本格München SEK③:隊員の役割について
どうもマルメの鷹です。
好評の①武器編、②基本装備編に引き続き、バリエーションを語っていきたいと思います。
ご注意願いたいのは、基本的に装備については、報道写真などから推察したバリエーションであって、確定した情報ではございません。あくまで私の推察の結果ですので、間違いなどがありましても、ご了承ください。
そして基本的に2020年現行装備についてです。
1) 突入隊員
2020年12月20日 Edlingにて
基本的に一番多い装備構成になります。
背部にこのバックパックを背負うだけで、背部のボリュームが揃います。
まず最初にSEKでEULENに参加するならば、手に入れておいて損はないですね。
ヘルメットはZenturio C1300 Hですね。
2020年12月20日 Edlingにて
一番持っている武器はHK416A5ですね。一番持ってる人が多い装備です。
2)ブリーチャー
特に警察は、犯人の立てこもる建造物に突入する機会が多くあります。
そこでSEKの写真で必ず露出があるのがブリーチャーです。
2020年3月31日 Augsburgにて
見分ける特徴としてはやはりブリーチング用のショットガンを持っていることですね。以前の記事の通り、今はSTF-12が多いですね。
またショットガンシェルをたくさん持っていることも特徴です。
最近はこのタイプの長物ホルスターを多く使っています。もちろん市販品ではないので、自分とFさんはSteingrau-olivの布を輸入して、それっぽいものを自作しました。
2020年2月30日 Altfrauhofenにて
変則的に、普通のマルチポーチにショットガン突っ込む強者もいます。
ただ最近めちゃくちゃ興奮してたのは、昔使われていたSEKのショットガンホルスターが最近も使用されていたからなんですよね。
[参考]2016年2月21日 Chiemingにて
これが2016年の有名な写真なんですが、このショットガンホルスターがめちゃくちゃ格好いいんですよね。
2021年3月14日 Münchenにて
それがまさか2021年にも確認できるとは。
今年のEULEN2021では是非、このホルスターで参加したいと思っています。
また一つ、ブリーチャー必須のアイテムが、MOEパッチになります。
MOEとはMaster of Explosionの略で、突入時のドア爆破などを担当する人です。ショットガンを持って袖口にMOEパッチある人は、確実にブリーチャーでしょう。
3)メディック
2019年7月16日 Aschheimにて
残念ながら2020年の露出はなかったので、2019年の写真です。
自分が組み上げたのはこのバッグですね。Tacops M-9 Assault Medical Bagに、BlackHawk!の担架を下に取り付けてます。
2019年3月4日 Traunreutにて
こちらの方が高画質ですね。
右上の物体はLetherman Raptor Medical Scissorです。
2018年6月18日 BAYTEX2018にて
2018年の演習時にも、脇に取り付けている隊員がいました。
説明すると、負傷時に衣服を破いて創部を治療するために、衣服を切る用のハサミです。
メディックの人は戦闘の最前線まで行かないのか、Bayern POLIZEIのパッチも旧型だったり、マガジン携行数が少なめだったり、ヘルメットカバーがないなどちょっとした特徴も有るんですが、そこまで再現はできていないですね・・・・・・。
このタイプのパッチ、自分も探してます。
4) DMR (中距離狙撃手?)
2019年2月21日 Münchenにて
武器編でも言及したのですが、スリムハンドガードタイプのHK417A2の使用例があります。
7.62x51mm NATO弾を使用する武器であり、主に中短距離の狙撃手だと推察されます。
2015年11月13日のパリ同時多発テロ事件以降、ヨーロッパ警察の重武装化が進んでいますが、有名処ではフランス国家憲兵隊治安介入部隊GIGNがHK416のreplacementとして、7.62弾のCZ BREN2が採用されています。
地方警察のBayern SEKはメインに対するのは一般的な重犯罪であり、GSG-9とは違って重武装したテロリストがメインターゲットではありません。
ただ2020年にSEKに装甲車ENOK6.2が導入されたように、SEKレベルでも重装備化が進んでいます。この披露会でHK417A2持ちが複数人公開されたくらいですから、今後7.62弾が増える可能性はありますね。
2019年10月17日 Bruckbergにて
ただ現状はこの人数に1人くらいですね。
5) K-9
2019年2月21日 Münchenにて
ドイツのK-9はDHFって言うんですが、詳しくは前の記事『「POLIZEI犬ぬいぐるみ」を手に入れました』にて書きましたので見てみてください。
残念ながら2020年以降露出がないです。
ショルダーアーマーやグローイン、ネックガードないのが特徴です。
2019年2月21日 Münchenにて
あと地味にGLOCK17にロングマガジン差しているのが面白いですよね。
6) 装甲車乗員
2020年2月20日 ENOK6.2披露会
2020年に新規導入された装甲車ENOK6.2ですが、乗員はHK417A2を盛っているのが特徴的ですね。
ちなみに装甲車の上部にはFN Minimi 7.62 Mk3が乗っかってます。
さすがに警察官が手持ちで軽機関銃持ってる写真はまだないんですが、きっと目的にはテロ対策も大きいと思います。明らかに通常の刃物持った町の犯罪者には過剰ですもんね・・・・・・。
基本の重装備からグローイン、ショルダーアーマー、ネックアーマーはないです。そのことから、基本的に車両担当の隊員は、下車しての戦闘行動をあまり想定していないのではないかな、という印象があります。
2020年11月30日 Nurembergにて
場所がNurembergだし、装備から北か南か判別つかない珍しいケースなんですが、衝撃的なのはNVGに四眼のGPNVG-18 Night Vision Goggleを使用されていることです。
この時以外で公開されていないので、どこまで普及しているかは不明ですが、以前露出があったのはThales LUCIE Night Vision Goggleです。
車両運転にかかわるため、より視界の広い4眼NVGを使用したというのが一番考えやすいのですが、今後の一般隊員のNVGがどうなるかは楽しみです。
7) 長距離狙撃手
2020年以降の露出はないです。
2017年6月11日 Pfaffenhohenにて
2017年のこの写真しかないので、SEKの隊員かは正直不明なのですが、SEKと帯同していたため、今回載せました。
通常のプレキャリや衣服とは全く違いますが、狙撃銃を持って現場入りしている姿です。後ろの隊員が背負っているバッグに狙撃銃のマズルが見えますが、狙撃銃の種類も不明です。
見える範囲はStyer Scoutっぽいんですけどね・・・・・・。
さて、以上でSEKの隊員バリエーションについてでした。
あくまで私の推察で、わかる範囲ですが、まとめてみました。
次の記事ははさらに「ディテールを詰めるための小物類について」です。「細部に神は宿る」とも言いますし、基本装備に自分の気に入った小物を追加して、クオリティを上げてみましょう。
ではではー。