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【本棚#5】『笑える革命』小国士朗

★★★★★(星5つ)

「注文をまちがえる料理店」って知ってる?

僕の大好きなイベント型レストランです(残念ながら行ったことはないのですが……)

認知症の方々が注文をとったり、サービスしてくれたりします。とは言え、認知症なので注文した料理が出てくるとはかぎらない。でも、それがいい♫  これ、すごいコンセプトですよね。一発でファンになっちゃいました!!(行ったこともないのに!笑)

このようなプロジェクトをどのようにすすめてきたのか。その背景や想いをひとつひとつ丁寧に解説してくれています。紹介されているプロジェクトひとつひとつが面白く、そして愛しい気持ちになりました(実際、泣いちゃったし)

目次をながめると、
興味深く、重要なことばかり!!

【企画】あなたの「立てた指」に何人がとまる?
【表現】「北風」ではなく「太陽」のアプローチ
【着地】企画の着地は「仲間」で9割決まる
【流通】「おいしいところを、おいしいカタチで」届ける
【姿勢】「中途半端なプロ」より、「熱狂する素人」

僕って「中途半端なプロ」なんじゃないのってドキッとしてる(笑)

どの章も気になるし、実際に読んでみると大切なこと、ホントすぐにでも使える知識にあふれているし、使ってなかったら「ヤバッ」となりますよ。

いちばん大切だと感じた【企画】についてもう少し詳しく目次を見てみると、

【企画】あなたの「立てた指」に何人がとまる?

❶「素人の違和感」を大切にする
❷「すっげー」より「ずっけー」を目指す
❸「この指とまれ」の指を磨く
❹「今、なぜ、これを伝えるのか?」を突き詰める

気になりません?
むちゃ気になるよね!!

この本は、お行儀よく座って読書して学ぶのも楽しいけど、書かれたことを実際に自分なりにやりたくなっちゃってウズウズしてくる一冊です。

ウズウズ♫

本を売らない本屋さん
くっきー🍪

追伸。
書評(というかただの感想)はここまで!!
ここまで読んでいただきありがとうございます。

やってみたくてウズウズしてるので、書評は早々に切り上げ(切り上げるんかい!)ここからは僕が自分の企画を本書にしたがって深掘りしてみます。

ここからは本書と関係ない僕の【ひとり企画会議】です(長いよ!そんなのここに書くなよ!笑)

というわけで、
さっそくひとり企画会議スタート!!

ひとり企画会議❶

「本を売らない本屋さん」

企画①「素人の違和感」を大切にする


そうそう、まさにこの違和感を感じていたのが「出版業界」という言葉です。

出版業界の何が?って感じかもしれないけど……

そもそも、なんで「出版業界」って言うの?

出版ってことは、本をつくるってことだよね。
え? 読者の存在はどこ?って思っちゃうんだ。

たとえば、「飲食業界」

「料理業界」とか「調理業界」とは言わないよね?
これだとつくる人だけで食べる人の存在はどこ?って思っちゃう。「飲食業界」には、つくる人も食べる人も入ってる感じがする。

たとえば、「教育業界」

「先生業界」とか「教師業界」とは言わないよね?
これだと教える人だけで生徒さんの存在はどこ?って思っちゃう。「教育業界」には、教える人も生徒さんも入ってる感じがする。

他にもあると思うけど、

なぜ、出版業界??

本って出せばいいんだっけ?

本を出しても読む人がいないと意味ないよね(もちろん著者も出版社も編集者も書店も読者のために本を届けているのは、よーーく知ってますよ!)

これまでは出版業界の独特の仕組みがあったおかげで読書文化がここまできたと出版業界には感謝しかありません(マジ、リスペクトです!!)

出版不況といわれ、ずいぶん近所の本屋さんもなくなりましたよね。

ただ、

出版不況の話は聞くけど、
読書不況の話は聞かない(笑)

僕のまわりの本好きたちは、どんなに出版不況と言われても、むちゃくちゃ本を読んでます。それどころか読みたい本が多すぎて皆困っています(読書離れはいったいいずこって感じです)

「出版業界」という視点からだと、本をつくって売れるというモデルしか見えない。いかに売れる本をつくるか。いかに本を売るか。本を売る話ばっかりです(もちろん、僕は本屋さんLOVEなので皆が本屋で本を買うことをむちゃおすすめします!)

本って売れないとやっていけないんだっけ?

もちろん、サブスクリプション(会員制)とか、NFTとか、DAOとか、出版業界の方々は考えていると思います。

が、

そろそろ読者も業界の仲間に入れてほしいな♫

出版業界だけで、読書文化を背負いすぎ?
これからは読者も一緒に大好きな読書文化の担い手になりたいかも。

出版された本をただ読むだけの消費者としての読者じゃなく、ともに読書文化を発展させていくチームに入れてほしい。

これからの読書文化の正解はわからないけど、読者も一緒に考えたほうがよくない?

