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今週の全米アルバムチャート事情 #246- 2024/7/27付

先週末の古江彩佳選手のメジャー制覇に続いて、この間の週末にもうれしい知らせが。お母さんが台湾生まれで日本育ちということで日本のゴルフファンには特別な存在であるザンダー・シャウフェレ選手が、5月の全米プロに続いて見事なメジャー連続制覇達成しました!最後の9ホールで一気に優勝争いから抜け出す横綱相撲ぶりは、全米プロで初のメジャー制覇を果たした自信と風格が感じられましたね。前回東京オリンピックで金メダル取ってるザンダーのこと、パリオリンピックでは2連続大会金メダルの期待がかかります。松山にも頑張ってもらいたいけど、こうして自分が応援している選手がグングン大きくなっていくのを見るのは楽しいものです。連日の猛暑も吹っ飛ぶというもの。引き続き夏のスポーツ観戦三昧は続きます。

"The Death Of Slim Shady (Coup de Grâce)" by Eminem

さていよいよ長かったテイラーの天下も今週でようやく終わりを告げ、今週の全米アルバムチャート、7月27日付のBillboard 200では先週までの予想どおり無事、エミネム12作めの新譜『The Death Of Slim Shady (Coup de Grâce)』が281,000ポイント(うち実売114,000枚<すべてデジタル・ダウンロード>)という新しい首位にふさわしい圧倒的な出力で、彼にとって通算11作目(オリジナルアルバムとしては10作連続)の首位を達成してます。また、11作ナンバーワンは、ブルース・スプリングスティーン、バーブラ・ストライザンド、カニエに並ぶ歴代5位タイ。その上にいるのはビートルズ(19作)、ジェイZテイラー・スウィフト(14作)とドレイク(13)だけです。さすがに今週はテイラー陣営ももういいと思ったのか特にマーケティング・ブラストの追加もなく、出力も82,000ポイントという普通の水準になって4位に順位を下げてます。

アルバムタイトルにあるように、今回のアルバムリリースに当たっては自分の分身的キャラであるスリム・シェイディが殺された、というメディア・スタントなキャンペーンを張ってるエミネム自分のキャラを殺しちゃっていよいよエムも引退か?というような憶測も飛び交う中リリースされた先行シングル「Houdini」を聴いて正直「イマイチじゃないのー?」と思った昔からのエミネム・ファンは結構多かったんじゃないかなあ。スティーヴ・ミラーの「Abracadabra」という大ネタを思いっきりベタにループに使ったこの曲、一応初登場2位と上々の結果は出したものの、今度の新作全体がこういうノリだとするとちょっとねー、と思ったもの。そう思いながら一通り聴いてみてますが、全体基本いつものエムの叩きつけるように小気味いいフロウも健在だし、あの曲以外のトラックもまあまずまずという感じで、4年ぶりの新譜を待ってたファンには充分な内容かな(メタクリティックは48点とメディアにはかなり評判悪いみたいですが)。話題という意味では怪しいカントリー・シンガー、ジェリー・ロールをフィーチャーした「Somebody Save Me」あたりが目を引きますが、客演ゲストも地味めに押さえていてエムも中身勝負というつもりなんでしょう。UKでもぶっちぎりの初登場1位なんですがメディアの評価が厳しいのは残念ですね。

"Romance: Untold" by ENHYPEN

それよりもまたまたいつも見てるGeniusのリリース・スケジュールに影も形もなかったKポップの7人組ボーイズ・グループ、エンハイプンの3作目のフル・アルバム『Romance: Untold』が124,000ポイント(うち実売117,000枚でエミネムを押さえて今週アルバム・セールス1位)という出力で2位に初登場してきました。もうこういうのやめて欲しいんだよなあ。これ、今週エムの新譜が出てなければ余裕で初登場1位ですよ。去年12月に4位に初登場してきたEP『Orange Blood』が90,000ポイントだったので、着実に出力を伸ばして彼らもとうとう10万ポイントプレイヤーの仲間入りを果たしたようです。前回「次作はトップ3入りか?」と言ってたらホントに実現してるからまあすごいといえば凄いんですが。

