勉強法を勉強してから勉強したい_『最高の勉強法』
「科学的根拠に基づく最高の勉強法」
安川康介著
この本はまさに「効率よく勉強するにはどうすればいい?」という問いに科学的なアプローチで答えてくれる本です。
多くの人が一度は経験する「勉強してるのに成果が出ない!」という悩みを解決するために、記憶のメカニズムや効果的な学習方法を分かりやすく説明してくれます。
ポイント
記憶のメカニズム:忘れることは避けられない…でも工夫次第!
私たちの脳は、情報を短期記憶と長期記憶に分けて保存しています。安川はこのメカニズムを解説し、どうやって短期的な記憶を長期的に定着させるかを教えてくれます。例えば、勉強したことを時間をおいて何度も復習することで、情報が脳に深く刻まれるとされています。ちょっとしたスパンを空けて復習するだけで、「覚えたはずなのに忘れた!」を防げるのでこの工夫を徹底しようということです。
エビングハウスの忘却曲線:人はこんなに忘れる!
聞いたことのある人も多いと思います。
ドイツの心理学者エビングハウスが発見した「忘却曲線」では、人は勉強した内容の大部分を1日以内に忘れると言われています。
でも、この忘却に抗うための最強の武器が「復習」です。1日後、1週間後、1ヶ月後に復習することで、情報をしっかり脳に定着させることができます。
つまり、計画的な復習が勉強のカギになります。
ポモドーロ・テクニック:勉強は小分けに!
集中力って、実はそんなに長く続かないものです。だから、25分間集中して勉強し、その後5分間休憩する「ポモドーロ・テクニック」が効果的。
これを繰り返すことで、集中力をうまく維持しながら、脳が疲れないうちに勉強を終えることができます。ずっと座りっぱなしで勉強しようとするより、短い休憩を挟むことでメリハリがついて効率的です。
インタリービング学習法:違うことを交互に勉強するのがコツ!
あるテーマだけに集中する「ブロック学習」ではなく、複数のテーマを交互に学ぶ「インタリービング学習法」が実はもっと効果的という話。
例えば、英語の文法と単語を交互に勉強したり、数学の問題と物理の問題をミックスして解いたりすることで、脳がフレッシュな状態を保ちながら学習できるんです。これで飽きずに、より深く理解できるようになります。
これは向き不向きがありそうですが、チャレンジしてみる価値はあります
アクティブリコールとテスト効果:頭を使わないと意味がない!
ただノートを読んでいるだけでは、情報は頭に入ってこないもの。
そこで、問題を解くことで脳をフル回転させる「アクティブリコール」が重要です。
記憶から情報を取り出すことで「テスト効果」を誘発し、長期記憶に定着させる学習法のことを言います。
学習した内容を自分で思い出しながら問題に挑戦することで、理解度が深まり、記憶も強化されます。実際に手を動かし、頭を使うことが勉強の質を高めるんです。
まとめ
「科学的根拠に基づく最高の勉強法」は、勉強がうまくいかないと感じるすべての人におすすめできる一冊です。
エビングハウスの忘却曲線やポモドーロ・テクニック、アクティブリコールなどの実践的なテクニックを取り入れることで、時間をかけた勉強が実を結ぶ感覚を得られるはずです。
私はいろいろと試しながら挑戦中です。。。