【地獄行きオクトーバー】完成版あとがき&おまけの裏話
(write:しもべ)
800字ver
完成版マガジン
ネタを思いついたのが、確か10月15日ごろ。脱稿したのが11月13日。発案から一ヶ月足らずで30000字の物語を完結させたことになる。1日1000字ペースは絶対的には別に速いわけでもないのだろうけど、筆の遅い僕としては相当に速かったなと評価している。
とにかく書くのを我慢できなかった。この作品には僕の好きなものがたくさん詰まっていた。ちょうど短編を書きたいという欲求もあったし、現代日本が舞台なので身近な表現を使えたというのも大きいが(メートル法を躊躇なく使える小説は久々)、やっぱりこの初期衝動ブーストが原動力としてはもっとも強かっただろう。
執筆にあたり掲げたテーマは3つ。
1つは作劇的なもので、「サクッとゆるーく楽しめるエンタメ小説」にすること。前作が諸々重くなったのでその反動。読み終えて「あー面白かった」と呟いて三日後くらいには内容を忘れてる、そういう感じにしたいと思った。
あとの2つは内容的なもので、「ハロウィンものにする」と「姉妹の絆を軸にする」こと。特に後者は最初から最後まで絶対にブレさせないよう強く意識した。お陰で物語全体をキュッと引き締めることができたと思う。
今作ではストーリープロッターを使い、初めてプロットというものを書いてみた(これまでは頭の中でそれらしきものを組み立ててはいたが、可視化したのは初めて)。これも執筆速度を上げてくれたエンジンの1つ。もともとクライマックスシーンから逆算して考えるタイプなので、プロットに頼るのは向いているのかもしれない。今後も積極的に活用したい。
読んで下さった方からは「また続きが読みたい」というバチクソ嬉しい感想もいただけた。続編については全く考えていなかったのだけれど、そう言われると湧いてくるのが創作意欲というもの。僕自身、上園姉妹や愉快な魔族達にまた会いたい。確約はできないが、どうか気長にお待ちいただければと切に願う。
ひとまず姉妹が地獄の荒野でヘルキャットを転がす話でも書こうかなぁ。
おまけ
ここからはキャラ設定や雑感などのコーナー。有料記事です。本編で没にしたシーンもあるよ。
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