博報堂のリサーチ組織とインサイトを掴んだ成功例(電子タバコ・軽自動車など)
博報堂には若者研究を行う研究所がある
常に100名以上の若者に協力してもらっていて、多様な企業から依頼されてトレンドや現象をリサーチして解明し、新たな商品や広告やプロモーションを開発することが目的。インサイト(本質や消費のツボ)という概念を掴むことが重要。インサイトとは例えば、アメリカ人をターゲットにして牛乳を宣伝するの「アメリカ人が牛乳を飲みたいと思うときはパンのようなパサパサするものを食べているとき」というのは、パン食がメインのアメリカ人だからこそのインサイトであるといえる。
インサイトを掴んだ成功例
大阪に本社を置く化粧品メーカーのマンダムは、インドネシアで男性整髪料の小分けパックを販売して成功。ワルンと呼ばれるショップがスーパーやコンビニよりも多く、なおかつ普通の人が日本のように整髪料を大容量のボトルでは買いにくいという背景があったため成功した。また、軽自動車が主力であるスズキはインドでシェア4割を持っている。これもインドには小道が多くて軽自動車がフィットすることや、貧しい庶民でもメリットが享受できるよう低燃費を追求した点が成功の背景となっている。また、日本発祥の絵文字は欧米でも人気となった。逆にアメリカから入ってきた加熱式たばこは日本のたばこ市場の12%を占めるまでになった、これは人に迷惑をかけてはいけないという意識が強い日本人だからこそ流行したと言える。
インサイトの際に必要なのは「自分ごと化」→自然素材だから環境負荷が低い、と宣伝するよりも、自然素材だから肌荒れしにくい、という自分ごと化させたほうがよい。