楽曲はこれまでの路線どおりの、エレクトロなメインストリーム・ダンス・ポップという、今アメリカ全般でも一番受け入れられやすいスタイルなだけに、この路線を維持することでしばらくは安定した人気と売上を確保できそうです。そしてKポップファンだけでなく、LANYとかワロウズとかを好んで聴くリスナーがかなり付いてそうな気がしますね。日本人メンバーもいる彼ら、ちょうど6月には「FATE PLUS」と銘打った日本ツアーを埼玉、福岡、広島で敢行して日本での新譜リリースの下地も充分で、オリコン・ビルボード・ジャパン両方のアルバムチャート1位を獲得してます。この出力だと、次回はいよいよ全米ナンバーワンが狙えそうですね。

Charm" by Clairo

今週3枚目のトップ10内初登場(今週は初登場多いですw)は49,000ポイント(うち実売33,500枚)で8位にチャートイン、自身にとって初のトップ10アルバムとなった、クレイロのサード・アルバム『Charm』。元ヴァンパイア・ウィークエンドロスタムのプロデュースで、デビューアルバム『Immunity』(2019年51位)で新世代の女性シンガーソングライターの代表選手の一人として、そのドリーミーでローファイな浮遊感満点のエレクトロ・ベッドルーム・ポップで一躍ブレイクしたクレイロ、セカンド『Sling』(2021年17位)では売れっ子プロデューサー、ジャック・アントノフを共同プロデュースに迎えてトップ20をブレイクしてみせましたが、今回はシャロン・ジョーンズ&ザ・ダップ・キングスローン・ミシェルズとの共同プロデュースでまた一皮むけた作品を届けてくれました。

アルバムはいかにもクレイロなスイートなメロディの、でもいつもより何となくオーガニックな感じの「Nomad」で始まりますが、エイミー・ワインハウスの『Back To Black』のバックを努めたことで知られるダップ・キングスのメンバーがプロデュースした効果というのは、さっそく2曲目の「Sexy To Someone」に顕著に出ていて、この曲が実にアーシーでグルーヴ満点なソウル・テイスト満点のいー感じなんです。正にクレイロとしては新境地なんですが、この曲だけでなくて、アルバム全体楽器が奏でるビートもオーガニックだし、70年代ソウルやジャズ、そして時にフォーク系の作品へのオマージュ感が半端じゃないですね。それでいてクレイロ自身のボーカルスタイルは一貫してウィスパー・ボーカルでドリーミーさを維持してる。いやあ今回このアルバム良いですわ。

"Am I Okay?" by Megan Moroney

今週トップ10内初登場もう1枚は、こちらもセカンド・アルバムにして初のトップ10入りを果たしたジョージア州ダグラスヴィル出身の女性カントリー・シンガーソングライター、メーガン・モロニーのAm I Okay?』が43,000ポイント(うち実売13,000枚)で9位にチャートイン。彼女はデビュー・アルバム『Lucky』(2023年38位)からのシングル「Tennessee Orange」がソーシャル・メディアでバズったのがきっかけでカントリーチャートで10位、Hot 100でも30位のクロスオーバー・ヒットになって、その年のCMA(カントリーミュージック協会)ACM(カントリー・ミュージック・アカデミー)両方のアウォードでソング・オブ・ジ・イヤーにノミネートと一気にブレイク。今回のアルバムはデビューアルバム同様、彼女のメンターでもある、シュガーランドクリスチャン・ブッシュジェニファー・ネトルズの相棒)がプロデュースしてます。

何でも彼女のスタイルは「エモ・カウガール」と言われてるそうで、「Tennessee Orange」も違う大学のフットボールチームのファンのカップルの関係をエモな視点から歌った歌だったし、今回のアルバムもそういう(特に失恋をテーマにした)曲が多いみたいです。なので、シンガーソングライターと言ってもケイシー・マスグレイヴスマレン・モリス、ケルシー・バレリー二のように社会性もカバーするような楽曲を書くわけではなく、今回のアルバムの作品もシェイン・マクアナリーアシュリー・ゴーリーなど、ナッシュヴィルのプロのライター達と共作した「1989以前のテイラー・スウィフト」スタイルの楽曲が多いですね。ここから更に一段上にブレイクするかは要注目、といったところです。

