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出版社の出る幕はどこか問題

専門的な知識を平たく解説するのが新しいビジネス書の使命、だった頃があってそのころは景気の良さもあってえらく売れました。図解とか色とか、新しい表現もどんどん出てきましたが、ウィキペディアが検索上位に張り付いてくるころから、知りたいことを教える系、ハウツーな企画の本は相対化されていきました。相対化されながら書籍はコミック化などに進化し(マンガでやさしくわかるU理論とか出てきたときはさすがにのけぞりました)webの方は知恵袋的なサービスに進んで、ネットらしい集合知の強みを活かせるようになっています。

書店で本が買われなくなっている、ネットで買い物を済ませているので街の書店があぶない、など言われていますがそもそもコンテンツがネットで間に合ってしまうと書籍自体の出る幕がなくなってしまいますね。

どんな情報になら対価を払ってでも買うか。また所有欲を持ってもらうか、その入り口はネットのどこにどう置くか、というのが重要になってくるのでしょう。書店さんは地域、出版社さんは職人的な情報の収集と加工がコアな領域になると思います。餅は餅や、では私は何屋?の自覚がないと間違った努力で空回りしてしまう可能性がありますね。こわいことです。

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