100円ショップの原点と利益を生み出す仕組み
100円ショップの原点
バッタ屋という極端に安い価格で商品を売る販売業者。正規の仕入れルートではなく、倒産したメーカーなどから極めて安く商品を買い取り、それを商店街などの空きスペースを利用して販売するという者。倒産したメーカーは在庫を抱えていても仕方ないので、たとえ単価が安くても大量に買ってもらえる。
100円で販売して利益を上げられる理由は?
現在の100円ショップにおいては、大量仕入れ大量販売のみならず、単価を均一化することでレジ作業を単純化し、従業員の労働効率を上げるという効果もある。また、細かい商品説明なども不要だし、極端に言えばレジ要因がいれば売り場従業員はそれほど必要がなく、徹底的に人件費を削減できる。高級品を売っているわけじゃないので売り場づくりにおける店舗コストも低く抑えられる。また、全商品を100円とすることで客の衝動買いを誘発する効果もあるし、商品分野を特定せずに多様な商品を取り扱うことで自然といろいろな目的を持った客を集めることができる。
カテゴリーキラーとなった100円ショップ
かつてはカテゴリーキラーといってある特定の商品分野の品ぞろえを徹底的に豊富にして低価格で販売する小売業者がいて(トイザらスなど)、近隣の当該商品分野を扱う焦点を廃業に追い込んでいたが、100円ショップはその典型ともいえる。