騎手の成績 2024年10月
今月は何と言ってもスマホ不正再び、ですよね。もういい加減にしてくれよと何度思ったことか。この問題については、下記からどうぞ。
■10月期リーディング&通算リーディング
さて、秋競馬が本格化した10月期リーディングを見ていきますが・・・見たくねぇなぁと思うのは私だけでしょうか。まずはルメールが月間23勝で断トツのトップ。圧倒的とはまさにこのこと。
次に春の不調から脱却した松山が入り、それに戸崎と川田が仲良く並びます。5番手には若手の西塚が入り、その下には9月期1勝だった幸が反発してリーディング上位陣と並んでいる状況です。
通算リーディングでは、新馬戦の増加と好相性を背景に毎年ルメール無双をが繰り広げる秋の東京開催で、今年は23勝と固め打ちという表現すら軽い圧勝劇を見せたルメール。同一場開催(8日間)の最多勝利24勝に迫る数字に、オールドファンは面白みを感じられません。9月期の段階では、わずかながらに残っていた川田の逆転リーディングの可能性を嘲笑うかのように叩き潰し、2ヵ月の残して早々にリーディングを当確させました。30勝差ですよ?2ヵ月で30勝することはできても、30差を詰めるのはルメールの長期離脱以外ではまず無理でしょう。
川田は夏の休養以降、パッとしない状況が続いています。もちろん、リーディング2位として立派な数字を残していますが、従来の彼からすれば良い所は少なく、昨年5月期以来となる月間3着内率0.500切りが影響して拠り所としていた通算の勝率、3着内率もルメールに抜かれてしまいました。
鮫島克は、前年リーディング9位から今年は最高位4位までのし上がっており、確かな成長は見られます。春先からリーディング7位をキープし、3着内率も大きく向上しています。ちなみに私が押さえているだけで見ると、2018年以降、毎年3着内率を上げてきたのは鮫島克だけです。年数が短くしても菅原と原のみで、あとはどこかしらの年に数字を落としている点に注目です。あとは重賞でもう少し活躍がほしいかな。
リーディング中位では、西塚が9月期1勝から10月期9勝の大躍進を遂げました。ニュージーランド育ちのせいか遅刻が多く、過怠金まで取られてるのにそれが直らず、素行の悪さで鹿戸先生のところを飛び出して、栗東の藤原英先生のところでお世話になり、今や小原軍団の一員なのは驚きです。
思い返してみれば福永や岩田Jrもそうですが、社会人として、騎手としてという姿勢より、結果を出せればそれでいいという感じに見えてしまうんですよね。鹿戸先生と栗東留学を終えて今後の話し合いをする時も、遅刻したり予定をすっぽかして帰ったりして関係者を激怒させたって話もありました。日本人として当たり前の時間を守る、約束を守るという姿勢が見られないのに、馬を回して貰って勝ちまくるんだから、エージェント制度は弊害とも言えるんだけどなぁ。
それからちょっと心配なのが横山武でしょうか。前年リーディング3位だった彼は、今年は1月期4位を最高に、あとは5位、6位と伸びそうで伸びない状況が続いています。3着内率も0.400超を記録していたのが、今年は0.363と落ち込んでいますし、重賞もフローラS以降勝利がありません。ガクンと落ちることはないでしょうが、大きく改善することもないように思えますし、生きの良い若手がトップ10に食い込もうとしていますから、何とか踏ん張って成長してもらいたいところ。
同じく西村も8月期13勝、9月期9勝からの10月期3勝と大ブレーキで、スプリンターズSの勝利を繋げることはできませんでした。初GⅠを次に繋げられないのは、かつての松若風馬と同じだなぁ。
■重賞成績
10月期は見なくてもいいくらいの圧倒的な数字に。ルメールが勝った。それだけです。それ以外に言い様がなくない?GⅠ2勝を含む5勝ですよ?10月期の重賞の半分がルメールですよ?もういいでしょう。
10戦以上が順位の対象となる人気馬での成績は、新たに西村が参戦したものの8位に留まっています。9月期に参戦した浜中は相変わらずの2位のままですね。10月期に大暴れしたルメールは、人気馬に乗り過ぎていてなかなか数字が伸びきれませんが、勝率は0.231かから0.333に伸びています。これで3着内率0.600を超えてきたらルメールだけ買えばいいのではないでしょうか。
あと川田ですよね。10月期の重賞5戦全てで人気馬に騎乗し、3着1回、着外4回は悲惨です。リバティアイランドはなるべくしてなったのかもしれませんね。この数字を見る限り、戸崎、浜中、横山武、武豊あたりには、もっと良い馬を回しても良いとおもうんですよね。これだけを見たらね。
■記録
坂井瑠星『JRA通算500勝』
西塚 『第4回新潟リーディング(9勝)』
浜中 『JRA通算1200勝』
斎藤新 『JRA通算200勝』
嶋田 『JRA通算100勝』
坂井瑠星は500勝は色んな意味で驚きます。若くして500勝という数字を達成したこともそうですが、まだ500勝だったの?という気持ちもありますし、現在の日本人騎手界隈では異例の世界を股に掛ける騎手ですから、まだまだ推していきます。
西塚は良かったですね。頑張ってください。
浜中は1200勝ですか。バカスカ勝っていたのは10年以上前なんでよなぁ。落馬負傷の長期休養で年間50勝を達成できなくなってから、落ちたもんね。浮上するのは大変なんだけど、重賞馬には恵まれていて、個人馬主に可愛がられている感じです。武豊もそうですが、一度落ちた騎手を支えてくれる個人馬主が居なくなったら日本騎手界隈は暗黒期になるんじゃないかな。
斎藤新は6年目で200勝は順調といえば順調ですよね。しっかり重賞も勝ってますし、次世代の有望株なんですけど、もう一皮剥けてほしいところです。違う方向に剥けなくてもいいですよ。
嶋田は13年目で100勝。二桁勝利はデビューから3年間のみで、その後コツコツと積み上げてきた苦労人です。良い騎手とは言えませんが、悪い騎手でもないんですよね。
■騎乗停止等
猛蔵 調整ルームにてスマホの不正使用による騎乗停止
小林勝 調整ルームにてスマホの不正使用による騎乗停止
大江原比 10月5日、東京競馬で脱水症状による騎乗変更、騎乗停止
猛蔵は、9月27日に美浦トレセン内の調整ルームにスマホを持ち込み、通信していた事実が判明したため、裁定委員会送りになりました。松若風馬も未だに裁定委員会が開かれていないので、当分の間は騎乗停止でしょう。小林勝も、猛蔵の調査の際に不正使用が発覚したためアウト。同じく裁定委員会送りです。
ただ、その後の藤田の引退騒動のおかげで全然話題に上がらないですよね。それだけはプラスに働いているのではないでしょうか。松若も角田河の件があったからスルーされていますし、これが良い方向に向くといいなぁ。
大江原比はアホとしか言いようがありません。ただ、女性+若手の減量爆弾抱えているので、そこだけは同情しますが、それでも体重を合わせるのは基本的な仕事です。猛省してください。
■その他
今月は藤田の件以外に話せることって、まぁないですよね。もう一ヵ月前の話ですが、未だに根を引くような感じですし、JRAとしても対応を間違えると自分たちに火の粉が・・・って感じでしょうから、対策を考えているのかもしれません。なんにせよ、公正競馬を害さないような運営を心掛けてほしいですね。
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