見出し画像

「横文字」じゃなくて

太田さんいわく「小池さんは調子が悪くなると横文字を使わなくなる」とのこと。

学生時代、新卒募集資料に「新入社員は全員が営業部門に配属。環境系水処理器をエンドユーザーに提供します」と書いている会社がありました。企業向けのルートセールスかな、と首を傾げました。「エンドユーザー」という言葉がピンと来ない。

実際は家のインターフォンをひたすら鳴らし、住人に高額な浄水器を買わせる訪問販売の会社でした。ちなみに「エンドユーザー」は「商品を最終的に使う人」「製品を実際に使う顧客や組織」という意味です。

資料に嘘は書かれていない。でも肝心な点をぼかしていると感じませんか? 

小池さんの影響で「クラスター」や「ロックダウン」などの横文字を多くの人が日常会話で使っています。他の知事や医師会も「ロックダウンしかない」と政府を突き上げています。

では彼らの言う「ロックダウン」とはどういう状況を指すのか? そもそも我々のイメージする「ロックダウン」と彼らのそれは一致しているのでしょうか?

↑の記事には「特定地域への出入りや外出の自粛要請に過ぎないケースから、許可のない外出に罰則を科すケース(外出禁止令に近いケース)までその程度には違いがある」と記されています。

ニューヨーク州のロックダウンは「全従業員の出勤停止」「全面休校」「飲食店のイートイン不可(テイクアウトとデリバリーは可)」「ただし医療・金融、公共交通といった生活や都市機能維持に必要不可欠な業種については、この規制の対象外」という内容らしいです。

市民は「外出の自粛」を要請されますが、健康のための散歩はOK。買い物もひとりでマスク着用などの条件付きで大丈夫とのこと。

一方、インドのロックダウンはすごいです。危険度の高い地域では家から外に出ることが禁止でした。生活必需品の入手には宅配業者を使ったそうです。

医師会や知事たちの考える「ロックダウン」とは何か? まずそれをわかりやすい日本語で提示してください。横文字や小難しい言い回しで誤魔化さずにはっきりと。人気取りや感情論はもうたくさん。誠実な政治を望みます。

作家として面白い本や文章を書くことでお返し致します。大切に使わせていただきます。感謝!!!