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田舎で~本屋営業日記 R4.1.12

本屋を開店する前から、2年ほど使ってきた店のパソコンに不調が表れたのは昨年11月のことだった。自分で改善できないものかと、何度か試行錯誤をしたものの無理と判断し、サポート修理に出すことにした。

街の小さな本屋とはいえ、今の本屋を営む上でパソコン(タブレット)、或いはネット環境の整備は必要不可欠になっている。企業書店員時代もそうだったが、パソコン一つ壊れれば滞る仕事は山と積まれていくし、なにより、それまでのサービスをお客様に提供できなくなるのはとても痛いことだった。

自分の店を持ったら、直ぐに代替できるパソコンくらいは準備をしておこう。そう決意するようなOA機器類の故障が企業書店員時代にはたびたび起きた。
2年ほど前、色違いの同じパソコンを買って、一つは自宅用とし、いつでも店用で使えるよう構築しておいたものが、今回は役に立つことになった。
修理から戻ってくるまでの間、ストレスを感じずに営業をすることが出来たのは何よりだった。

私が書店員になった1990年代後半は、勤める書店にまだパソコンが無かった。お客様の問い合わせには、「日本書籍総目録」という分厚い辞書を数冊並べたようなものを毎年購入していたし、それでも不明なら電話やファックスを多用した時代だった。
信じられないと思う若手書店員もいるかもしれないが、本に挟まっているカード(スリップ)に番線を打って、取次店(問屋)に郵送して補充品を仕入れた。そんな端境期が、私の書店人としてのスタートだった。
※医学書などの専門書常備は、今でも常備スリップを封筒に入れて送る問屋もあり

あれから幾星霜、思うことは沢山あれども、駆け出しの頃と変わらず「本屋は楽しい」と、今でも言える自分がいる。

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