見出し画像

チャンプ、浜松へ!①〜ヘリ救助訓練〜

かなり時間が経ってしまいましたが、暑さの残る9月末の連休明け、チャンプと浜松へ行ってきました。

速報はインスタでお知らせしてましたが、「何しに行ったの??」って感じのままでしたので、今更ながらご報告。

メインの目的地は「浜松市航空消防隊」

私が理事を務めています日本補助犬情報センターは、今年度、浜松市消防局の「身体に障害のある方及び身体障害者補助犬に係る消防研修会(全3回)」に協力させていただいてます。

で、夏前に座学の第1回を終え、今回は、駐機(空を飛ばずに地上に降りている状態)での、消防ヘリコプターによる吊り上げ救助訓練。
実際の障害当事者であるユーザーと実働補助犬とが参加しての訓練でした。

災害や非常時の救助で何より大事なのは安全の確保でしょう。
そして、補助犬ユーザーはそれぞれ3種の障害当事者であり、さらに犬の同伴避難というニーズがあります。
それを考慮しての訓練でした。

盲導犬ユーザーの場合は、視覚障害のあるユーザーにどのような状況であるか、どんな機材を装着するのか、などの説明や誘導の仕方などを訓練

説明を受ける盲導犬ユーザー


介助犬ユーザーの場合は、それぞれ異なる体の可動域や負担のない体勢など、OT(作業療法士)さんも付き添っての訓練になりました。

車イスの介助犬ユーザーの周りにはOTの姿も

そして私・聴導犬ユーザーの場合は、やはり隊員さんとのやりとりが課題。
なんと隊員さん、ちゃんとカンペのようなフリップを用意してくれてた!筆談もできる!

名前などを記入している私

このカンペ、救急車の場合用とか、いくつものパターンで用意されているとか!すごっ!!
こちらから名前を伝えるときなど、私は発話できますが、発話できない人の場合は書いたり、文字盤指したり、もできるようになっていました。

補助犬たちの吊り上げについては、盲導犬、介助犬はたいてい大型犬なので、ハーネスをつけて隊員さんが抱えて釣り上げる方式。

それに対し、犬種も大きさもまちまちな聴導犬の場合はいくつかのパターンを考えてくださってました。

結局、チャンプはハードケースに入れ、そのままでは扉が開いてしまうなどのリスクを考えて、袋に収納し、それを隊員さんが抱えてヘリを乗降するやり方をしました。

無事にヘリに乗れた私とチャンプ↓


盲導犬、介助犬が実技している時もサポートの隊員さんが手話を使って説明してくださったり、UDトークを活用したりして、私もきちんと理解できましたし、私の実技の時は、そのようなサポートがない前提で隊員さんが私に伝える工夫を考えてくださって、本番さながらのやり取りを体験できました。

手話でのやりとりやUDトークの様子



私とチャンプの訓練の様子はこちらの動画で。

もちろん、災害なんか起こらず、こんな事態が起きないのが一番ですが、万が一を考えて、このような訓練をしておくことはやはり大事。
そんな訓練に「補助犬の同行避難」を想定してくださるなんて、本当、ありがたい。
そして、訓練を通し、より安全に、より良い形にするにはどうしたら良いか、をさらにブラッシュアップしていく必要があるということも言っていただきました。

隊員さんの熱心かつ温かい姿勢に、感動でした。
まさに映画『モエカレはオレンジ色』がたくさんいらして、それも感動!(笑)

この救助訓練の報告は、日本補助犬情報センターからリリースされていますので、詳しくはこちらをどうぞ


ともあれ、初めて見たヘリコプターはデカくて、エンジンかけると音も風も凄い!
私とチャンプは実際に飛んでるヘリへの吊り上げには参加しませんが、実りある訓練になりますよーに。

ていうか、まずはこんなふうに救助されるような事態が起きませんよーに!

ヘリの前のチャンプ。遠近法でチャンプ大きく見えますが(笑)

翌日の浜松散策については、また別にご報告します!

読んでいただき、ありがとうございました!
補助犬ユーザーとしての生活や活動、そして自身の推し活について綴るnoteです。
フォローやスキが励みになります!

いいなと思ったら応援しよう!

ぶーみおちゃんぷ
いただいたサポートは私の人生を支えてくれた聴導犬をはじめ、補助犬の理解啓発のための活動に生かさせていただきます。