ブックオフ札幌川下店
骨まで溶けるよなテキーラみたいなキスをして
ユーミン・真夏の夜の夢がピッタリの季節になってきましたね。曇天を切り裂く、泣きのギターは顔で弾く、立体的な顔たろうです。
今回は全然川の下じゃない川下店をぶらぶらん。5回目ほどの来店回数。JR平和駅が近いのでずっと平和店だと思っていました。ちなみにちょうど通りを挟んだ向かい側にあるピッツェリア ダマッシモさんがめちゃくちゃ美味しいです。併せてどうぞ!
横に長いお店でして出入口が二か所あります。売り場の中央にレジがありまして左側が漫画・ゲーム 中央 DVD・CD 右側 書籍といった配置です。
前回からチェック対象とすることにした足マットですがこちらは大きなよむよむくんのシンプルなデザインです。旧ブックオフカラーの青黄が良いですね。
まずは入口すぐ横の110円ワゴンセールから見ていきます。早速BLURのライブ音源を発見し期待値が上がります。気になったのが
DJANG SAN+BAND Tofu Electrique
画像右下 フランス出身 中国のチョンルアンという弦楽器を用いてエレクトロニックに合わせて演奏するスタイルらしい。ライクーダーまで引き合いに出されているので110円で冒険してみることにする。ブックレットを読んでいると若者たちが漫画の在庫を眺めており感嘆の声が人のまばらな店内に響く。
「俺、ここに一生居れるわ!!!」
うんうん分かるぞ若人よ。全く同意見。とテレパシーを送って漫画棚へと移動していきます。ピシッとセット本が陳列されています。楳図かずおの漂流教室と猫目小僧を発見。もう一声安ければ・・・。入荷して日が浅そうなのでスキモノに見つかる前の今がチャンスですよ!
小ぶりな店舗の割にぎっしりと漫画がありますね。ワイド版漫画が4棚。手塚治虫・水木しげる・かわぐちかいじと渋い100円ラインナップ。ジャングル大帝の表紙を見て、幼少期に悲しくてギャン泣きしたことを思い出す。レオが死んで、息子だけ流氷に運ばれてくるシーンだったかな・・・おぼろげだ。
単行本に目を通しているとビーム社コーナーにて発見。
近藤ようこ 蟇の血
これでガマと読むようです。ガマガエルの蟇。どうやらお得意の怪談テイストなようです。折口信夫原作の死者の書のノベライズも早く手に入れたいところです。
お次はCD棚を探索。在庫は〜並ですが他店で見かけないマニアックなものが以前から多いので毎回楽しいお店です。音楽雑誌MOJOのコンピ盤やシドのライブ盤に惹かれつつフランスのファンクバンドと大好きなレーベルMergeからリリースのSSWのアルバムを発見。
FFF vierge 2000
再結成したりしているようですが事実上のラストアルバムのようです。acid jazzともまた違うなんとも言えないグルーブ感。TONY TONI TONEぽい感じもありつつ、ブラッククロウズがさらにレイドバックした雰囲気もありと…ジャンルレスな楽曲が詰まったアルバムでした。全編フランス語なのが一癖あって好みでした。
DESTROYER thief 2010 reissue
一癖で足りない曲者SSWの初期アルバム。最初期に比べて丸みを帯びたサウンドで耳心地が良い。基本デストロイヤーはスルメ盤な印象なのでゆっくり聴き込んでいきます。
書籍コーナーへと移動していきます。まずはちくま書房の100円文庫からスタート。
斎藤環 承認をめぐる病
サブカルチャーや現代のSNS等がもたらす影響について言及されている精神医学の現代の名著と目される本書を100円で見かける事は稀です。(とか知ったかぶりを言いつつ所持しているハードカバーは積読状態…御容赦下さい…)斎藤環は全買い。の標語を私は掲げています。信頼出来る医師・書き手です。
海外文庫にスライドした先で酔っ払い文学の巨匠とSFの名作に出会いました。
チャールズブコウスキー ブコウスキーの酔いどれ紀行
敬愛する酔いどれ作家ブコウスキーによる故国(母国)ドイツの旅の記録。機内中の酒を飲み尽くす旅の始まり、出演番組のぶち壊し、マスコミへの辛辣な発言等…!期待が高まるあらすじ!写真80数点付きなのが嬉しい。
J.Pホーガン 星を継ぐもの
初ホーガン。初版1980年5月、2017年7月刷りで99刷!凄まじ5月、2017年7月刷りで99刷!凄まじい愛されてぶり。買ったもののSFは割と積読にしてしまうので早いところ手をつけたいです。
続いてハードカバー文学棚へ。国内文学は〜多め。海外作家は〜極めて少なめ。海外文学愛好家としては悲しき事実なれど、こういう在庫状況はよくある話です。
その少ない在庫からバタイユを発見。バタイユの描く青空は何色なのだろうか。こちらの想像をきっと裏切るのだろうな。
書籍コーナーを点検しているともう一方の入り口にもワゴンセールが設置されているのを発見する。こちらでも先程とは違うBLURのライブ盤を発見。その他は殆どが時代遅れのJpopでした。
最後にDVD棚。在庫は並〜多め。500円札が殆どで290円は稀でした。中でもドアーズのキーボードプレイヤー・レイマンザレクが監督した2000年の映画が気になりました。なにやらフロントマンだったジムモリソンのアイデアを脚本化したそうな本作。ディープなドアーズファンにはマストですね。
最後はコンビニコミック(総集編の安くて印刷のザラザラな分厚いコミック)に混ざっていて偶然見つけた大判のスーパーマンとバットマンの抱き合わせアメコミ(小学館)を100円で発見!2.3巻は200円だがトータルで500円なら安いものと購入。コミックでのスーパーマンは初めてなので期待値が上がります。うきうき。普段注意して見ない棚なのでラッキーでした。
気付けばCD3枚・本6冊と久々にまあまあな買い物。来店時の重たい雲は何処へやらで帰る頃には夕方なのにその日の気温のピークの如き熱気でした。夏ですねぇ。
全然関係ないけどスーパーで見つけた夏パン
向かいの通りのピザ屋を眺めつつ、重くなったリュックを抱えて帰路に着く。
風変わりな洋楽がチラチラ落ちているのでお好きな方は是非に!
さやはなら!