映画を字幕で楽しむ Part.1
小さい頃、一緒に暮らしていた叔父の影響で、映画が好きになった私。
最初に好きになった「ウエストサイド物語」からの、「マイフェアレディ」「サウンドオブミュージック」などのミュージカルではサントラも買って、歌詞カード見ながら「なんちゃって英語」で歌ったり。
「大脱走」「タワーリングインフェルノ」で、S.マックゥイーンやPニューマンにハマり。
「誰がために鐘は鳴る」「ローマの休日」「裏窓」では男女優さんの美しさに別世界を見たり。
オールドムービー好きな方になら伝わると思います(笑)
そんなに裕福な家ではなかったので、映画館にしょっちゅう行く機会はなく、もっぱらテレビの「日曜洋画劇場」とか、深夜の放送で見ていました。
当時から、洋画の方が好きでしたが、20代で耳が聞こえなくなってからは、むしろ「洋画しか見れない」状態になってました。
外国語で話している洋画は、日本人には何を言ってるかわからないから字幕が必須。これ、当たり前。
でも母国語の日本語を話している邦画は、みんながそのままで理解できるから字幕なんて不要。それが当たり前でした。
だから、日本人であっても、日本語を聞き取れない私は洋画しか観れなかったのです。
子どもが小さいとき、ポケモンやプリキュアのアニメを観に行きたい!と言った時は、パパに行ってもらいました。付き添いはできるけど、観た後、その話で盛り上がれないのは子供にとって寂しいことだから。
デジタル放送になってテレビ番組にたくさん字幕が付くようになり、また劇場映画もDVD化されると字幕がつくようになってきて、いつしか映画は映画館でなく、テレビ放送の時かDVDで見るものになってなってきました。
でも、月日は流れ…
「東京国際映画祭」の企画で、初めてメガネ型端末で字幕付き「舞妓はレディ」を観た時の衝撃は今でも忘れられません。ブログに長々書いたなぁ。
http://boomio.blog.fc2.com/blog-entry-672.html?sp
その後何度か、字幕メガネのレンタルをしている劇場に足を運んで観た「シンゴジラ」「コードブルー」などなど、、、。
話題になっている映画をタイムラグなく、劇場で楽しめるようになってきて、観に行くとそれもその都度、ブログに書いたりしてました。
http://boomio.blog.fc2.com/blog-entry-779.html?sp
そして、昨年秋に「Moverioモニター」に申し込み、当選!川崎や立川まで行かなくても、徒歩数分の映画館で好きなだけ映画を楽しめる!!
そう思っていた矢先のコロナ禍、ブランカ介護、そして私のヘルニア手術、、、。映画館に足を運ぶことができなくなってしまいました。
Moverioモニター宛にNPO法人 メディア・アクセス・サポートセンターから字幕対応映画お知らせのメールを横目に見てるだけの日々。
多くの人が引きこもり生活で、Amazon primeやHulu、Netflixなどの動画配信という方法で映画を楽しむようになってきました。テレビドラマの見逃しも配信されてます。
でも、、ここでもやはり私たちは置いてけぼり。
洋画に「吹き替え」「字幕」の2種はあっても、邦画に「字幕」の選択はありません。
せっかくAmazon Primeの会員なのに、特典を活かすこともできず、結局は宅配GEO頼り。
でも、「おすすめ」や俳優さん検索で見つけた映画やドラマの詳細説明に「字幕:日」がないものは観れません。
聞こえる人が映画を見ようとしたら、英語音声しかなくて、観れなかった、なんてことはないでしょう。
でも私たちは「観たいもの」よりまずは「観れるもの」が優先になるのです。なんだか、やはり悔しい。
そんな思いを抱きつつ、宅配GEOの注文をした翌日、1年近くお預けになっていた映画鑑賞が、とうとう実現したのです。
…つづく
いただいたサポートは私の人生を支えてくれた聴導犬をはじめ、補助犬の理解啓発のための活動に生かさせていただきます。