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【イケ事務2.0】オンラインコミュニティ作りたいなあ

先日もちょっとご紹介した「イケてる事務方ネットワーク」は半クローズな形でこの5年、発起人・コアな参加者の盟友たちと参加者の皆さんと一緒に作ってきた、「病院や介護施設で働く『事務職』向けの『知恵と勇気を分かち合う会』、きたら元気になる『エンタテイメント&エンパワメント』の場」を目指して続けてきました。


そういう場が必要だと感じた背景には、病院業界の「権威構造」があります。どうしても有資格者の位置付けが組織上高い伝統があり(もちろんそういう因習に囚われない人材登用やフラットな職場作りが志向されている法人さんもありますが)、もともと看護師だった自分が事務職として現場に入り、他の病院の事務の方と情報交換するうちに、実態が見えてきました。


売上げ(診療報酬請求)を司る専門性の高い大事な部署なのに、経営数字をだす大事な機能なのに、現場の安心安全を担保するバックオフィスを司る人たちなのに、、、一般の事業会社の営業(稼いでくるから)や人事(人が全てだから)が強いような構図や認識はあまりなく、むしろ現場で医師やナースが稼いだ点数を「右から左に処理するだけ」という扱いを受けることもあります。給与ベースも有資格者に比べて低い。


ビジネスモデルの構造上、仕方がない部分があるのかもしれませんが、、、なんか悔しい。


「事務だから」という理由で(育ってきた過程で)自己効力感が低かったり、めちゃくちゃ優秀なのに、自己理解・自己尊重が十分にできていなかったり、、、人材開発上も、つまりは病院経営上も、良い状況には見えませんでした。有資格者の側も自覚なく事務サイドを傷つけたり、意図なく差別していたり、、、お互いの尊重と役割分担と多職種連携ってどうやっていったらいいのだろう?と。


他者(他職種)とうまくやるには、まず自分を知り、自分を認め、自分を好きでいる「自己理解・自己一致・自己尊重」が大切だと心理カウンセラーの妻に教わりました。


「経営」「病院管理」という軸で開催される学会や勉強会は多数ありますが、病院事務方が、自分たちのためだけに集まり、愚痴も弱音も吐けて、知恵と勇気をもらえて、元気になってまた現場に戻っていくような、そんな場が欲しいと思いました。無いなら作ろう、と。

(イケ事務2018大阪、グラレコの現役大学生、琵琶湖ガールことかなでちゃんと、医療用語に慣れない彼女をアシストしてくれた大木くんと一緒に)


この勉強会から自分が頂いたものはとても大きくて、最初は当事者として、病院の事務職のみんなが元気になる場作りがしたい、という素朴な感覚だったのですが、手弁当で(基本的には自腹切って)続けるうちに、参加者から「なぜそうまでして(大変そうなのに)運営し続けてるの?」と聞かれて考えました。


そして思い至りました。自分自身が楽しいからやっているのだ、元気になっているのはむしろ自分自身なのだ、ということ。


インスピレーショントークを提供してくれる「イケてる事務方」の皆さんはもちろん、そこから刺激を得たい、成長したい、現状を打破したいと思っている参加者の皆さんと僕自身。そんな前向きなエネルギーを楽しんでくれる信頼と関係性があそこにはあるのだと思います。

(インスピレーショントークをしてくださった3グループのみなさんを囲んでのパネルディスカッションの様子。司会はこの5年、苦楽を共にしてきた共同発起人で、イケてるコンサル業界管理職のお2人^^)


そんな事務方を応援したい、繋がりたい、というビジネスセクターの方にも一部参加いただいております。鎖国状態の病院経営では今後の人口動態の変化に伴う保険診療の変化、一説によると「津波のような破壊的な状態」をお互いの命を守りながら波乗りしていくためには、松下幸之助さんに学んだ「周知を集める」姿勢(素敵な遠藤館長の講話も聞ける松下資料館はこちら)、外部との繋がりと信頼関係が必須だと思っています。


ピュアな病院事務職だけの勉強会になっていないのには、多分に自分たち発起人のそういった思想というか、感覚・価値観が反映されているだと思います(いろんな人がいた方が楽しい、という好き嫌いベースな結果論でもあるけど^^;)

(グループワークの様子。単なる病院広報から、コーポレートコミュニケーション・ブランドコミュニケーションが求められる時代へ。毎回ワールドカフェやディスカッションを組み込み、インタラクティブな場作りしてます)


と、そんな場を体験した後で、幽霊部員と化していたコルクラボ の合宿に参加し、ぼんやりとした感覚から、はっきりとした欲望として形になってきた想いが「イケ事務のちゃんとしたオンラインコミュニティを作ろう」です。

(やっぱり好きなコルクラボ のみんなとの奇跡の一枚^^。生産性の縛りのない関係が生み出す「遊び」の充実っぷり、多世代の自然な混和、各自の変化のスピード、自己実現のスピード、分人の変化、安心安全、何もしなくてもそこにいていい居場所の確保、効率をあげるテクノロジーや専門知識と、効率に囚われないヒューマンな要素と、、、探求ポイントは尽きません)



イケ事務同様、コルクラボ から僕がもらった学びや気づきは、自分自身の長年のメンタルモデルとの付き合い方にインパクトを与えるくらい、ものすごく大きくて、サディこと佐渡島庸平さんと、ラボの仲間たちやリアルな講義でゲストスピーカーのみなさんが探求するコミュニティプロデュースと運営のあり方、ノウハウ、価値観、情熱は、僕の背中を後押ししてくれます。勇気をくれます。



やります。仲間たちとともに。「イケ事務2.0」目指して。




詳細は年内にはお伝えできるようにしたいなあ。


そして探求は続く。

(雨露に濡れる夏のお花。名前知らず^^;急に秋めいてきましたねー)

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