CM字幕
私たち耳が聞こえない者にとってもテレビは大切な娯楽であり、情報源。
そして、そこで必須なのが、やはり字幕。
デジタル放送になって、字幕のつく番組が格段と増えました。
ちょっと調べてみたら、テレビ放送がデジタルに完全移行したのが平成23年7月24日。
つまり今週土曜日で10周年!
当時はチラホラしかなかった字幕付き番組がどれくらい増えたかな、と思って、新聞のテレビ欄に印をつけてみました。
字幕が付く番組をマーキングしてたけど、多すぎて見づらくなったから、逆に付いてない番組に「×」したのですが、、
朝のニュース時間を除くと、ほとんどの局の、ほとんどの時間帯が字幕付きになっていることが分かりますね。生放送にもつくようになって、おかげで私たちもいろんな番組を楽しめるようになってきました。
でも!!
大事なことが見落とされていたのをご存知でしょうか?
それは、、、CM!!
「えー、コマーシャルなんて、邪魔じゃん」
「CMタイムはトイレタイムだし」
そう思われるかもしれません。
でも、、CMって、企業さんが、自社の商品やサービスをお客さんに知ってもらいたい、理解してもらいたい、買ってもらいたい!って思って、お金を出して作り、放送しているんですよね?
見てる人は「いらない!邪魔!」なんて言いながらも、
「あー、こんな新商品が出たのか」
「あ、これいいな」
そんなふうにCMで心動かされること、あるはず。
お店で品選びに迷ったときに、テレビで見たCMを思い出したり、、
だから、企業さんは、綺麗な風景を使ったり、素敵なタレントさんに素敵なセリフを言わせたり、心に残るコピーを考えたりして、自社の製品(サービス)の魅力を消費者に伝えようとします。
でも、私たちは綺麗な風景や素敵なタレントさんの顔を見ることはできても、字幕がなければ、それが何なのか、どう変わったのか、何がアピールポイントなのか、知ることができません。
あーぁ、私たちは、「その商品を知ってもらいたい、売りたい対象」になってないのね。
そんな僻み虫が心の中で鳴いたことも何度も、、、。
で、嘆くだけでは何も変わらない!と、立ち上がっているのが、私の大切なお友達であり、憧れの女性・松森果林さん。
彼女のおかげで、字幕のついたCMが増えてきた、と言っても過言ではありません。
今まで字幕がなかったCMに字幕がついたことを知った時の感動!!
おーっ!こんなこと、言ってたんだぁ。
あー!こんなやりとりだったんだぁ。
そんな時、いつも彼女の顔が目に浮かぶのです。
少しずつ実ってきたね、って。
でも先日「最近増えたね、字幕付きCM」って言ったら、
「そうだね、でもまだ2%くらい。まだまだ」と。
CM100本あって2本か。
確かに、まだまだだなぁ、と思いました。
で、昨日、車の中で偶然見たのが、このCM!
「CMに字幕をつけよう!っていう活動があるんだよ」って知ってもらうためのCM。
こういうのを目にすることで、「そういうことで困っている人がいるんだな」って気づいてもらうきっかけになると思います。
そして、CMを作るって、誰か(企業)が誰か(消費者)に何かを伝えるためなんだということも。
それはきっと、「伝える」ことの大切さ、「伝わる」ことの感動にもつながるはず。
全ての番組とCMに字幕がつくことが当たり前になって、テレビ欄の「字」が消える日が来ることを祈って、これからはCMも飛ばさずに観ることにしよう。
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