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UDなUD講座でした!!

全国の緊急事態宣言とまん防全てが解除された週末でした。

リバウンドを警戒しつつ、これまでと変わらぬ生活を、、、とは思いますが、どうなることやら。

そんな中、すごく久しぶりのリアルに集まっての講座が開かれました。

練馬みどりのまちづくりセンター
令和3年度 ユニバーサルデザイン講座
https://nerimachi.jp/eventinfo/ud_150308.php

講座告知チラシ画像

こちらで御大・川内美彦先生のご講演の前に当事者として話題提供をさせていただき、その後、グループワークでもいろいろと話をさせていただきました。

こーゆー時の私は「聴覚障害」と「補助犬ユーザー」の2つの立場から話をします。

ユニバーサルデザインやバリアフリーというと、どうしても施設等への「移動」や「利用」の困難へのアクセシビリティが中心となり、「情報へのアクセシビリティ」は忘れられがち。

人は、視覚情報、聴覚情報をあちこちから取り込んで、身を守ったり、何かしらの選択をしたりしているのですが、それがあまりに「当たり前」すぎて、それを意識せずにいます。

なので、せっかくお声掛けいただいたチャンス、情報を得られないことがどれだけ困難なことなのか、時に命にも関わるということを伝えたいな、と思いました。

そして、補助犬ユーザーとして、「補助犬法」は犬のアクセスを認めた法律ではなく、「補助犬を伴って私たちが社会参加をすることを認めた」法律であることを伝えたいと。

建築関係の方の参加が多いと伺っていたので、あまりUDとか福祉とか縁が遠い方が多いのかな、?と勝手に思っていたのですが、こういう講座に申し込まれるだけあって、皆さん、いろいろな思いをお持ちで、それをお聞きしたり、私の体験や想いをお話ししたり、、グループワークは本当に時間が足りなくて、やり残し感たっぷり。
でも、この3時間半の体験が、参加された方の心と頭のどこかに残って、毎日の生活の場やお仕事の場面などで湧き出てきたらいいなぁ、と思います。

それに私自身も、同じく話題提供された、内部障害の方のお話を聞いて、すごく勉強になりました。
私もこれまで、聴覚障害は取り残されがち、と訴えてきましたが、内部障害の方達も同じように外見から分からない苦しみ、、、直接お話を伺えて、ほんとよかったです。

そして、本日、1番の「すごっっっ!!」は情報保障!

まちづくりセンターのスタッフが、川内先生が開講している「川内アクセス塾」のボランティアスタッフであることから、UDトークについては熟知されていて、今回は私が何も用意することなく、あらゆる場面が字幕対応でした。
音声認識源は3つ。

①アンプ(コードレスマイク)→会場スクリーンに投影&私のテーブルのiPadで表示。

②グループワークのテーブル上の集音マイク→グループワークのテーブル上のiPadで表示

③私に直接話しかける時用iPad

iPad2台、PC、資料に溢れる机上

テーブルはパワポのためのPCと合わせて、てんこ盛り(笑)

誤認識編集も3名ほどのスタッフが交代しながら担当。単語登録もされると聞いてましたし、なんの滞りもない、リアルタイム字幕でした。

さらに、グループワークは6名ほどでテーブルを囲むことから、どのくらい認識が効くか分からないということで、手話通訳さんもスタンバイ。
私は字幕と手話でそれぞれを補いながら、苦手なグループワークにもバッチリ参加!!

こんな至り尽せりは、UDトークやCode for Nerimaのイベント以外では初めて!

そして、さらに「いいなぁ」と思ったのは、字幕のスクリーンが参加者側に向いていたこと。
つまり、私のため、というより「イベントの設備としての字幕投影」でした。(現に私の席からは見づらかったので、私のためではなかったと)

参加者の中には、もしかしたら聞き取りにくかったところや言葉を字幕で確認したりできていたかも。

そーなんですよ、そーゆーことなんですよね。

参加者に聞こえにくい人がいるかも
参加者に外国人がいるかも

いろいろな人が参加することができるイベント。
「ユニバーサルデザイン」と冠しても、中身がUDでないイベントがたくさんある中で、今回はとても素敵な試み。
「やってみた」ことで、その成果や反省を生かして、ブラッシュアップしていけるはず。

今回私は講師で、ある意味、運営側だったけれども、参加する立場でもこういうイベントや講座、セミナーが増えていってほしいな、と強く感じました。

少なくとも練馬区内の講座等の企画運営者の皆さん!
「できるんです」のよ!
分からなかったら、まちづくりセンターさんにお聞きになってください!

そういう意味でも、「まちづくりセンター」がユニバーサルデザインなまちづくりにつなぐ役割を果たしていってくださったら、嬉しいなぁ、と思いました。

「我が街・ねりま」に乞うご期待!?

同じ講師としていらしてた視覚障害のKさんも、私の「UD体験隊(笑)仲間のりえこさん」の親友さんと判明、私にとってつながりと出会いと気づきの溢れた講座でした。
スタッフの皆様、ありがとうございました!!

※タイトルの画像は今回の講座とは関係ありません。

いただいたサポートは私の人生を支えてくれた聴導犬をはじめ、補助犬の理解啓発のための活動に生かさせていただきます。