見出し画像

映画『春をかさねて』『あなたの瞳に話せたら』-各地の自主上映会で評判を呼び劇場で初公開へ-

本作品は「宮城県石巻市出身の佐藤そのみ監督が、友人や地元住民の協力を得て、休学中に宮城県石巻市大川地区で自主制作したドラマ」で、女川とご縁がある映画です。予告編はこちら。

佐藤監督は2019年に製作したけれども、広く公開する予定がなかったそう。

そのみさんと対話を重ねる中でわかったこと。それは、あらためてこの作品は、そのみさん自身がゆっくりしたためた、妹への手紙でしかないのであり、人に見せるためにまとめたものではないということ。自分の中の、2011年3月11日、あの大川小学校で起きたことをまとめること自体が目的だったんだということ。

だから彼女は、大学の卒業作品として、ひっそりと、この作品を作り上げ、数回だけ映画祭に出したものの、これ以上の公開を計画していなかった。

今村久美さんのnoteから引用 https://note.com/kumi_katariba/n/n6e40fad2233b

しかし、震災後の女川の子供達に向けた放課後施設「コラボスクール・女川向学館」を運営していた認定NPOカタリバの今村久美さんが映画を観て、もっと多くの人に見てもらえるようにと、2021年3月7日、自主上映会を開催するなど、

各地で自主上映会が開催されるようになって、評判が評判を呼び、2024年12月、劇場での初公開となったとのこと。

この流れだけで、いい映画なんだ、ということが伝わってきます。

劇場公開にあたっての佐藤監督へのインタビュー映像をyoutubeで見ることができました。

佐藤監督へのインタビューや作品紹介の記事はこちら。

このあたりだと、2025年は、3月12日から16日、宮城県石巻市のシアターキネマティカにて観ることができます。このほか、北海道、山形、宮城、東京、神奈川、千葉、愛知、長野、大阪、京都、兵庫などの映画館で上映されるとのこと。

佐藤監督は次の作品「スリーピング・スワン」を制作しており、2025年2月27日、東京で上映会が開催されるとのこと。こちらも楽しみです。



いいなと思ったら応援しよう!