卒業旅行4日目


まだまだ若い私たちは

 なんとか起床に成功。真っ暗な中駅に向かい、乗車するのは黄緑色のあのバス。行き先はアムステルダム。フランクフルトで見かけたときに「あれは人権がないバス。いくら金がなくてもあんなの乗るもんじゃない」ってナオコに教えてもらったのに、翌日には「なんかケルンちょろそうじゃない?アムステルダムでも行く?」ってノリでFLIXBUSを予約したのであった。というわけで往復8時間、滞在時間6時間の弾丸アムステルダム旅行スタート。

バスもベンツ

 バス車内は爆音で音楽を聴く人、食事をする人、立ち歩く人など様々でその様子はまさに学級崩壊。国立美術館のフェルメール展のチケットを見るもとっくの昔に売り切れていた模様。仕方なくなかなかに高い常設展のチケットを購入し、高速道路で国境を越える瞬間をスクショした。シェンゲン協定ってすごい。ナオコは隣で健やかに眠っていた。あっという間にアムステルダム着。

一瞬電波使えなくなる以外はしれっと国境越え

 

運河を見下ろす、そして独り立ち

 端の駅で降ろされたので、1日乗り放題券を買って中心部へ。中央駅かっこいいし、建物カラフルだし、トラムかわいいしで早くもルンルン。来てよかったな。なんか臭かったけど。
 まずは無料の船で運河を渡って展望台に登った。運河だらけの街なので、船が交通手段の1つとして選択肢になるらしい。そしてもちろん平地なので自転車移動が多い。船に自転車ごと乗り込んでる人がたくさんいた。

エスカレーターぐらいの感じで乗る
船でも自転車降りない派の人

 肝心の展望台はどん曇りでちょっと残念だったけど心の目で見たのでOKです。こういうのは登ること自体に意味があるしね。様式美ってやつ。
 そろそろ海鮮が食べたくなって、お昼ご飯はその名もSeafood Bistroへ。こっちは滞在時間6時間だっていうのに全然仕事しないお姉さんのせいで、バケツいっぱいのムール貝をひたすら無言で食べる羽目になった。とてもおいしかった!

余裕で食べきったよ

 ムール貝をパクパク食べた後は中央駅のホームで落ち合うことを約束し、いよいよ旅の醍醐味別行動!


本気の美術館は手強かった

 自転車にひき殺されそうになりながら足早に向かったのはアムステルダム国立美術館。予約時間過ぎてたけど入れてくれたお兄さんスタッフや、フロアマップ片手に出口に一直線してたらここは出口だ、何が見たいんだって聞いてくれたおじさんスタッフのおかげで、無事に夜警とご対面。かっこよかった……。
 時間がなさすぎてゴッホの自画像をチラ見するなどの暴挙をかましながら、美術館の空気だけ堪能。天井が高くて、広くて、子どもが寝転んだりもしていて、とても好きな空間だった。ありがとう、また来るよアムステルダム。

フェルメール展のポスターが眩しい
ソール・ライターみたいで気に入った
”The Singel Bridge at the Paleisstraat in Amsterdam”


歩きたい街ランキング第1位:アムステルダム

 中央駅に戻る前にサクっと15分ぐらい散歩した。本当にどこを歩いても絵になる街。アムステルダムは市を挙げて橋スタンプラリーとか橋謎解きとかしたほうがいい。それぐらい歩ける街。滞在時間6時間じゃ当然足りなかったので、晴れた日を狙って宿泊込みで再訪します。
 帰りも4時間バスに揺られ、駅でサラダを買い、満身創痍でポックミョンだかノグリだかを食べ、泥のように眠った。大学3年生の秋に河口湖でグランピングした帰りに、急遽温泉を取りやめて富士急ハイランドに寄って2つジェットコースター乗って帰ったときのことを思い出させるような1日だった。うちらまだまだやれるね。

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