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田舎で~本屋営業日記 R4.1.14

今日は日記を書かずに帰ろうと思っていたけれど、受験生たちを心から応援したい気持ちになる日だった。

というのも昼過ぎに、高校3年の男子生徒たちが本屋を訪れて、「挨拶に来ました。明日の共通テスト頑張ってきます。いつも、居させてくれて有難う御座います。」と伝えてきた。

あまりの礼儀正しさに呆気にとられてしまった。

私の本屋は、高等学校のすぐ近くにある所為か、下校時に立ち寄ってくれる高校生も結構いる。
店の奥には読書部屋があり、狭いけれど昭和古民家の屋根裏二階は、子どもたちが自由に勉強や読書も出来るよう机などを用意し、開放している。

彼らは部活を引退してから間もなく、よく店を訪れるようになって、閉店間際まで自習をしていくお馴染みさんだった。僕らは塾に行っていないから、街にこういった空間があるのはとても嬉しいと言った。

「おじさんには、頑張れとしか言いようがないけれど、しっかりやっておいで。おじさんは大学に入るまで2年のブランクがあったけど、なんとかなるもんだよ。君たちなら大丈夫だと思う。」
まったく気の利いたことは言えなかったけれど、親のような気持になって見送った。彼らに、転がらない鉛筆キャップをプレゼントした。

その後も、当店を訪れて「合格消しゴム下さい。」とか、「高久神社お参りさせて下さい。」といった受験生たちが何人もいた。
※高久神社とは、学習参考書コーナーに設置した、合格祈願をした神棚


人生には、乗り越えなければいけない山が沢山やってくる。そんな山を登り始めた若者たちに、エールを贈りたい。大人として、本屋として・・・。

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