非人道的な犯罪者予備軍拘束システム
2000年以降のイギリスでは、DSPD(危険で重篤な人格障害)に対する法改正で、危険だと思われる人物を犯罪していなくとも逮捕して検査と治療のために施設へ送れるようになった。これは人権を無視した犯罪者予備軍の隔離と言える。他にもロンブローゾ・プログラムという犯罪者早期発見システムは、機械学習による統計(脳のスキャンやDNAなどによる検査基準)で陽性と判断された仮釈放中の犯罪者が、再び殺人を犯す予測を43%の確率で選び出し、犯罪を犯していなくても特別施設への無期限の収容が言い渡される。保護観察期間を無犯罪で終えれば社会へ戻される(18歳以上の男性が対象)。この措置によって凶悪犯罪の発生率は25%ほど低下すると予測されている。また、IPP終身刑がイギリスで2003年から開始し、終身刑にならない被告を危険度によって無期懲役にする制度で、2010年までに5800人が宣告済み。
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