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出版の初期費用ーどんな出版方法があるのか?

こんにちわ。Bookoです。

今日はちょっと生々しい出版の事情についてお話します。

出版マトリックス

◆商業出版

私たちが本屋さんで目にする本のほとんどは「商業出版」です。理想は「商業出版」であることは間違いありません。すべて出版社が費用を負担し、編集者がついて伴走してくれます。初版部数も数千部。大型書店であれば全国に配本され、印税も先払いがほとんどです。
でも自分の意志だけで「商業出版」はできません。

◆個人出版

一方、コミケなどで販売されているいわゆる同人誌のほとんどは「個人出版」です。同人誌専門の印刷所もあり、オタクの方々はコンテンツの創作だけでなく本の編集もあらゆるアプリケーションを駆使して自作していますしかし、普通の人には(私でさえも)骨が折れます。

個人出版は頑張れば自分で作れますが、印刷の最低ロット(作る冊数)と在庫問題から逃れることはできません。

例えば格安のネット印刷を利用したとしても

最低ロット=100部で60~80万円程度は

◆自費出版

そこで「自費出版」が受け皿となります。しかし、自費出版は初期費用が相当かかってしまいます。さらに、1000部単位での買い取りが契約などもあり、自費出版に会社経営者の自伝本が多いのもうなづけます。

私の周囲にも商業出版ができずに、自費出版や個人出版をされる方がいます。でも残念なことに本の仕上がりがどうにもよくないことも多々あります。

お料理の先生なのに、オールカラー印刷は費用がかかるという理由で、黒いインクだけで刷った、本に仕上がったり……。

ほんとうは見るだけで美味しそうな料理を作られる方なのに、残念でななりません。

これでは一体なんのために、多額に費用を支払って自費出版するのか? というもやもやがずっとありました。

◆初期費用の比較

初期費用比較

ざっくりではありますが、自費出版、個人出版(オンデマンド印刷の場合)との初期費用の比較です。

自費出版についてはピンキリです。大手出版社も自費出版は行っていますが、それなりの費用が必要になることは言うまでもありません。100万円程度の自費出版をサポートする出版社もありますが、Amazonなどネット書店のみの流通がほとんどで、書店流通オプションになるようです。

レシピ本でシミュレーションすると

ここで、個人出版に絞って比較してみたいと思います。

例えば、SNS投稿したレシピをまとめてこんな本を作るとします。

カバーダミー

定価:1500円

サイズ:A5版

印刷の色:オールカラー

ページ数:80ページ

表紙:カラー印刷/グロスPP(つやつや加工)

Bookoで本を作った場合と自分で作ってネット印刷で作った場合。

個人出版の比較

比較しているネット印刷はBookoが調べた最安値の会社です。最近はオンデマンド印刷によって1冊から安くて書籍印刷が可能になりました。

しかし、1冊あたりのコストはネット印刷でも1360円。送料が240円かかるので1600円となり、1500円で販売した場合、マイナス100円となってしまいます。

手売り以外にBASEやStoresなどのECショップを利用した場合、手数料が6%かかってしまいます。そのため定価に跳ね返り、高額になってしまうのです。

そういう意味でも、Bookoなら著者の利益も担保しつつ、読者にとっても適正な価格設定ができるので、読者とのコミュニケーションがとりやすくなると思います。

本を通していろんなチャレンジができるといいなとおもいます!



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