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変化を楽しもう

玄関を出るとモワァーとした外気が一気に体に纏わり付く。

うわっ。今日も暑くなりそうだな。

9月中旬。昨日は日中も過ごしやすく、夜は満月を楽しむことができた。

しかし、一転して夏に逆戻り。すごろくで言えば、スタートまで戻される感覚だろうか。ジリジリと太陽からの視線を感じる。

「こっちだって好きで暑くしてるんじゃねーよ」そんな声が聞こえてきそうだ。

***
週の真ん中水曜日の朝。今日も、職場に向かう電車の中にいた。

出社する比率が高くなり、家を出る足が重い日が続いている。

そんな中で、忘れていた電車内という空間。
即席の読書空間よろしく、今日も文庫片手に小説を楽しんでいる。

一駅、一駅と電車は進む。
僕は1ページ1ページと本を読み進める。

出社前に、自分だけの幸せな時間である。

***
こうしてみると本を読んでいる人は本当に少ない。

実はスマホで電子書籍を読んでいるという人もいるかもしれないが、勝手な僕調べのデータでは大抵はスマホでゲームか動画を見ているように感じる。

スマホのゲームや動画視聴が悪いわけではない。

ただ、本を読む仲間を見つけるとうれしくなる。ただそれだけである。

一方で、新聞を読む人は少なくとも何人か居たはずだが、いまでは絶滅危惧種か。本当に見なくなった。

僕も若い頃には日本経済新聞を片手に電車に乗り込んでいたものだった。

一種のステータスでもあったように感じる。

しかし、本当にそれは昔の話。

電車の中の過ごし方一つ、時代の流れを感じる。

***
朝のモワーッとした外気から、夕立予想をする素人天気予報士。
雨雲レーダーを見ると夕方から帰宅ラッシュ時間に掛けて大きな雨雲をかぶせる。帰りは大雨かな。

あ、しまった今日は自転車で駅まで来ている。

しかし、幸いに最寄りの駅に着いたときには、雨はすっかり上がっていた。

天気予報一つとっても、昔と大きく変わっている。時代は前に前に進んでいる。

今後どんなことが変わっていくのだろうか。そんな想いにふけっていた。

文筆家/ブックリーマン

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