
本格München SEK装備②:基本装備
どうもマルメの鷹です。
大好評(?)だった前編に引き続き、今回は「基本となるベストとポーチについて」解説します。
これは私の装備です。
基本的に2020年現行装備の再現となっています。
手前味噌ではありますが、個人的に世界中のリエナクタの中でも随一の再現度だと思っています。
が、ここまで行くのはめちゃくちゃ大変なので、SEK装備がSEK装備として成り立つために必要な骨子を解説致します。
1) プレートキャリア
以前のミリブロ記事「ゥレプのおはなし」にて書いてますが、その後のアップデートも含めて記載しますね。
このベストは公的法執行機関にのみ装備を卸している装備メーカーMEHLER vario systemのS2 SWAT Vest(※上記写真はちょっと違うタイプ)になります。
もちろん一般人には購入できませんし、中古品ですら流れることがありませんので、可能な限り忠実なものを手に入れるとなると、レプリカを買うしか有りません。
レプリカ制作は2メーカーで行っております。
①KURMAZ GEAR
Facebookにて活動中のRoman Kurmaz氏が製作しています。
ウクライナ在住で、ブンデス界隈でも有名なゥニキ、ゥレプとはこの人のことです。
自分やFさんなど、EULEN SEK組は恐らくほとんどKURMAZ氏から購入したんじゃないかな、と思います。
ベスト、腰回り、ネックアーマー、ショルダーアーマー、グロウインまで全部合わせて送料込み7万前後だったと記憶しています。
逆に言うとこれを買うだけで一式がほぼ揃いますから、とてもオススメです。購入にはfacebookのDMで英語で依頼して下さい。数ヵ月は時間かかりますが、オススメです。
ただフロントパネルのバックルの形状が違います。これについてはのちほど追記しますね。
②IceBear Gear
基本的にebayでレプリカを販売されているレプリカ屋さんです。
残念ながら自分や友人が購入していないので未確認ですが、写真から見るとかなり完成度が高いレプリカですね。
またtwitterのDMにてお聞きしたところ、体格に合わせてサイズの微調整も可能だそうです。
女性や小柄な方は、やっぱりぴったりサイズの方が格好いいでしょうから、是非DMにてお問い合わせするとよいかもしれません。
残念ながら注文したことがないので、値段や納期はちょっとわからないですね・・・・・・。
※追記
EULENのSEK隊員でIceBearさんから中国サイトで購入されている方がいました。
価格はなんと一式揃って4万円強。レプリカのポーチも含めて5万円内におさまりそうです。かなりお手頃です。在庫もあって、かなり早く届くそうです。
これはかなりのオススメですね。
(ただFさんの写真を勝手に転載してるのはどうかと思いますけど・・・・・・)
※細かい話ですが
フロントパネルのバックルが、いずれのレプリカでも違うタイプになっています。
2016年7月23日 Münchenにて
バックルはフロントパネルと肩部分の計4個ついています。
恐らく、SEK御用達のLindnerhof-Taktik社のこのCOYOTEのバックルと思われます。
ただドイツから輸入するのは大変でしょうから、代替品としてCONDORのVAS Q.D BUCKLEもオススメですが、最近在庫が少なくなってきています・・・・・・。頑張って下さい。
※COBRA BACKLEベルトについて
もともとはLindnerhof Taktik社製のこちらのベルトだったのですが、既に製造中止になっています。
幸い、ゥニキがレプリカ制作してくれますので、ゥレプにて上のベストを購入する場合には、一緒に製作を依頼するといいでしょう。
2)基本ポーチやホルスタなど
さてちょろっと話したと思いますが、SEKのポーチ類で一番多いの、ドイツ陸軍特殊部隊KSKも御用達のLindnerhof-Taktik社(LHT)のポーチです。
現在では既に販売中止になっているものもありますので、なかなか手に入らないものもありますが、その中でも実物やレプリカで手に入るものをご紹介していきますね。
あ、ポーチ類すべての話ですが、色は基本的にSteingrau-oliv色 / RAL7013 / Stonegrey-oliv色です。
①MAGAZINTASCHE MULTIKALIBER 1ER PA119
プレキャリ前部についているポーチです。
HK416A5やStyer AUGの5.56弾のマガジンポーチにはこれを主に使っていますね。
レプリカもあったはずです。
②MAGAZINTASCHE PISTOLE 2ER PA004-2
First Lineにあるピストルマガジンポーチはこれですね。
気をつけて欲しいんですが、LHT社のポーチにはウェビングでMOLLEを構成したPA系統と、レーザーカットでMOLLEを構成するHL系統があります。
