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大崎のしゃこちゃんは細身だった(東京国立博物館の遮光器土偶)
先日、遮光器土偶が保管されている東京・上野の東京国立博物館に立ち寄ってみました。
この博物館には、もっとも有名な遮光器土偶、青森県つがる市の亀ヶ岡石器時代遺跡から発掘された通称「しゃこちゃん」が保管されていますが、そのほか遮光器土偶界のナンバー2(だと筆者が勝手に思う)、宮城県大崎市の恵比寿田遺跡から発掘された遮光器土偶も保管されています。
本稿では「つがるのしゃこちゃん」、「大崎のしゃこちゃん」と呼ばせていただきます。
※つがるのしゃこちゃんの写真(東京国立博物館のWEB)
※大崎のしゃこちゃんの写真(東京国立博物館のWEB)
女川町で発掘された遮光器土偶(下半身)は、大崎のしゃこちゃんと同じ型だと言われています。
さて、今回、東京国立博物館に展示されていたのは、大崎のしゃこちゃん。
両雄並び立たずなのでしょうか。本家本元のつがるのしゃこちゃんには会えませんでしたが、女川町にあった遮光器土偶と同型という大崎のしゃこちゃんを見ることができて満足です。
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大崎のしゃこちゃんを見て思ったことは、思っていたよりずっと細いということ。横から見ると、以下の写真のように、厚みがあまりありません。
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縄文→弥生→古墳→飛鳥→奈良→平安と時代が移り変わる中で、博物館には土偶の近くに、古墳時代の埴輪(ハニワ)も展示されていました。土偶と埴輪が大きく異なることも印象的でした。
また「日本美術の流れ」というテーマの展示がありました。
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日本美術はどこから始まるのだろうか、と思って最初に展示されているものをみたら、あったのはこちら。
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群馬県で発掘された「ハート形土偶」。
「日本美術の流れ」の最初にくるものが土偶だったこと、この点が印象深く残りました。
数か月前は土偶や縄文についてそれほど関心があったわけではありません。しかし、女川町で土偶が発掘されていたことを知ったり、出島のストーンサークルの話を聞いたり、週末縄文人の活動を知ったり、縄文好きの皆様とお話ししたりしたことがきっかけになって縄文に関心をもつようになり、「土偶を実際に見てみたい」と思うようになりました。
中年になって興味関心が薄れていくような感じがする中、「見たい」と思うものがある、楽しみにしているものがある、というのは有難いことです。次回の勉強会「縄文トーク@女川」(3月24日(月)18:00-)を楽しみにしています。