「25歳からの国会」と「小選挙区制への疑問」
↓を読み進めています。
中立を保つことに配慮しつつ、政治の仕組みをわかりやすく教えてくれる良書です。
無学な身ゆえ、すぐに斬新な打開策は出せません。しかしひとつ確信できたことがあります。
小選挙区制は現状の日本に即していない。
元々は「政権交代を起こりやすくする」というのが導入理由のひとつだったはず。たしかに大きな政党に有利なので、かつてみたいな自民党と民主党の二強時代なら存在意義はありました。
しかしいまは個の意識の覚醒及び価値観やライフスタイルの多様化に伴い、少数野党が乱立しています。誰もが正社員で終身雇用というご時世でもないし、この状況が民意の反映といえるでしょう。
ならば、これまで以上に個々人の異なる考え方を丁寧に汲み取っていく必要がある。にもかかわらず、キャリアの長いベテランや強固な地盤を持つ人が負けにくいシステムを続けている。これでは時代の変化に速やかな対応ができるとは思えない。実際遅れています。同性婚に関する議論とか。
もうひとつ。本の中で小選挙区制の重大な問題を亀井静香氏が指摘していました。↓です。
「中選挙区制と違い候補者が一人だから、同じ自民党候補であっても、この人は良い、この人は悪いという選択ができない」
「だから出てくるのは、二世三世で金太郎飴みたいになる。野党も同じことが起きていて、連合とか大組織をバックにした人たちが当選する」
二世といえば、議員ではないけど先日もいろいろありました。当人の資質の問題とはいえ、環境がそうさせている部分も感じます。
二世というだけで政治家になれないのは差別です。しかしスタート地点が極端に変わるのも解せない。地盤を引き継ぐのなら、他党だけではなく同じ党の別の候補とも競うべきでは? その過程で買収などの不正が起こりやすいのであれば罰を厳しくすればいい。
中選挙区制にするか、比例代表により重きを置くか。引き続き考察します。