品番号で区別出来ますので、購入時にミスしないようにお気を付け下さい。
基本的に、München SEKはPA系統ポーチを使用しています。
2020年以降、どうやら制式採用されたと思われるメディックポーチです。
HL系統ですが、現行装備をする場合にはこちらをご購入下さい。
④Safariland社製6005ホルスター
基本的には6004やクイックリリースのある6005のALSホルスタです。
ガンライトはStreamlight社TLR-1です。
分かる人には分かるように、Safarilandの製品番号を記載しておきます。
右利きならば6004ならば6004-9832-121、6005ならば6005-9832-121をお買い求め下さい。左利きならば、各製品番号の下一桁を1から2にしてお探し下さい。
新しいタイプのホルスタとしてALS/SLSホルスタを用いるのならば、6304/6305でもいいかもしれません。
実サイズのGLOCK17(Gen1-4)ならば、6304として6304-832-131、6305として6305-832-131でもいいかもしれません。
GLOCK17 Gen5ならば6304-8325-131あるいは6305-8325-131ですね。
ちなみに東京マルイ、旧タイプの非実サイズGLOCK17ならば、6004-938321-121、6005-938321-121、6304-3832-131、6305-3832-131が該当すると思います。
もちろん性能を考えなければ、レプリカでもいいとは思いますが・・・・・・。
3) ヘルメット
ヘルメットは2種類です。
①ZENTURIO C1300H
いわゆるバイザーヘルメットです。
実物は40万円くらいらしいです。もちろん、我々はレプリカを購入しています。
ドイツのレプリカメーカーDefender Gearさんが製作しています。
個人的に完成度は完璧、値段は10万ほどしますが、まったく適正価格だと思います。ただ、一つ問題なのが、納期ですね。コロナ禍以前から、なかなか納期が不確定です。ただ現状作ってくれるのはここしかないので、注文してそのうち届くのを気長に待つ、くらいしかないですね・・・・・・。
気をつけて欲しいのは、ヘルメットの色はSteingrau-Oliv色なのですが、シュラウドやサイドレイルは黒色です。
またヘルメットカバーもDefenderGearさんで製作していただけます。布は一見、MultiCamですが、実はスロヴェニア出身のSlocamoです。ヘルメットカバーを注文する際には間違えないように気をつけて下さいね。
②Ops-Core Ballistic Helmet
2019年7月16日 Aschheimにて
個人的にオススメなのはFMAのレプリカですね。色はDE色です。
ヘルメットカバーは理由は不明ですが、AOR2をお選び下さい。
4) コンバットウェア
UF PROで揃えて下さい。
コンバットシャツはUF PRO® STRIKER XT GEN.2 COMBAT SHIRTのBrown Greyです。
コンバットパンツはUF PRO® STRIKER HT COMBAT PANTSのBrown Greyになります。
UF Proのコンパンには似たようなデザインがいくつかあるのですが、鼠径部に沿って作られたジッパーのデザインから、HTだとわかります。
幸いなことに、日本国内にはUF Proの正規販売店としてMILITARY SHOP TRIGGERさんがいらっしゃいますので、是非こちらにご注文ください。本国に在庫有れば、細かいサイズに関しても輸入してくれますので、国内在庫切れの商品でも是非是非聞いてみるといいですよ!
というわけでMünchen SEKの基本装備について解説してきました。
これがベースとして制式採用されていて、その上で個々人や年代によってバリエーションがあるという感じです。
ですから、本格的にリエナクトをするならば、以上の装備はほとんどマストバイになります。
「うへぇ、高いしこんだけ揃えるの大変だなぁ」
って思うかもしれないんですが、実は実在部隊の装備リエナクト勢からすると、かなりやりやすい方なんです、これでも。
どれも同じ製品のレプリカが出ていて、購入元が現存しています。
実物をずっと待ちつつ、ebayで出品されたらいくらかかっても手に入れる、みたいな地獄の装備蒐集しなくていいだけ、かなり楽ですね。
またみんなが同じプレキャリとヘルメットを添えているだけでも、EULENのようなリエナクタイベントでかなり統制感がでて、絵がぐっと締まります。
ですから、可能な限り上記を揃えて頂けると、嬉しい限りです。
無論、全部いきなり揃えるって訳にもいかないでしょうから、少しずつ、少しずつですね。
みなさんの装備が仕上がっていくのを、楽しみにしています。
次回は「隊員の役割とそれに伴う装備のバリエーションについて」についての解説です。
ではでは。