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突発性難聴で耳の中サンバカーニバル

しばらくの間、私の耳の中で耳の中でサンバが鳴り止まなかった。

ピーピピーピピーッピッピーピッ!!

高めの声のアーティストさんの音楽なんか聴いたもんなら、その歌の横で一定の音程のピーピピーピピーッピッピーピッ!!が鳴り止まない!!
(音程を例えるなら、救急車のピーポーのピーの音かな?)

サンバのパレードを見るならまだワクワクした気持ちで見てられるけど、これが耳の中ともなるとそろそろやめてくれーーってなるのだ。

サンバがお休みの時は、ひたすら耳を塞がれてる時のようなゴーーーってゆう音だったり、エコーがかかってるように聞こえたり。自分の声が大きく聞こえたり。

ざわざわしてる中だと、隣にいる人の声も低い声も何も聞こえなくて、口パクしてるように見えたり。

こんなんだから、違う世界にいるような〜ガラスを一枚挟んで見てるような感覚になって、ボーーーーっとしちゃってた。


ここまでだと、は?何のこと?ってなるかもしれないけど、これ全部、突発性難聴の時の耳の中のお話。

1ヶ月くらいずーっとこんな調子だった。

原因はストレスとか言われてるけど、自分に関しては特に大きなものが思いつかなくて。ストレスを取り除くことはできなかったからひたすら薬で対処。

薬も何種類もあって、副作用で体に体重の半分くらいの錘をつけてるようなとんでもない倦怠感と疲労感に襲われたり。胃の痛みやら謎のとんでもない食欲に襲われて太ったり。
それプラス耳の違和感があるから、もう、何気ないことでも、子どもが可愛いとかでも涙が出そうになるくらい心もやられていた。

耳が聞こえづらいだけで、こんなふうに世界が変わってしまうのかと。なるの初めてではないんだけど、改めて実感した。

五感を一つ奪われるだけで、こんなにも見える世界が、感じることが変化してしまうのかと。


このまま聞こえなくなったらどうしよう、結構困る。でも、片耳だけなら仕事はできるかな?いや、でも変な聞こえ方なのは相当ストレス。補聴器とか?
なんて色々考えたり、小さい子が絆創膏に憧れるみたいに、補聴器にどんな感じなんだろう?と少し前向きな興味を持ったり。


でも結局、お薬を長期間飲んだおかげで、なんとか回復。

よかったとほっとすると同時に、聞こえづらかった世界の期間も正直懐かしさを覚える。


きっとちゃんと休んでたら、もっとすぐにサンバのリズミカルな笛は止んだでしょう。

こうなる前に休む。
仕事はどうにかなるけど、自分の体はちゃんと守らないと、取り返しつかない。一つしかないんだから。

仕事して体壊して仕事できなくて、、、ってゆう負のループに入る前に、ちゃんと休養!!

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