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熱中と狂気の大切さpart2 イーロンマスクと経営学から見る組織形成の本質
イーロンマスクと経営学から見る組織形成の本質
part1で考えた熱中・そして狂気というのが、会社を作り起業するにあたり必要な力なのだろうと思う出来事が、先日の自分の大学で受けた経営学の初回授業であった。
授業ではイーロンマスクがなぜ経営を勉強するのかについての言葉が、経営学の初回授業で紹介されていたんだけど、それがとても印象的だった。
'I wanted to invent cool stuff and needed to know how the economy works and how to bring lots of people together to work with me to create something, because it is very difficult to build something as an individual if it a significant piece of technology.”
私はかっこいい物を発明したかった。だからどう経済が動いているのかを知る必要があった。また、どうやったら多くの人が、何らかの物を作り上げるために私と一緒に働くようにもっていけるのを知る必要があったんだ。なぜなら、もしそれがとてつもないテクノロジーの集合であれば、一人で作るのはとても難しいからだ。
これは、自分も強く思っていることで、これを聞いて逆説的に「かっこいい物を発明」するために何を知ればいいのか分かった。
どう経済が動いているのか。
そして、どうやったら多くの人が、何らかの物を作り上げるために私と一緒に働くようにもっていけるのか。
これを、知らねばならぬのだろう。
授業では、ここから組織の定義が始まり、組織形成プロセスやらが始まる。
授業では2つの組織の定義が紹介された。
一つは伝統的な組織の定義。
今ちょうどノーベル賞で日本人がとり話題ですが、ロナルドコースというノーベル経済学賞を取った学者の定義は、これだ。
The main reason why it is profitable to establish a firm is to lower transaction costs(Coase, 1937)
「組織、そして特に会社の存在意義は取引コストを下げるため」
社外にすべてアウトソーシングしていたら、毎回契約書書いて、背景とかいつものやり方説明して、品質をそろえて、と大変。だから、そのコストが社員を抱えるコストを上回るまでは社内にしてしまうんだと。
まあ、その取引コストとかはアメリカかとおそらく違って、日本だとそんなの気にせず全部社内でやるとかやりがちな気がするけど、その理由はそのハイコンテクスト文化でアウトソーシング時の取引コストが高すぎるってことなんだろうな。
志が組織形成をする
上記のことは組織形成に今後役に立つだろうと思うと同時に、それは片輪だと思う。
もう半分は仮説だけれど、上で話していた狂気によって生まれるそのひとの志と熱意なのかな。
それはモノガタリとして人を魅了して、みんなもそのビジョンを描きたいと思い、ビジョンをもった組織が生まれていくんじゃないだろうか。
授業において、もう一つの定義はイーロンマスクの言葉から紹介された。
"All a company is, is a group of people that are gathered together to create a product or service.”
“I don’t create a company for the sake of creating companies, but to get things done”
会社ってのは、製品やサービスを作るために集まった集団のこと。俺は会社を作るために会社を作るんじゃない、(志を)成し遂げるために作るんだ。
これ、ちょうどさっきのもう片輪が紹介されているのではないだろうか。
よくある「経営学」じゃなくてさすがドイツで起業やイノベーションに関して高名な先生の授業だと思った。
組織はただ理論によって生まれるわけでなく、同時に成し遂げたいことがあって、それを現実に生みだすために作られるということ。
もちろん、理論を知ることも非常に大事だと思う。
また詳しく書きたいけれど、イーロンマスクの経営原理はこの基本理論に則っており、それは
新しい物を作るのではなく、より安く簡単なものを作る
というものだ。
そしてそのためにSpaceXのプロジェクトでは、現在一回あたり400milion ドル(400億円)かかっているロケットの発射を、上記の組織形成による取引コストの削減などで現在80milionにまで引き下げた。
彼らのゴールは1回10milion(10億円)にまで引き下げ、人類を火星に贈ることだという。それを経済理論の取引コスト削減を用いて実現させようとしているのだ。
(詳細は以下に)
ただ、彼が言うように組織をつくるのは志を成し遂げるため。なのだと思う。どうして作るのか(ビジョン・志)、どう作るのか(経営学)という話なんだろうな。
結論
さて、最初のイーロン・マスクの言葉に戻ると、いま自分の中の仮説はこうなった。
どう経済が動いているのか:コースの定理などで動いているのだろう。
どうやったら多くの人が、何らかの物を作り上げるために私と一緒に働くようにもっていけるのか:熱中を続けることで、狂気を、そして志を生むこと。そしたら、それを成し遂げるために人々がそのモノガタリへと共感し、組織になる。
自分置き換えると、今はまだ、志はわからないんだよな。人々を巻き込むような。
でも夢はあって、それは
起業して世界で日本を背負って輝くこと
なんよね。今はまず、常に熱中状態を作ることから、逆に目標を高めていく方法を取ろうと思う。
最初の目標はこの授業についていくこと、だけどこれもめっちゃムズイから毎日6時間は勉強せんと。
そしてMBA(経済学修士)のコースがたくさんあるから、その中でも負けずにトップ5に入るようになる。
人生でここまで勉強するときってきっと少ないよね。
ちょっとずつ重ねていきたいなと思う。