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ある医療従事者の訴え
ガザ地区北部で医療従事者が命をかけて訴える姿を見た。
動画はシェアしてほしいとの事で重要性を感じ、上げることにした。
彼らは戦火の下、決して戦闘員ではないにも関わらず、占領軍による非人道的な拷問にさらされ、時には鎖に吊るされ命を落とすことさえあるという。強姦についてはいくつか過去ニュースを参照。
こうした絶望的な状況にある医療従事者たちを目にするたび、国際社会がこの現実に対し無関心に映り、その異常さと無力さに驚きと葛藤を禁じ得ない日々が続いている。
この事態を単にネタニヤフ首相個人の行為に帰すことは、問題の本質から目をそらす都合の良いディストラクション(註)に過ぎないのではないかと感じる。多くの人が彼の行為を批判しているが、これはイスラエル全体、さらにはヨーロッパ全体に根差した問題であり、真の責任はネタニヤフ個人にとどまらず、イスラエルの有権者全体、ひいては欧州の政治構造や国際社会にも及んでいる。
ファシズム的な思想が大衆の支持によって基盤を築き、強化されていく様は、どこか現代の姿を映し出しているようだ。
イスラエルという国家の歴史には、重い「業」が刻まれている。この「業」は、どれほど忘れようとしても、決して消え去ることはないだろう。戦争や迫害、差別に基づいた政策は、いずれその反動として返ってくる。占領地での苛烈な行為が国内外の人々に深い傷を残し、それが長い年月を経て復讐や報復の連鎖を生む可能性がある。人道に反する行為の数々が積み重なる限り、その「業」から逃れることはできない。
国際社会の対応は鈍感で、無関心ですらあるように見える。実際に苦しむ人々の姿が目の前にありながら、支援や救済の声は遅れがちだ。しかし、このような暴力と差別が放置され続ければ、その代償は私たち全体が支払うことになる。イスラエルが抱える「業」は、時間をかけてでも必ず返ってくるだろう。それが未来の世代にどのような形でのしかかるかを考えずにはいられない。
註釈
ディストラクション
ここで使用されている「ディストラクション」は、単なる破壊や損壊を意味するのではなく、比喩的に「問題の本質から意識をそらし、別の話題に目を向けさせる手段」として使う。
このようなディストラクションは、重要な問題や不都合な現実に対する関心をそらし、意図的に他の話題や行動で注目を集めることで、根本的な問題に対する関心や議論が薄まるように仕向ける行為を指す。
特に政治的な文脈でこの手法は戦略的に利用されることがあり、本来の課題への注意をそらすために用いられる。
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