【Yohji Yamamoto 2020SS】個人的ルック考察!
どーも、こんにちは!
Yohji Yamamoto(ヨウジヤマモト)の2020年春夏コレクションが公開されましたね!
今回は私がコレクションを見て個人的に思ったことをピックアップして書いていこうと思います。
今回の招待状には 手と手を繋いだ絵が描かれており、
「手と手」がキーワードになりそうです。
まず、ショーは静かな雰囲気の中で始まりました。
哀愁漂う音楽の中 ヨウジヤマモトのアイコンでもある黒い服に、ぼんやりと複雑な絵柄が浮かんでいる男たちが現れました。
今までのコレクションの絵柄と違い非常に抽象的で、絵だけでなく文字が入ったものも見られました。
その中には「美しいものは日々消えていく」という言葉が並べられており
それは 日々日々変わっていき、古き良き面影を残さない現代社会に対してなのか、
はたまた 人が年を重ねるごとに物事に感動できなくなるように
山本耀司さん自身にとっての見える風景の変化に対するメッセージなのかは分かりませんが、
複雑で淡い絵柄には、山本耀司さんの”美”に対する想いが込められているのを感じました。
次に ポケットやボタン、リボンに特徴のある服が登場しました。
ヨウジヤマモトならではのカッティングで服に立体感を生み出し、だらしなくならない絶妙な雰囲気をまとっています。
細かいディティールでさえもしっかりと主張をする服を見て、改めてヨウジヤマモトのパターンのすごさを感じました。
普通こんな服作れません(笑)
そして今回の注目株、内田すずめさんの絵を乗せた服が登場しました!
内田すずめさんと言えばヨウジの2018年春夏コレクションとのコラボで注目を浴びた 美人女性アーティストです。
女性ならではの複雑な心情を、力強く、かつ繊細に描くことでとても評価されています。
私も内田すずめさんのファンの一人なので、ヨウジの20ssでもコラボすると聞いてすごくうれしかったです。
今回山本耀司さんは 内田すずめさんに「男は女に絶対勝てない。男を圧倒的な存在感で飲み込む女性を描いてほしい」と依頼したそうで、
それで ”生霊”、”女のばけもの”画が生まれたそうです。
ヨウジヤマモトの洗練された黒い服の中に 内田すずめさんの描く威圧的なまでの狂気をはらむ絵が重なり、恐ろしくも美しい作品が完成しています。
ただ個人的には18ssでのコラボが最高でしたね。
特に有名なのはこちらの”拒食と自爆”ですね。
山本耀司さんが敬意を払う"男をダメにするほどの魅力を持つ女性像"と
儚くも強く美しい女性を描いた内田すずめさんの絵が、素晴らしいほどの相乗効果を生み出した作品が並んでいました。
少し話が逸れました、内田すずめさんの絵をまとった服の次に登場したのが
ヨウジヤマモト得意の 糸や線で描かれた刺繍です。
糸を垂らすことでどこか不気味な雰囲気を持たせながら、力強い刺繍にほれぼれしました。
ヨウジの揺れ動く黒い服も相まって ”ヨウジらしい”アイテムに仕上がっていましたね。
ショーには民族的な柄が施された服も登場しました。
柄は服の左右どちらかにしか描かれておらず、黒との対比が美しかったですね。
全体的な印象としては 前回の19aw(2019秋冬コレクション)に続き 力強い言葉が描かれた服は減りましたね。
世界中でそういった服が流行ってしまったので、今後もさらに減っていきそうです。
ビビットさも控えめに、より"黒"を強調しているように見えました。
今後は今よりも黒主体になっていくんじゃないかと思います。(あくまで予想)
次のコレクションの発表が今から楽しみですね!!
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