"Quit!!" by HARDY

と、今週はトップ10内に4枚も初登場があるという久々の賑やかな週ですが、11位以下100位までの圏外は更に賑やかで今週何と9枚の初登場が。なので短めにどんどん行きます。まず最上位は23位にチャートイン、ロック系カントリー・シンガーソングライターのハーディ(本名:マイケル・ウィルソン・ハーディ)の3作目『Quit!!』。もともとフロリダ・ジョージア・ラインの二人との仕事がキャリアのきっかけで、その線でニッケルバックモーガン野郎のプロデュースで知られるジョーイ・モイのプロデュースでデビュー作『A Rock』(2020年24位)がブレイクした人。今回もモーガン野郎というよりはニッケルバックに近く、更に90年代ミクスチャー・ロックっぽい雰囲気も感じさせる(懐かしやリンプ・ビズキットフレッド・ダーストが共作してて、フィーチャーもしてる「Soul4Sale」なんて曲があったりします)サウンドです。

それ以外にもレッチリのドラマー、チャド・スミスをフィーチャーした「Good Girl Phase」など、明らかに「カントリー」よりも「ロック」を意識した曲が中心のこのアルバム、2000年代以降のハートランドなアメリカン・ロック好きであれば気持ちよく聴けそう。その割には前作『The Mockingbird & The Crow』(2023)は4位と初トップ10記録したのに今回少し順位を下げてるのはどうしてなんでしょうね。

"Passage Du Desir" by Johnny Blue Skies

続いて29位に初登場してきたのは、ジョニー・ブルー・スカイズなるアーティストの『Passage Du Desir』ジョニー・ブルー・スカイズって誰だろう?と思って調べると、これが実は2016年に『A Sailor’s Guide To Earth』(3位)というプログレッシヴ・カントリー・ロックとでもいうべき名盤で当時自分をノックアウトしてくれた、スタージル・シンプソンの変名ということが判明。何でも本名ではアルバム5枚しか出さないと決めてるそうで(笑)、前作のゴスペルちっくなブルーグラス・アルバム『The Ballad Of Dood And Juanita』(2021年23位)を最後に、これからはJBS名義で行くらしいです。

名義はどうあれ、内容をちょっと聴いてみて嬉しかったのは、今回のアルバムは全体60年代後半〜70年代前半のカントリー、ブルース、ソウルそしてサザン・ロックを彷彿とさせるような楽曲が満載されていること。『A Sailer’s Guide〜』の後の作品はかなりブルーグラス寄りになってて個人的にはちょっとキツかっただけにこのスタイル・シフトは大歓迎です。オールマンザ・バンド、あの頃のスワンプ・ロックなんかのファンにはかなりお薦めな内容です。

"X's" by Cigarettes After Sex

そのすぐ下の32位には、テキサスはエルパソ出身のインティ・ロック・バンド、シガレッツ・アフター・セックスの3作目『X’s』が初登場してます。彼らにとっては初のトップ100アルバムで当然今回がキャリア・ハイの順位になります。バンド名は前から目にはしてましたが今回聴くのは初めて。どうやら一般的には「ドリーム・ポップ・バンド」と言われてますが、リーダーのグレッグ・ゴンザレス君曰く「フランソワーズ・アルディとマイルス・デイヴィスとコクトー・ツインズに影響受けた」というくらいで、ドリーミーでポップなメロディを書くシューゲイザー・バンド、というのがより適切なのかも知れません。昨年久しぶりに復活したスロウダイヴなんかを思い出しました。

前2作がいずれも150位台のランキングだったので、今回一気に躍進した理由は不明で、特に何かでバズったとか何か強力なプロモーションをやったとかはなさそうです。UKのアルバムチャートでも12位初登場と彼らのキャリア最大のヒットになってますので、これまでの2枚の作品がアングラ的聴かれ方ながら、地味に支持層を蓄積してきた結果なんでしょうか。今フジロックで苗場に来てますが、フジロックの夜のグリーンやフィールド・オブ・ヘブンで聴くと結構気持ちよさそうですね。

