関大生プロデュース ひらパー空中ブラン婚
関西大学政策創造学部深井麗雄ゼミの学生がプロデュースした結婚式「ひら婚♪」が18日、大阪府枚方(ひらかた)市の遊園地・ひらかたパークで開かれた。同遊園地では5度目の結婚式プロデュース。公募で選ばれた同市の会社員井上智さん(35)、小学校教諭の都子さん(30)の晴れの門出を演出した。【写真上・空中ブランコからバラの花びらを振りまく井上智さん、都子さん 写真下・出席者だけでなく、入園者からも祝福を受けた】
今年は空中ブランコ・ウェーブスインガーに乗った新郎新婦と参列者が、下で見守る入園者にバラの花びらを振りまく企画も行われた。超ひらパー兄さんもビックリ!?のローズシャワーに、4000人の入園者で埋まったひらパーは黄色い声に包まれる。都子さんの小学校の生徒からは、なぜかヒーローショーのような「先生がんばれ~」との大声援が飛んだ。
都子さんは枚方市出身で、成人式も振り袖姿でアトラクションに乗った“ひらパーっ子”。まさか10年後、ウェディングドレス姿で空中ブランコに乗るとは…。智さんとのデートも当然ひらパーと思いきや、ラブラブな場面を生徒に見つかるわけにもいかなかった。「これで公認になったので、堂々と2人で遊べる。(自分の)子どもにはここで結婚したんだよと話したい」。家族の将来像を、ともに歩んだ遊園地と重ね合わせた。
空中ブランコで回りながら手をつなぐほどの2人のアツアツぶりに、遊園地スタッフも「ブランコの鎖から手を離すのは危ないので、本当はいけないことなんですが…」と笑う。智さんは「360度どこを見渡しても笑顔だった。目が回ったわけではないが、幸せな気持ちでいっぱいになった」と、乗り物酔いではなく幸福感に酔ったようだった。
学生代表の青木智裕さん(20=政策3)は「参列者も子どもたちも、盛り上がったと思う。プロデュースした私たちも感動しています」と、大成功にホッとした表情。約半年間準備にフル回転した深井ゼミ生の思いが、園内4000本のバラのように花開いた。