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FP2級を受けてきた

久しぶりの更新です。

タイトルの通り、去る1月24日(日)、FP2級(2級ファイナンシャル・プランニング技能士/AFP)の試験を受けてきました。

受験の動機

資格挑戦者あるあるな理由ですが、中小企業診断士合格後、せっかくついた勉強癖をなくさず、さらに学び続けよう、と思ったことです。
よりお金に関する知識を広げようと考え、また自身の生活にも直結する内容を学べることからFP技能士の学習を始めました。

FP(ファイナンシャル・プランニング技能士)

一般的にFPと言われますが国家資格「ファイナンシャル・プランニング技能士(1~3級)」と「ファイナンシャルプランナー(AFP/CFP)」の2種類があります。学ぶ内容はほとんど同じで認定元が異なるということくらいでしょうか。
家庭ごとのライフプランに合わせて生涯の生活設計をアドバイスする役割を持ちます。

受験資格
私が今回受けたのは2級です。2級には受験資格があり、①FPの実務経験、②3級合格、③AFP認定研修の修了者、④厚労省認定金融渉外技能審査3級合格者、のいずれかが必要です。
私は、③のAFP認定研修付き通信講座であるECCのFP講座を受講して、受験資格の取得と同時に、講座学習を行いました。講座を受けながら、受験資格も得られてかつ、「ファイナンシャル・プランニング技能士2級」に合格すれば申請することで「ファイナンシャルプランナー(AFP)」も取得できるため効率的です。

補助問題集はこちらを使いました。ただし本書を繰り返すよりは、過去問そのものを繰り返し解く方がより良いと思います。

以下からは省略して「ファイナンシャル・プランニング技能士2級」をFP2級、「ファイナンシャルプランナー(AFP)」をAFPとして書いていきます。

内容

FP2級の学習範囲は以下の通りです。

〇学科試験(択一)
ライフプランニング
 
FPの役割といった概論的な内容と公的年金などの社会保険についてです。
リスク管理
 
生命保険などの保険商品についてです。
金融資産運用
 株式や預金などの資産運用についてです。
タックスプランニング
 主に所得税の仕組みについてです。
不動産
 不動産の価値や借地借家法などについてです。
相続・事業承継
 主に贈与税・相続税についてです。
各10問ずつ60問中36問の6割正答で合格です。

〇実技試験(記述)
資産設計提案業務(日本FP協会)
 内容は学科と同じです。記述と言っても計算結果や選択肢を記入するだけなので実質択一と同じです。事例に沿って解答する点が学科と異なります。
全40問(67~72設問くらい)で100点中60点以上で合格です。学科、実技ごとに科目合格制度もあります。

金融資産運用などは日商簿記や中小企業診断士の学習をしたことのある方なら余裕を持って取り組めます。タックスプランニングは消費税や法人税も範囲ですが基本的には個人を対象とする資格のため、ほとんど所得税です。相続・事業承継も事業承継はほぼ範囲外で、実質個人資産の贈与と相続のみになります。

難易度

出題範囲や難易度は、他の士業系国家資格試験を易しくした内容であるように感じます。
しかし、生活する上での一般的な知識としては必要十分と言えます。「やっぱり高齢者は優遇されているなあ」、とか「病気になってもこれだけ国の補助があるなら保険は必要最低限で良いなあ」、など世の中の仕組みを理解し、普段の暮らしに役立てることができます。
勉強時期に住宅購入を検討していたため、住宅ローンの学習は気合入りましたね笑。

スケジュール
3月に教材を発注し学習を開始。AFP認定研修の提出期限と教育給付金の申請に間に合うよう、一通りの学習は5月までで終えました。しかしここから失速。緊急事態宣言をはさみ、こどもの保育園が開始、さらに7~8月は中小企業診断士実務補習、協会への入会、とFP2級のための勉強時間確保が難しくなりました。完全にスケジュール管理を間違えました。
一方で、自分のキャパシティや、仕事・家族との時間など何を優先していくべきかが見えた点は良かったです。
9月の受験はスキップしたため、さらにモチベーションが下がり、週に1回やるかやらないか程度の学習。ダラダラと引っ張ってしまいました。
11月からようやく過去問を解き始めて、試験前日にやっと8~9割取れるくらいになりました。

勉強法
出題形式は、販売士(リテールマーケティング)に近いです。同じパターンの問題が毎回出ます。「スッキリとける過去+予想問題」で馴らした後、過去問4回分を学科1.5周、実技1周しました。慣れれば対応しやすいです。

毎日やらねばどんどん記憶が抜けていく、と思いきや週1程度でも記憶の抜けは少なめでした。時間確保が難しい分集中できていたのかもしれません。

結果

試験は、午前の学科が10時~12時、午後の実技が13時30分~15時。
会場運営が割とゆるく、時間ギリギリにくる受験者もちらほら。午後試験の前に会場から退出させられるなどもありました。やめて欲しかったw
会場の室温が寒くて体調崩すかと思いました。
受験層は若い女性が多め。生保や住宅に勤める方とは相性が良いこともあるのでしょう。
解答速報は、学科がなんと12時2分には出回る(サーバダウンしてたがw)など神速でした。公式からの発表も当日17時30分ぴったりに公開されました。

●学科

ライフプランニング  8/10
リスク管理      9/10 
金融資産運用     6/10
タックスプランニング 8/10
不動産        8/10
相続・事業承継    8/10
合計         47/60(78.3%)

一番得点源だった金融資産運用がまさかの6点で失速・・・。学習満足度に対しては、得点できたかなと思います。時間が余って全部見直した後、早く切り上げ提出。おしっこに走りましたw

●実技        56/67(83.6%)

不動産の固定資産評価や自用地評価など捨て問もありました。もちろん不正解・・・。
一方で、毎回出題される保険証券の保険金額計算を苦手としていたのですが、本試験では全問正解。糖尿病って、女性疾病入院給付は適用だっけ?と悩んでいたら、次の設問で乳がんになった際の計算だったので、「ああ、次で聞いてくるならここでは女性疾病疾病入院給付は使わないんだな・・・」
とか、こういう試験テクを使うと習得レベルは1段落ちますので、注意!!笑←

家族にも甘えて時間をもらってたのもあって、おそらく合格の結果となりそうでほっとしています。

中小企業診断士とのシナジー?

ダブルライセンスとか資格同士のシナジーというのが本当に発揮されるのかはわかりませんが、FP2級と診断士にはシナジー効果はないかもしれません。診断士はビジネス活動向けの資格であるのに対してFP2級は個人向けとすみ分けている感じですね。一方で学習範囲がそれほど被らない点は良いです。新たな知を得ることができます。

受けてよかった資格だとは思います。日常生活に役立つ知識を得ることができたからです。目標を設定して、結果につなげるプロセスとその経験の積み重ねの大事さも再認識しました。試験という緊張感ある場も刺激を得られて良いですね。この先も、スケジュール管理をしっかり見据えて努力を重ねていこうと思います。

2級資格ばかり揃っていく笑(簿記2級、販売士2級、FP2級)

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