データと直感の融合 京王杯SC
今週、久々に名前を聞きました大塚海渡騎手ですが、なんと「2022ヤングジョッキーズシリーズ」(東日本TRラウンド=7/5~10/19、西日本TRラウンド=7/18~11/2)に参戦するとJRAが発表しました。
いやぁビックリしましたね~2020年1月5日の落馬負傷から2年以上も騎乗が無いのに本当に参戦するんでしょうか。去年の発表ではそもそも参戦していなかったので、参戦発表→回避というケースではありませんでした。そのため今年は参戦発表→回避、または本当に参戦するかの二択ですが・・・参戦できますかね?復帰もまだなのに?技術的にも心配ですし、復帰は喜ばしい事ですが、現時点では心配の方が先に出てきますね。まぁ落馬による頭部負傷やパワハラ問題、裁判など色々ありましたが、復帰するなら見守っていきたいところです。
あと、大野拓弥騎手が今夏にフランス遠征を計画しているそうです。初めての海外遠征になるとのことですが・・正直、今更?という感じがしますし、逆に今だからか、とも思います。大野騎手は2018年にキャリアハイの75勝を挙げたものの以降は例年通りの成績に逆戻りし、現在は全国26位、関東10位に位置しています。
35歳という年齢で初海外遠征しても、帰国後の国内での活躍に結びつくかは微妙ですし、残りの騎手人生を考えたらそこまでする必要があるかなぁと思います。一方、関東では横山武、横山和、菅原など活きの良い後輩が出てきましたし、「これまでずっと狭いところ(国内)で仕事をしてきて、そろそろ他の国の文化とか、価値観の違いなどを感じたかった。それに違った場所での競馬にも乗ってみたいと思った」と、騎手人生を後悔したくないという気持ちは理解できます。
遠征は安田記念後からシャンティイを拠点に約3ヵ月という事ですが、当初は英国を希望していたもののビザなどの関係で断念したそうです。英国は就労ビザが厳しいんですよね。まぁ大野騎手が納得できるような遠征になってほしいと思います。
そんなフランスのミカエル・ミシェル騎手は、今後米国に拠点を移すようですね。米国を拠点にすることはキャリアの当初から計画していた選択肢の一つ、との事ですが、なんだかコロコロ態度が変わるなぁという印象があります。
この記事にもありますように、ミカエル・ミシェルの成績を見ると、完全な一発屋に見えます。2018年にフランスの女性騎手年間最多勝記録である72勝を挙げたのは、前年に導入された女性騎手に対する減量制度が大きな理由の一つでしょうし、そもそも同記事内でも書きましたがコラリー・パコー騎手やマリー・ヴェロン騎手の方が成績的には優秀なんですよね。
2021年はどうだったかと言えば、
マリー・ヴェロン 77勝 仏リーディング10位(女性1位)
MARYLINE EON 49勝 仏リーディング20位(女性同2位)
コラリー・パコー 43勝 仏リーディング23位(女性同3位)
アンバー・モランス 35勝 仏リーディング39位(女性同4位)
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ミカエル・ミシェル 16勝 仏リーディング90位(女性同16位)
いやぁ随分離されましたねぇ~女性騎手にもよりチャンスが与えられる米国での騎乗を目指すことにしたと言いますが、この成績で米国でやっていけるんでしょうか。チヤホヤされる日本とは違いますから・・まぁ何とか頑張ってほしいです。
それから今年のゴドルフィンマイルを制したバスラットレオンの海外遠征が、正式に決定したそうです。7/27に英国のサセックスS(G1・芝1600m、グッドウッド競馬場)、そしてフランスのジャックルマロワ賞(G1・芝1600mドーヴィル競馬場)の2戦にチャレンジするそうで、鞍上は坂井瑠星が務めるとのことです。
矢作先生の愛弟子にチャンスを与える姿勢は本当に素晴らしいことですね。応援している坂井瑠星がビッグチャンスを掴めたら、JRAの騎手育成がダメだって事が分かっちゃうんじゃないかなぁ。彼は早い段階から海外で長期の武者修行を続け、師匠の矢作先生も海外遠征に帯同させるなど期待を寄せて育てていました。
もちろん、坂井瑠星の才能や努力というのもあるでしょうが、こうやって成功例が生まれると、じゃあ今までやってきた事はダメだったのかという疑問が生まれて当然です。折りしもJRA育成組の川田将雅がリーディングに君臨しており、どっちがいいの?という問題は出てくるでしょう。
しかし、一つ分かっている事は騎乗機会が多いほど技術が磨かれるという事です。坂井も川田も騎乗機会に恵まれていましたし、そこでチャンスを掴んでますます成績が上がる好循環を手に入れました。この好循環は騎乗機会が無ければ手に入れる事は非常に難しいです。ところがその騎乗機会は短期免許の外国人騎手に奪われ続けています。一人ではなく大勢にです。だからこそ私は短期免許の騎乗制限をずっと主張しているのですがねぇ。
とにかくJRAには広い視野をもって検証、検討を重ねてほしいもんです。
さて先週の結果ですが、土曜の京都新聞杯は強さの目立つ人気馬から11番人気までを相手としました。軸のポッドボレットはまさかの最下位。4角で終了とは思いませんでしたねぇ。残りの単勝爆弾も岩田Jrのアタックによってリアドが吹き飛ばされ終了。レーンは当然勝てません(笑)という事で惨敗でした。
NHKマイルCはこちらも出現率の高い1番人気からの総流しで勝負。昨年と一緒ですね。その一番人気セリフォスはスタート後に馬群が凝縮した辺りからずっと折り合いが悪かったように見えました。4角前から最内に進路を取って内ラチ沿いの経済コースを進みましたが、ジリジリと伸びて前を捉えたところで勢いのついた上位陣に外からブッコ抜かれ4着。ヘッジのワイドも当たりませんでした。しかも3着は最低人気のカワキタレブリー。欲しい組み合わせで3着争いとか泣けます。
というわけで、どうにも流れが悪過ぎる日々は続くようです。開催変わりの一発目を的中したのは良いものの、そこから怒涛の5連敗で貯金を一気に吐き出し借金生活に突入してしまいました。参った。そこそこ自信のあるレースも含まれていたんですがねぇ。まぁ切り替えて借金返済を目指しましょうかね。
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