令和2年度 事例Ⅰを解いてみた!
こんばんは!こんにちは!
投稿がだいぶ久しぶりになってしまいました。
先日10月25日(日)は令和2年度の中小企業診断士二次試験でした。
Twitterでは多くの受験生の方に加えて、既合格者、診断士の方も試験について発信されておりました。
私も昨年合格したばかりの身なので、今回はどんな事例だったのかな~と気になったりしていました。
そうしてTwitterを眺めていたらこんなイチコンさんがツイートを・・・
診断士合格者は「もう二度と受けたくない!」と思うの普通の感覚だと思うので、なんとも挑発的ですw。
まあ、格付けやらなんやらはともかく、私も内容は気になりましたし、どうせ中身見るなら解きたいな、と思ったのでチャレンジしてみました!
ところで、解く前に感じていたことを先に記しておきます。
実務補習を受けた方なら、事例1~3は意外と結構書けるんじゃないかという感覚です。実務補習は、事例の演習で解いた内容にどこか近い状況に置かれたクライアントを対象として、きっちりとして指導を受けて支援の提言をするからです。問題の発見、課題の抽出と、どうやって課題解決を進めるか。それを膨大な報告書として文章化し仕上げる経験を踏んでいます。
一方で事例Ⅳに関してはNPV計算など日々解いていないとかなり苦しいと思います。取り組む前に、ちょっと復習しときたいですね笑
さて、前置きが長くなりましたが令和2年度の事例Ⅰです。
なお、昨年の事例Ⅰは57点でした。
令和2年度事例Ⅰ 概要
事例となるA社ですが、ある実業家に買収された企業です。A社社長はその実業家の孫という設定。さらに設問はA社長の祖父視点、女性事務員視点、執行役視点、A社長視点、(診断士視点)と設問ごとに一人称が異なることが特徴的でした。グループ企業(会社分割された企業)はこれまでも出題があったので初見ではないですから、応用力を利かせたいところです。
それでは実際に解いてみた答案です。答案のみ掲載します。
第1問設問1
経営ビジョンは、インバウンドブームの機会を捉え、老舗蔵元のブランドを温泉地で営む自社の高級旅館や飲食店とのシナジーを発揮し、グループのブランド力を向上させる事。それにより、地域活性化にもつなげる事。
第1問設問2
理由は、歴史ある蔵元のブランドを守りスムーズに事業を継承する為。具体的には、経営顧問やベテランの蔵人から酒造の技術を学ぶ事や、ルートセールスで築いた顧客との深い関係性を維持する必要性が挙げられる。
第2問
手順は、まず複雑な事務をベテランの女性事務員に教えを請い仕事を覚え、新たに採用された人員との橋渡し役として調整を進めた。そして知識と経験を整理し、周囲の合意を得ながら標準化し、情報システム化を進めた。
第3問
コミュニケーション能力の向上を求めた。理由は、①社内では杜氏やベテランから酒造りの技術を学び商品知識を得る為、②新たな販路開拓には老舗ブランドや地域の魅力を顧客に訴求し、海外も含めて購買につなげる為。
第4問
留意点は、①グループ間による売上構成比や事業特性による違いを加味し公平性のある評価制度とする事、②実力のある社員に権限移譲しモチベーションを高める事、③グループ間の交流を促し、組織活性化を図る事。
難しかったのは第3問。執行役が求めた能力開発です。
先に第4問を書ききってしまい、最後15分くらいは第3問とにらめっこしました。結論はコミュニケーション能力として、社内向けおよび顧客向けにまとめてみました。事例Ⅰで一番難しかった設問ではないでしょうか。
第2問は書けませんでしたがSECI モデルを持ち込めば良かったかなと思います。暗黙知を形式知として、コンセンサスを得てDB化ならきれにまとまったかも。
最後の設問はよくあるパターンですので、オーソドックスな解答で良いように思います。あとは本番の緊張で主語や対象企業がA社かA社を買収した祖父の会社か、などを間違えないことが注意点になるのではないでしょうか。
以上です。
・・・ブログ更新滞ってたのでネタ作り的な意味もありましたw