えるなら、世代交代は強く意識するべきで、その弊害となっている短期免許制度はもっとバランスの良いものに変えるべきです。分かってます?JRAさん。もっとファンの声を聞いた方が良いですよ。


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