「集中力がすべてを解決する」を自己成長につなげる
私は、自分に対する自信が足りていません。それは、自分の中で成功体験が少ないからだと思います。自信がないから、考えたり悩んだりする時間が多く、行動量が少なくなる。当然、成果も出にくい。自己実現できない。悪循環に陥っていました。
そんな自分を変えるべく、近年はまず自己分析を繰り返しました。そして、自分が望むことは何か、自分の気持ちに向き合う作業をしました。
一日のやるべきことがしっかりこなせれば、一日の充実度が上がる。そうすれば、自己成長も早まる。無駄に迷う時間を減らしたい。失敗に過度に囚われず、行動をもっともっと積み重ねて、これから達成したい目標にどんどん進んでいきたい。そういった心の声が聞こえてきました。
そして次のように、自分の取り組むべき課題を洗い出しました。
・一日のやるべきことが思うようにこなせない
・完璧主義ゆえに、行動が疎かになりがちで、挫折するのも早い
・失敗を引きずりがちで、次の行動に影響する
では、どうすれば、自分の課題を克服できるか?課題に取り組むべく、最近は自己啓発の本を読んだり、動画を見たりしていました。そんなある日、樺沢先生のセミナーのことを知りました。既に動画で樺沢先生の話を聞いたり、丁度本も一冊借りたりしていたので、ピンときました。セミナーを受けようか本だけにしようか、散々悩みましたが、本だと、「またいつか買おうか」と思ってしまいそう。お金を出したからには、ちゃんと自分のものにしないといけないので、自分にプレッシャーをかけられる。「鉄は熱いうちに打て」という言葉通り、今だと思って受講を決めました。
セミナーではたくさんの新しい学びがありました。「先生のアドバイスをしっかり実践していけば、自己成長につながりそうだ」と感じたので、「集中力が全てを解決する」もすぐに買いました。
「集中力が全てを解決する」には、先ほど挙げた自分の課題を克服していくためのヒントが、たくさん詰まっていました。特に良かったなと思うアドバイスで、早速今取り組んでいること、意識していることを、いくつか書いていきたいと思います。
1. やるべきことを優先度が高いことからこなしていくために、To Do Listを活用する
一日のTo Do Listを書く作業は、これまでも取り組んできました。一番試してきたのは、単純に箇条書きするやり方です。ただ、細かいタスクを含めるとTo Do Listは10個にも15個にもなり、未消化のタスクが多く残ることもよくありました。できていないことの方に目がいってしまい、また、あまりにタスクが多いときにはパニックにもなっていました。
一方で「樺沢流To Do List」にはいろいろと工夫が凝らされていました。午前と午後に行う主なタスクに加えて、毎日の習慣、隙間時間にできること、さらには遊びの項目まで、細かく分解して書くというものでした。
このTo Do Listでまずいいなと思ったのは、重要なタスクを上の方にまとめて書くので、そこに自然と目がいくことです。大事なことをしっかり意識づけできます。
また、各項目を三つずつ書くことも大事だと書かれています。樺沢先生によると、三つより多いことは、脳が処理しきれないようです。毎日の習慣なら習慣を三つ、隙間時間にできることならそれを三つまで書く。確かに、三つまでなら、何とかできそうだと思えてきますし、記憶にも残りやすいと感じています。
先生のアドバイスで、図星だと思うこともありました。「ミスの多くは、確認しないことによって引き起こされます。(中略)ミスが多い方は、確認することを忘れてしまうからです」これはまさに私のことで、ノートにTo Do Listを書いたはいいものの、日中ノートを開いて確認する癖があまりなかったという問題がありました。樺沢先生はTo Do Listを机の上のパソコンの左側に置いているとのこと。常に目に見える所に置いてすぐに確認できれば、次に何をやるか迷う時間も、確かに減っています。
樺沢式To Do Listを活用して、自分にとって重要なタスクを明確にして優先的に取り組む。次に何をやるか迷うという無駄な時間を減らす。楽しいこと好きなことも書いて、日々のモチベーションにする。すでに効果を感じているので、これを毎日続けていって、一日の充実度を上げていきたいと思います。
2. いきなり完璧は目指さず、「30点目標仕事術」で、一歩ずつ進んでいく
何か物事に取り組む上で、樺沢先生は「30点をまず目指そう」と書かれています。たとえば、四週間で原稿を仕上げないといけない場合、先生は二週間で最後まで一気に書き上げるのだそうです。その後、修正の作業を何度も重ねて、100点に近づける。これも自分には刺さるアドバイスでした。私はおそらく最初から80点くらいは目指そうとしてしまいがちでした。筆を進める前に、考える時間が多い。先生もこの本で書かれていますが、まず書いてみて、それではじめてわかってくることはたくさんある。そこから修正していく。
自分には行動力が足りなかったのは、最初設定する壁が高いのが理由の一つなんだなと、改めて気づきました。
何事も、最初は30点の出来でいいので、行動のハードルを下げて、やってみる。「30点目標仕事術」は、仕事や勉強をしていくうえで大事な心構えだと感じました。
3. 失敗は「フィードバック」して忘れ、成功は噛みしめていく
この本には「失敗は忘れ、成功を噛みしめる。これが『失敗と成功の整理術』のポイント」だと書かれています。私も、失敗した時に原因と対策を考えることは自分なりにやってきました。ただ、失敗したときの負の感情をよく引きずってました。先生によると、「失敗体験」が鮮明に記憶されるほど、次も失敗への恐怖心が強まってしまうのだそうです。心当たりが、すごくあります。
樺沢先生のアドバイス通り、「対策をしっかりやるしかない!」と心の中でつぶやき、今できる対策に集中することを、肝に銘じたいと思います。
また、成功をもっと噛みしめていきたいとも思います。私には10カ月で体重を13kg落として標準体重に近づけたダイエットの成功体験がありますが、これまでは失敗したことばかりに気をとられていたので、もっとそういう一つ一つの成功体験を大事にしていかないといけないなと思いました。
成功したことは書いたり話したりして、記憶に留める。成功体験の記憶を強化して、自信をつけていきたいと思います。
他にも、この本にはたくさんの有益なアドバイスが書かれているので、今後、一つずつ取り組んでいこうと思います。
この本を振り返ってみて、全体的に樺沢先生のアドバイスで良いと思ったことは、とても具体的に書かれているので、行動に移しやすいこと。理由も簡潔明瞭で、納得しやすいこと。いろいろ悩みや課題の多かった自分には納得できることばかりで、納得できるので、行動にも移せる。一つ一つの行動を、自己成長につなげていきたいと思います。
この本を読んで、そしてこの感想文を書きアウトプットすることで、自己成長のための決意を新たにして、またここから頑張っていこうと心から思えました。
最後に、自己成長・自己実現につながる色々なヒントを書いてくださった樺沢紫苑先生に、感謝申し上げます。