チャンプ京都旅(準備編)
長女がカナダでのワーホリから帰国して2週間。
向こうにいる頃からの念願の「帰ってきたら京都!」を「全国旅行割」の恩恵も受けて実行することにしました。
いつものように予約したホテルへFAXを送ります。
・認定された聴導犬が一緒だよ(認定証コピー画像添付)
・法律で認められてるから本当なら事前連絡要らんけど、ビックリさせても悪いから予めお知らせしとくね
・特別な用意は要らんよ。
・分からなかったら、厚労省のサイトとか見といてね
的な内容を伝えておきます。(もちろんちゃんとした文章で 笑)
FAXに書いた通り、このような事前申告は本来、不要なものです。
でも、飲食店なら頑なな拒否に遭ったら最悪、他の店に行けばご飯は食べれますが、宿泊の場合、そう簡単にいきません。
現地でバタバタするのもイヤだし、無理強いみたいになって、イヤな気持ちのまま宿泊するのもイヤなので、私はたいていの場合、送っています。
もちろん、「いいですか?」とは書きません。
当然泊まる前提で、「教えておくよ」というスタンス。
そして、このことを理由に、この先「事前に言わなかったらダメ」ということにならないよう「本当は不要。でもトラブル回避のため予め教えておいてあげるんだ」と言うことは忘れずにハッキリと書いておきます。
障害を理由に特別な義務を負わせることは障害者差別解消法の不当な差別的取り扱いに当たります。
本来、車イスだろうが、補助犬同伴だろうが、他の人たちと同じように、あらかじめ宣言しなくてもホテルにも泊まれるし、電車にも乗れます。というか、乗れるべきなのです。
でも実際は、サポートが必要だったり、驚かれたりして、時に嫌な思いをすることもあるので、予め伝えておく方がスムーズだったりします。
そのこと自体、障害の社会モデルからしてみれば、「社会の方が整ってないから、困り事が生じている」ので、誰の手も借りずに出歩けるように社会が整うべき、、なのですが、まだまだ今は、「車イスだから」「補助犬を連れてるから」(そのせいで)サポートが必要だと考えられてしまい、手を借してもらうんだから、配慮してもらうんだから、予めお願いくらいすべきだ!みたいに言われたりします。
差別解消法の「合理的配慮の提供」も、心身の機能に不具合があってもなくても、誰もが自分らしく、生きていける社会をゴールとして、そこにまだ届かない部分を補うために必要な配慮なんだけど、これも「障害者のわがまま」みたいに言われてしまいます。
別に優遇してくれっていうわけではなくて、皆さんと同じスタートラインに立つための配慮なんですが、ね。
まっ、ともあれ、まだすんなり補助犬を受け入れてもらえないケースが多々あるので、少々不本意ながら、事前にお知らせしているという次第です。
これまではFAXを送って、「何か不明の点があればご連絡下さい」と書いてたのですが、これだと、返信がない場合、ちゃんと読んでくれたのか、逆に不安になってしまってたので、最近は「お手数でも読んでいただいた確認で一言返信ください」とお願いしてるのですが、その返信もさまざま。
今回は
・連絡いただいたことに感謝します
・手伝えることがあれば何なりと言って下さい
・私たちに気づかないことがあったらご教授いただけたら幸いです。
もぉー!!
満点な、こちらが嬉しくなるような返信!!
自筆で添えられたコメント、文字からも溢れるような優しさを皆さんに見てもらいたいくらい、嬉しい回答!
これなら安心!
初めて利用するホテルも、こうやって不安を解消してから出かけることができると、旅への楽しみはさらに膨らみます。
「法律なんだから!」と押し込むこともできますが、やはり人と人、伝え合うことでお互いが気持ちよくなれるなら、それに越したことはないですよね。
もっちろん、法律のことなどをきちんと説明しても残念ながらネガティブな反応をされることはまだまだ多いので、そんな時はこちらも断固とした対応させてもらってます。
「しかたないや」と引き下がってしまったら、「断ればなんとかなる」って思われてしまう。
ピンチはチャンス、、同伴拒否はチャンス!と考えて、少しずつ前に進んでいきたいと思ってます。
さーて、と。
チャンプと歩く古都・京都2泊3日の旅の始まり。
どんな出会いがあるかしら?
どんなことが起きるかしら?
ワクワク&ドギドキです。