"Comfort In Chaos" by John Summit

さてどんどん行きます。39位初登場はイリノイ州アーヴァナ・シャンペーン出身のDJ/リミキサー、ジョン・サミットのデビュー・アルバム『Comfort In Chaos』イリノイ大学アーヴァナ・シャンペーン校在学中から地元のクラブでDJやってて、一度会計事務所に就職したもののすぐ嫌になって(判るわーw)フルタイムのDJ/プロデューサーでやってくことにしたとか。全米的に知られるようになったのは、2023年初頭にリリースしたシングル「Where You Are」(フィーチャリング・へイラ)がダンスチャートのトップ10に入り、更にその年のバラク・オバマのプレイリストに選ばれたことによるみたいね。オバマさんも間口広いわ。先日のコーチェラにも出演してたようです。

まあいわゆるEDM系のDJアーティストで、適宜ボーカリストをフィーチャーするというパターンは、古くはアヴィーチ、最近だとカイゴとかデヴィッド・ゲッタと同じスタイルなので、それ以上でもそれ以下でもない、クラブやフェスとかでは安定した需要があるし、実際フェスとかで聞くと意外にトリップ気分が味わえるタイプの音楽(去年のフジロックで経験)なので、それなりに人気もあるんでしょう、この順位にいきなり入ってくるということは。

"Artificial Paradise" by OneRepublic

次は久しぶりのワンリパブリックの新作『Artificial Paradise』が50位という思いの外低い順位で初登場してます。デビュー以来よければトップ10、悪くてもトップ20は確保してきただけに、先週もトップ10に来ると予想してたのにこの順位、3年ぶりのリリースとはいえなかなか厳しいものがありますね。まあバンドのワンリパブリックというよりは、ヒット・ソングライター/プロデューサーのライアン・テダーの存在感がここ10年くらいは遥かに大きくなった、ということもあるんでしょうか。

ワンリパブリックとしての直近の大ヒットとしては2022年の映画『トップガン:マーヴェリック』の主題歌だった「I Ain’t Worried」(6位)が最後ですが、これも今回のこのアルバムに収録。その他2016年にニュー・オーリーンズのホテルで書いたという「West Coast」から世界各地で書いたりレコーディングしたりした曲を集めたアルバムとのことなので、新作というよりはここ7〜8年の活動記録の集大成、という意味合いが本人達にとっては強いのかも。であれば順位もそんなに拘る必要がないのかも知れません。ちなみに耳に留まるのはダフト・パンクの2人と共作の「Runaway」、デラックス・バージョンのみ収録、ライアンが仕事で日本にいた2023年11月に書いたというアニメ『怪獣8号』の主題歌「Nobody」あたりでしょうか。いずれもテダー節炸裂のポップでキャッチーなナンバーです。

"Live, Vol. 1" by Billy Strings

続いて58位にチャートインしてきたのは、天才ブルーグラス・ギタリスト、ビリー・ストリングスの初のライブ・アルバム『Live, Vol.1』。カントリーの聖地、ナッシュヴィルのライマン音楽堂を始め全米各地でのパフォーマンス10曲をまとめた、ギミックなしの彼の素晴らしい(時にカントリー・ロックに変貌する)ブルーグラス・ギター・ワークと、ソウルフルなボーカルを存分に楽しめる1枚です。

ただ、カントリーやブルーグラス・ファン、ギターを弾く人以外にはなかなかとっつきにくいかも知れないなあ。ギターを一度でも弾いたことのある人だったら、特にこういうライブの映像見ながら彼のギターワークを楽しむだけでもかなりいいと思うんですが。

"Evolve" by Phish

どんどん行きます。69位初登場は、アメリカを代表するジャム・バンドの一つ、フィッシュの通算16作目になる『Evolve』です。うち13作目のチャートインですから(順位的には悪い方から3番目w)やっぱ全米では根強い人気があるんですなあ。と言っても正直この人たちのことはあまり詳しくないですし、やってる音楽も決して嫌いではないけど、これまでもなかなかちゃんと聴いたことがない、というのが正直なところ。

改めて今回聴いてみると、オルガンを駆使してR&Bロックっぽい、レイドバックした曲とかやってて、トラフィックっぽい感じもあったりして、なかなか悪くないな、とは思いました。ただじゃあ何度も繰り返しこの後聴くか、というとうーん、どうかな、というのがこれも正直なところ。熱心なファンの方、ごめんなさい。

