2歳リーディングサイアー
長く続いたJRA理事長の功罪シリーズを書き終えて燃え尽き症候群になっている私です。皆様いかがお過ごしでしょうか。台風が近付いていますね。今週の小倉競馬は直撃コースかと思いきや若干ズレた模様で、天候は悪くなるが辛うじて開催できそうな雰囲気です。まぁ競馬の開催はともかく、九州・沖縄地方にお住まいの方々の実生活に大きな影響が無い事が最優先です。
さて、長いシリーズを書いた後は何を書こうか迷いますね。何かニュースが飛び込んでくるでもないですし、開催日程の変遷はプロット作成している段階ですし、もう今日は飛ばしてもいいくらいなんですが。う~ん・・。あぁ一つありました。2歳のリーディングサイヤーが気になっていたのですよ。
まず、リーディングサイヤーとは他の騎手・調教師リーディングとは異なり、獲得賞金の順位である点に留意して下さい。なんで種牡馬だけ獲得賞金なのでしょうか。だったら騎手も調教師も獲得賞金で決めればいいのにね。そんなたわ言はおいといて、8/30現在の2歳リーディングサイヤーは以下の通りです。
JRAのHPから拝借させて頂きましたが、リーディングトップはボロクソに言われていたモーリスで、獲得賞金は11,327万ですね。有力種牡馬だけあって出走回数が63戦、成績が7-12-6-38、4,5着12回と段違いです。勝利数ではドゥラメンテ、エピファネイアに負けていますが、2着12回など掲示板に乗るケースが多く、それで賞金を稼いだ形になります。ちなみにこれまで2歳OPは7R行われていますが、その内の1つ、クローバー賞をカイザーノヴァで勝っており、なんだかんだ言ってそこそこの成績を見せています。ただ、他の種牡馬の出走回数が増え、本格的に2歳重賞が始まればすぐに逆転されるほどわずかな数字なのが気がかりです。
2番手につけたのがドゥラメンテで獲得賞金は9,479万です。出走回数65戦、成績は9-7-5-44、4,5着14回であり、勝利数はトップの9勝を挙げています。OPでは4,5着が1回ずつと稼げていない分、不足したという印象を受けます。しかし、新種牡馬としては決して悪くない数字ですし、継続して秋以降に期待していきたいですね。
3番手がキズナで獲得賞金9,346万です。2年目の今年は出走回数76戦、成績は7-8-6-55、4,5着15回ですが、ドゥラメンテや4番手のエピファネイアとほとんど成績は変わりません。3歳ではディープボンドとビアンフェで重賞を勝っていますが、2歳OPには少頭数の新潟2歳Sに3頭送り込んだのみで、少々寂しい結果となっています。出走回数が2番手のドゥラメンテを11頭も上回っているので、もう少し良い成績を期待したいところです。
4番手がエピファネイアで獲得賞金9,333万です。キズナと同じく2年の今年は出走回数63戦、成績は8-6-11-38、4,5着14回ですが、キズナとは13.5万、ドゥラメンテとは146万しか差がありませんので、重賞の一つでも勝てば一気に首位に躍り出る可能性もあります。さすがにデアリングタクトのような馬をもう一頭・・とは行きませんが、期待の持てる新種牡馬と言えます。
その下で気になるのはリンゴアメで函館2歳S、ウインアグライアでコスモス賞を勝ったマツリダゴッホです。完全に注目馬扱いですが、ロードクエストのように息の長い活躍が見込めるか気になりますし、ポンポンと活躍馬が出てくると注目せざるを得ません。また、モーリスの半分の出走回数で6勝を挙げているゴールドシップも気になりますね。2,3着はわずか3回と勝つか負けるかハッキリしている点も面白く、昨年の札幌2歳Sを勝ったブラックホールのような馬が一子相伝で出てきたら大爆笑です。
今週末で夏競馬が終わり、2歳戦も一区切りとなりますが、上位4頭はディープやキンカメの後継となるべく期待を掛けられた馬達ですので、秋の2歳戦も引き続き注目していきたいと思います。