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「刷り込み」と「アップデート」

中西圭三「Woman」を初めてフルコーラス聴いて感激し、即ダウンロードしました。女性に限らず、やりたいことのある人全てに向けたシンプルな応援歌だと感じました。「君が探してる未来は君の中にある」というフレーズは一生忘れません。

92年の曲です。サビのメロディがずっと頭に焼き付いていました。(カメリア・ダイヤモンドのCMの影響?)当時は子どもでしたが、家族の誰かが「あれは久保田利伸の二番煎じ」とバカにしていたのを真に受けていました。大好きな「Choo Choo TRAIN」を作った人とも知らずに。本当にごめんなさい。

家庭生活の中ではこういう「刷り込み」がしばしば起こります。父に「共産党は日本をソ連に売り渡そうとしている」と繰り返し言われたことも長年頭に残っていました(父はいまも同じことを主張し、何があっても自動的に自民党へ票を入れます。安保法制も共謀罪も森友もどこ吹く風)。

私は共産党支持者ではありません(どの党の支持者でもない)。でも票を入れたことはあります。けっこう前の話ですが、HPに書かれた公約を読み比べて「自分の考えに近い」と思った人が共産党だったのです。

次の選挙では同じように候補者の掲げる内容を見比べ、日本維新の会にしました。どちらも落選しましたが、自分の中で「本来の選挙ってこういうことかな」という納得感を得られました。

「刷り込み」は怖いです。でも「Woman」が頭に残っていたのもCMによる一種の刷り込みですし、それ自体は必ずしも悪いことではない。肝心なのは内容。でも自分が良くない刷り込みをされていると、同じ内容を別の人に刷り込んでしまう。しかもその考え方が「刷り込み」の産物であることを自覚できない。父の一連の考え方も、祖父や他の年長者から刷り込まれたものかもしれないのです。

当人の中では「善意」でさえある、他者にとって有害な刷り込みを無自覚に誰かにしてしまうことがないようにしたい。そのために不可欠なのは情報と思考と価値観のアップデート。昨日までは薬でも明日は毒になっているかもしれない。そのことを胸に刻みつつ、明るい未来を自分の中に探していきます。

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