出版業界+読者=読書業界

ここからは「読書業界」になるといいな♫

企画②「すっげー」より「ずっけー」を目指す

2014年からフェイスブックで開催している『みんなで10000冊読めるかな?』イベント(2022年現在9年目)

読んだ本を投稿するだけのイベントなのですが……

書評家でもなく、専門家でもない、ただの本好きたちの本の紹介で僕も他の参加者もむちゃ本を買っちゃう(笑)

本好きたちが自分が読んで面白かった本をただ熱量をもって紹介する場さえあれば本ってむちゃ売れる。その紹介の場があれば、これって全国の本屋の応援になるよね!!

そして思ったのが、

よその本屋さんの本ばかり売ってる本屋があったらウケるなと(笑)

さんざんこの本面白いから買え買えと言っておきながら、いざ自分のお店の本をほしいというお客さんがいたら、

「うちでは本はお売りしておりません。
 ぜひお近くの本屋さんでお買い求めください」

そんな本屋さんが「本を売らない本屋さん」
これって「ずっけー(ずる〜い)」かな?(笑)

もうひとつあります。

やっぱり本好きとしては、本を読む人がふえるといいなと思ってはいるのですが、

本を読まない人にどんなに読書の楽しさ、素晴らしさを語っても、まあ読まないよね。

もう「読む」って言葉がトラウマ(汗)

「読む」ってかなりハードル高いので、もっと低めのハードルを用意したい!!

物語を「読む」楽しみもゆくゆくは味わってほしいのだけど、本には日常の困りごとを解決するヒントがてんこ盛りです。人生をよりよくするお役立ち情報であれば、わざわざ「読む」ことをしなくても、必要な情報だけ「使う」ことができればその方の人生のお役にたつ。

本を使ってるうちに「読む」ことに興味もってくれたら最高だけど、

「読む」ことにこだわらなくても、
「使う」ことでお役に立てればいい。

読まない読書会ブックパーティー♫

未読の状態から短時間で自分にとってのお役立ち情報をお持ち帰りできるワークショップ型ゲーム感覚読書会。

子どもも大人も、知るだけで解決する問題は、本の情報を使ってサクッと解決してほしい!!

「ずっけー」からはズレてる気もするけど、本を「使う」人が増えますように。

企画③「この指とまれ」の指を磨く

「本を売らない本屋さん」はクラブハウスハウスでナンバーワン読書コミュニティ。感謝です。

とは言え、

本を売らない本屋さんリアル店舗を札幌にクラウドファンディングでつくろうと思ったら(思ってます!)この指とまれの指はもっと磨かなきゃです。

「原風景」は……

はじめて結婚した奥さんといい夫婦関係を築けず離婚して人生崩壊。人間関係も健康も心も仕事もどん底の状態から立ち直れたのは、1冊の本がきっかけ。本の情報で救われたり解決した問題は数知れず。「知ってる」ただそれだけで解決できることを知らないがゆえに人生で立ち止まってる人のなんと多いことか。

人は自分では解決できないことでは悩まない。
悩んでるってことは答えは必ず存在する!!

ただし悩んでるだけでは永遠に答えは見つからない。そのためには新しい情報を知る必要がある。

本をパッと開いてそこに答えがあれば、
たった3秒の読書で人生が変わる!!

人生を変える読書。
人生が豊かになる読書。

人生が変わる本と出会いたい人、この指とまれ♫
人生を変えるために本を売らない人、この指とまれ♫

企画④「今、なぜ、これを伝えるのか?」を突き詰める

文字どおり、明日なにが起こるか想像できない世界に生きる僕たちが、どんな状況になっても幸せに生きるために必要なものって何だろう?

昨日まで正しかったことが、
今日はもう間違っている。
そして、明日はさらに違う正しさになる。

こんな先の見えない嵐の海で波にもまれる小舟のような僕たち。嵐に会いたくない、波にもまれたくないと言っても、世界中が嵐の中、波にもまれている状況では僕たちに逃げ場はありません。その場にいつづけようとどんなに踏ん張ってもムリ。できることは、波にもまれたその場その場に対応することだけ。

僕たちにできることは、
その場その場でできることを、

「学ぶ」ことだけ!!

そして、この「学ぶ」ことが絶望的に足りてない。「学ぶ」と「遊ぶ」はそもそもほとんど同じ。子ども時代には皆、遊びをとおしてむちゃくちゃ学んでたのに。学びってあんなに楽しいって知っていたのに(それが「学び」とは意識してなかっただろうけど)それなのに「勉強」は苦しいってイメージで「学ぶ」ことの楽しさをすっかり忘れてしまった。

「本を売らない本屋さん」で面白そうな本と出会い、
「読まない読書会ブックパーティー」で本を「使う」楽しみを体験する。

学び=遊び。

遊びながら学ぶことで、嵐の海をエンタメ化できる(かもしれない!)

とくに子どもたちは、そもそも遊びが楽しいって感覚すらも乏しいのかもしれない。

遊びって楽しい。
学びって楽しい。

子どもたちにも伝えたいな♫

今、

書いてて閃きました!!

