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「インバウンド信仰」と「消費税」

高橋氏の一連の発言は決して的外れなものではありません。グラフを見ればたしかに「さざ波」だし、緊急事態宣言は戒厳令でもロックダウンでもない。だからオリンピックを中止するほどの状況ではない、ということを言いたかったのでしょう。

でもいまの社会情勢と己の立場を考えたら、文字数の限られたツイッターでの発信はもっと慎重にやらないと。言葉尻を切り取って批判し、「政争の具」に利用する一部野党とマスコミの手法はわかっているはず。

あと「五輪開催ありき」のスタンスは違うと思います。もし「外出したら逮捕されるような強い規制を設けているわけじゃないんだし、五輪までもう少しだけ耐えて」という趣旨を含んでいるとしたら受け入れ難い。

飲食店も医療従事者も子どもも非正規雇用の女性たちも、どれだけ我慢に我慢を重ねたのか。そもそもそんなに開催したいなら、なぜもっと早急に「日本における」コロナの正体を国民に伝える努力をしなかったのか。なぜ視聴率稼ぎで恐怖を煽るメディアや支持率欲しさに「やってる感」を出す知事たちの突き上げに屈したのか。

ただ高橋氏は著書の中で「消費税を5%に」という提言をされている方。その点に関しては賛成ですし、今回の辞任を残念に思います。

この「消費税減税案」がそもそも総理とは合わなかったのでしょうか? いや、総理も本音では同じ意見かもしれない。ただ元来調整型である彼に財務省や麻生さんを敵に回す決断を下せるかというと。。。

とはいえ、この辞任で総理の「インバウンド信仰」が弱まったというわけでもなさそうです。今回のコロナ禍は明らかにグローバリズムへの警鐘。自民党の中でそれに近い捉え方をできている有力者は石破さんぐらいしか思いつきません。

消費税減税にタックスヘイブンの撤廃と法人税増税などを併せた、経済復興の新たな方向性を確立して欲しいです。

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