"Descendants: The Rise Of Red" Soundtrack

次は87位初登場、ディズニー・チャンネルのミュージカル映画シリーズ4作目『ディセンダント ライズ・オブ・レッド(Descendants: The Rise Of Red)』のサントラ盤が入ってきてます。このシリーズ、ディズニーの悪役たちの子孫たち(Discendants)を主役にした内容らしいんですが、そもそもそこまでディズニーに入れ込んでない自分としてはあまり見てみたいとも思わない内容(ファンの方、すみません!)なんでサントラ盤、って言われてもねえ、って感じですなあ。すいません、これはこのくらいで(笑)。

"Big Ideas" by Remi Wolf

さてやっと今週最後の初登場に辿り着きました。95位初登場、本来今週末のフジロックに登場する予定だったはずのレミ・ウルフ(医療的な事情でキャンセルになったらしい。詳細不明)の2作目にして初チャートイン・アルバム『Big Ideas』。カリフォルニア州パロアルトで、イタリア人の母親とロシア系ペルシャ人の父親の間に生まれて、ティーンエイジャーの頃はアルペン・スキー種目の選手として2年連続ユース・オリンピック・ゲームに出場したという異色の経歴の持ち主。

今回のアルバムのプロデュースには、今週8位に入ったクレイロの『Charm』も手掛けてるリオン・ミシェルズが参加していることでも想像がつくけど、アルバム全体ブギー・ポップというか、グルーヴィー・ファンキー・ポップというかそんな感じの楽しい楽曲満載で、なかなか聴いてると楽しくなってくるそんな作品ですね。フジロックで見たかったなあ。特にシングルヒットが出てるわけでもないけど、うまくこのまま露出していくと2〜3年後はチャペル・ローンみたいにビッグになってるかも。治療に専念して復帰してもらいたいもんです。

いやいや合計今週は13枚の初登場という大量のチャートインがやっと終了、ふー疲れた。一方今週のHot 100を見ると、先週1位のケンドリック・ラマーは早々に首位陥落、何とシャブージーの「A Bar Song (Tipsy)」が間隙を縫うように今週通算2週目の1位に返り咲いてます。そろそろ初登場1位攻撃の楽曲も最近少なくなってトップ10も何となくメンツが固定化してきた感がある今日この頃、粘り強くまだトップ10、8位に粘っているテディ・スイムズが今週末フジロックに登場するので、金曜日は青空の下で「Lose Control」を彼が歌うのを満喫してこようと思います。では今週のトップ10おさらいです(順位、先週順位、週数、タイトル、アーティスト、<総ポイント数/アルバム実売枚数、*はHits Daily Double調べ>)。

*1 (-) (1) The Death Of Slim Shady (Coup de Grâce) - Eminem <281,000 pt/114,000枚>
*2 (-) (1) Romance: Untold - ENHYPEN <124,000 pt/117,000枚>

3 (2) (3) The Great American Bar Scene - Zach Bryan <88,000 pt/2,914枚*>
4 (1) (13) The Tortured Poets Department - Taylor Swift <82,000 pt/9,195枚*>
5 (3) (72) One Thing At A Time ▲5 - Morgan Wallen <66,000 pt/1,402枚*>
6 (4) (9) Hit Me Hard And Soft - Billie Eilish<57,000 pt/8,244枚*>
7 (5) (17) The Rise And Fall Of A Midwest Princess - Chappell Roan <54,000 pt/7,787枚*>
*8 (-) (1) Charm - Clairo <49,000 pt/33,500枚>
*9 (-) (1) Am I Okay? - Megan Moroney <43,000 pt/13,000枚>

*10 (7) (86) Stick Season ▲2 - Noah Kahan <40,000 pt/3,478枚*>

ということで3ヶ月ぶりに首位交代のあった今週の「全米アルバムチャート事情!」いかがだったでしょうか。最後にいつもの来週の1位予想ですが(チャート集計対象期間:7/19~25)、ポイントは来週エミネムのポイントがどれだけ減衰するか。前作の2週目はポイント68%減だったので同じくらい減るとすると9万ポイントくらい。一方今週はストレイ・キッズのEPがリリースされていて(今回はリリーススケジュールに載ってましたw)、彼らは前作EPで初週20万枚売ってるので、どうも来週はストレイ・キッズ通算5枚目の全米ナンバーワン、ということになりそうです。それ以外にトップ10に入って来そうなのはチャイルディッシュ・ガンビーノ。個人的にはこちらの方が興味ありです。ではまた来週。

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