子どもたちの今を箱に入れて詰めておきたい

初めての子育てで一番驚いたのは、0〜1歳までの飛躍的な成長ぶりだ。
子育てをするまで、身近に小さな子どもがおらず、抱っこさえ怪しかった私。子どもが生まれて、抱っこしておんぶして、授乳しておむつ替えしたらあっという間に1日が終わる。そんなルーティンの中でくるくる同じところを回っているようで、たまに「うわあ～かわいい」とか「こんなこともできるようになったの？！」という驚きや発見がある。
子育ての幸せをいつも噛み締められるわけではないし、子どもといると上の空になりがちな自分を責めてしまうけれど……
子育てをしていると、この瞬間を切り取っておきたいと強く思うことがある。出産のときのことは忘れてしまいそうだったから、スマホのメモに事細かに記録しておいた。
書いたり写真を撮ったりしても、やっぱりいろんなことを忘れていってしまうんだろう。だから、箱に入れて詰めておきたい、と思ったりもする。
子どもたちは、成長に勝手に感傷的になっている母の気持ちなんてつゆ知らず、成長し続けてるのが嬉しくて楽しいのだ。つかまり立ちをして大笑いをしたり、今日はこんなことができた！と報告してくれたり。そんな子どもたちの強さに、ただ未来を感じる。親になってから、明日はもっとよい日になるね、と心から言えるようになった。
成長を子どもと喜び合える母でありたい。