子ども時代に大好きだった遊びのひとつが、

砂場遊び。

山をつくったり、城をつくったり、トンネル掘ったり、全身砂まみれで遊んで楽しかったなあ。

こんな感じで本で遊びたい、遊んでほしい。本の砂場遊び♫

砂場は英語で「Sandbox(サンドボックス)」

それをもじって「SandBooks(サンドブックス)」とかどう?(うまいこと言ったつもりだけどダサいかしら?笑)

「本を売らない本屋さん」は、

子どもも大人も本で遊べる、本で学べる、本の遊び場。

たった今の思いつきなので、正直いいのか悪いのかよくわからないけど、

メタバースに「本を売らない本屋さん」をつくるときは、メタバース「Sandbox」(←知ってる?)に「SandBooks」をつくるしかないですね(笑)

ひとり企画会議❷

「読まない読書会ブックパーティー」

企画①「素人の違和感」を大切にする

いわゆる読書会って参加したことある?
僕はありませんでした。

わざわざ集まって読んだ本の感想をシェアすることのなにが楽しいんだろう。しかも、なんか暗そう(参加したこともないのにむちゃ失礼。偏見も甚だしい。汗)

開催日時までに課題本を読んだりとか超ハードル高くない??

本が好きでも、嫌いでも、苦手でも、
読まずにフラッと気軽に参加でき、
読んでないのに本の内容を簡単に知れて、
困りごとの解決策をサクッと得ることができ、
ムリせず自然に参加者が仲良くなり、
笑顔で楽しく明るい気分になれる。
(ついでに、もっと本が好きになる!)

そんな超都合いい読書会ってないんだろうか?

いくらなんでも、そんな都合いい読書会なんてないよね〜

え?
ホントに?
マジで?

ありました!!(まさかの!!笑)

いやあ、あるもんですねえ♫

企画②「すっげー」より「ずっけー」を目指す

僕がこのゲーム感覚で遊べるワークショップ型読書会を学んだのは【Read for Action(リードフォーアクション)】

この読書会、ぶっちゃけぜんぜん読みません(笑)

「読む」の定義にもよりますが、内容を理解するって意味、自分にとって大切な情報を得るって意味であれば間違いなく読めてます(短時間にもかかわらず、熟読するよりも深く理解できます!!)

文字を読む、文章を読むって意味では圧倒的に読みません(笑)だからこそ、

✔︎本が嫌いでも楽しめる!
✔︎読書が苦手でも本の内容がわかる!
✔︎「読む」ではなく「使う」読書!
✔︎本好きには皆で読む新しい読書体験!

こんな読書会(読まないけど)になりました。

企画③「この指とまれ」の指を磨く

本って読むものってイメージありますよね(あたり前か!?)もちろん僕も物語は読んで楽しみたいです(大好きです!!)

でも、

本って本当に使える情報の宝庫♫
皆の生活、人生をよくするためにもっと使えます。

本を「読む」というイメージだと、1冊読むのに数時間必要です。これだと問題解決のツールとして気軽に使うにはなかなか難しい。時間も手間もかかりすぎる。そりゃ困ったとき「本を読もう!」とはなりませんよね。

本を「使う」というコンセプトだと、パッと本を開いて、そこに必要な情報があればそこで読書終了でOK!! 読書時間10秒(笑)あなたが必要としている情報と出会うだけであれば、本を開く時間は短時間ですみます。

本を「読む読書」だけじゃなく、
本を「使う読書」をしてみよう。

困ったときは「本を使おう!」

企画④「今、なぜ、これを伝えるのか?」を突き詰める

本を「読む」人は多いけど、
本を「使う」人は少ない。

たとえば、小説好きであれば、大量に本を読んでるような人でも本の情報を自分の生活や人生に「使う」人はほとんどいない。基本、物語をあじわうだけで終了(ダメなわけじゃないし、僕もどちらかと言うとコッチ派です)

2種類の人がいます。

「本を読む人」と「本を読まない人」

本を読まない人に、なんとか本を読ませる方法を考えがちですが、読まない人からすると「読みたい」と言ったわけでもないのに大きなお世話ですよね(汗)

本を読まない人の中にも、読書には興味なくても、本の情報を「使う」ことに興味ある人はいます。

いきなり本を読ませようとするのではなく、
本を「使う」ことをしてもらう♫

最終的に本好きになってくれたら、本好きの僕としてはむちゃ嬉しいけど、別に本好きにならなくても大丈夫。でも、本をつかって生活をよりよくできるようにはなってほしい。

問題だらけの社会。
現実に愚痴や文句を言って物語世界に浸るだけじゃなく、主体的に本の情報を使い、自分の力や仲間の力で問題を解決できる人がふえるときっといい世の中に近づきますよね!!

「本を読む人」と「本を読まない人」ではなく、
「本を読む人」と「本を使う人」と「本を読まない人」

本を「使う」人がふえたら、本も売れるだろうし、それが出版にたずさわってる方々への応援になるといいな。

本を「使う」人をふやしたい♫

【参考図書】

くっきー🍪の『読書の方法』もよかったら読んでくださいね♫

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