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知恵はある・知恵は出る【訪問看護ステーション開設90日目】

先日、ロフトワークさんのオンラインワークショップに参加して、テーマオーナーとして、1人の訪問看護師として日々感じている


「高齢夫妻、高齢独居のお困りごとを、近隣同士の共助で解決するには?」


というテーマをサーキュラーエコノミーの観点で参加者の皆さんに議論してもらいました^^。ヒントがいっぱいあったので個人的な気づきをメモ。

大きくは3つ。


1)【ドラえもん「シルバー」】(在宅ケア特化型)としての訪問看護のアイデア発想
2)【イベントの力】地域の一般市民が勝手に参加したくなる楽しいイベント・面白いイベントの力
3)【ケアに見えないケア】ステルス応援団、匿名応援団の概念の強化・実現・具体化をオンラインサービスとオフラインの合わせ技で「ふるさと納税」モデルを援用できないか、、、


1)【ドラえもん「シルバー」】(在宅ケア特化型)としての訪問看護のアイデア発想

→まずは無邪気にこれを目指す。訪問看護師やケアマネージャーさんや支援相談員の方(横浜だと各医師会訪問看護所属の横浜型コーディネーターさん)が在宅ケアにおける(ゆりかごから墓場まで)「ドラえもん」になる、というアイデア。

その場合の論点は:


誰のための何をゴールに「ドラえもん」たるか。


かなあ、と。本物のドラえもんはのび太くんのために、のび太くんの将来のために、いろんな道具を出す(依存を生んでるとか、のび太の生きる力を損ねてる、という大人なツッコミはここでは横に置いておいて^^;)


ではでは、こちらの在宅ケア特化型ドラえもん「シルバー」は?


この問い・論点について考え続けていく先に柔軟で新しいアイデア発想が生まれてくる予感^^。


2)【イベントの力】地域の一般市民が勝手に参加したくなる楽しいイベント・面白いイベントの力

→3)とも繋がっていくのですが、在宅ケアや在宅介護って、関係ない人・元気な人にはどうしたって「当事者性」を持ちえない。持つのが難しい。(がん末期で数日で亡くなっていかれた80代の男性が「介護とかそういうこと勉強しとくべきだったのに、気づいたらもう当事者でそういう機会がなかった」と初対面の時に仰っていたことが思い出されます)

当事者性を持たせる(その結果、ボランティア参加とか勉強会参加とか)のは諦めて、当事者意識ない人でも実は関わっている、というセッティングってないか?と考えた時に、殺処分される犬猫ちゃんを助けるイベントが実は在宅ケアのお困りごとの支援や改善につながる仕組みになってたり、、、音楽フェスや地域のお祭りや楽しいこと、勝手に参加してしまうこと、誰もが面白がれること、に参加すると、実は高齢ご夫妻の世帯で困っている小さなことや細かいお困りごとの解決につながる「つながり」や「関係性」が生まれたりしないか、、、というあたり。

これはきっと今までも自然に地域性やコミュニティとして成立していたものが、昔ほどない中で、人間関係のめんどくささ、の前で意図的に作られなかった連帯、みたいなものをどう別の形で取り返すか、ということなんだろうなあ。。。


3)【ケアに見えないケア】ステルス応援団、匿名応援団の概念の強化・実現・具体化をオンラインサービスとオフラインの合わせ技で「ふるさと納税」モデルを援用できないか、、、

→2)が当事者意識を持たない人をどう巻き込むか?なのに対して、こちらは支援したい、手伝いたい、なんか役に立ちたい、という人を、どのように当事者から嫌がられずに、「恥ずかしい・知られたくない・近所に迷惑かけたくない」という日本人の恥の文化的な側面で支援や介入や地域資源の活用がうまくいかない当事者(特に高齢者世帯や独居の方や社会資源を活用することに積極的でない在宅ケアニーズのあるご家族など)に届けるか?というお話し。

オンラインの匿名のサービスで「距離的に遠いけど心理的には近い」人が、困っている人の支援をふるさと納税のような仕組みで金銭的・物理的に手伝う、というもの。これ、なんか具体が出てきそうな予感。。。。



予感しかないし、結論はないけど、とっても充実したアイデア創発でした^^。

思考実験を続けて、地域で面白い事業を構想しようと思います。訪問看護はそのはじまりのはじまり^^。


こういう取り組み興味ある企業の方はぜひロフトワークさんまでご相談ください^^!プロ集団がきっと助けてくれますよ〜^^。


そして探求はつづく

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参加者みんなで作ったアイデア集。一つ一つを次の議論と具体化につなげていきたいですねえ^^。








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